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小説・フィクション

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小説や詩、フィクションのお話をまとめています。かなり短い作品ばかりですが、一部前編・後編ものや連載しているシリーズも入っています。書き始めたときは誰かに読んでもらうのがあまりにも… もっと読む
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2019年2月の記事一覧

あなただけ

あなたをぜんぶ、私のものにしたい。 あなたの手もあなたの背中も。 あなたの声もあなたの息…

椿 -TSUBAKI-
5年前
11

『中山さん』が12本。わぁ、私、頑張ってるやん。応援ありがとうございます。

私がまさかうっかり連載しているシリーズ『中山さん』は現在、12本公開しています。私はプロの…

椿 -TSUBAKI-
5年前
17

#12 心にまた一つ

中山さんとの初めてのデートはとにかく緊張して、何をどうやりとりしたのかよく覚えていない。…

椿 -TSUBAKI-
5年前
25

背中

たくさんしゃべった。 いっぱいしゃべった。 ありったけしゃべった。 吐き出せるものをぜん…

椿 -TSUBAKI-
5年前
14

眠り

ここにおいでと広げてくれたシーツに顔をうずめ体を沈めた。 ほのかな石鹸の香りがあまく私を…

椿 -TSUBAKI-
5年前
19

また、あまい。

「あのさ」 「うん」 「なんかさぁ」 「うん、なに?」 「夫から離婚届渡されたんだ」 「…

椿 -TSUBAKI-
5年前
10

あまさ

「もしさ、私が離婚したら、あなたどうする?」 「じゃぁ、僕と結婚しようか」 そうなんだ、翔は私が離婚したら私と結婚するんだ。 「じゃぁさ、私が離婚しなかったら、この先、私たちどうなるの?」 「どうもならないさ」 そうか、翔は私が離婚しなくても、このままなんだ。 「でもさ」 「うん」 「君が離婚して、僕と結婚したら、僕たちの何が変わるの?」 「え、形だよ。私たちの形」 「形? どんな?」 「そりゃぁ、夫とか妻とかになるから対外的に私たちが認められるってこと

シャボン玉

僕の手から君がこぼれた。 もっと優しく包んでおかないとこぼれ落ちるほど君は儚かったんだね…

椿 -TSUBAKI-
5年前
15

その先は。

あなたの寂しさを癒したいと私は思ったけれど。 君の寂しさを癒したいとあなたは思ったけれど…

椿 -TSUBAKI-
5年前
13

喪失

ドクドクドク。 何かが聞こえる。 ドクドクドク。 私の中から何かが聞こえる。 ひどく耳障…

椿 -TSUBAKI-
5年前
12

#11 初めてのデート

会社を出るときはいつも少し後ろ髪引かれる気分で「お疲れ様でした」を口にするんだけど、今日…

椿 -TSUBAKI-
5年前
25

覚悟

君の寂しさを受け止めたい。 君のつらさを慰めたい。 僕はまだ力不足で君の孤独を癒すことが…

椿 -TSUBAKI-
5年前
17

2人目の私

「2人目でもいいから」 そう言いながら私は2人目でもいいからなんてこれっぽっちも思ってい…

椿 -TSUBAKI-
5年前
17

しなやか

僕は君の腰のラインに恋をした。 いつも僕は君の腰のラインを見ていた。しなやかに反っている君の腰のラインはとても女性らしくて上品で美しかった。 君と会って話すときは君の目を見て話していたけど、君が席を立ってトイレとかに行くときにはじっと君の腰のラインを見ていた。 僕は絵が好きだからいろんな女性の美しい姿をたくさん眺めたことがあるけれど、君ほど美しい腰のラインの女性は見たことがない。 僕はきっと飽きもせず、君の腰のラインだけを眺められるだろう。 君が笑うときには明るい白