マガジンのカバー画像

小説・フィクション

552
小説や詩、フィクションのお話をまとめています。かなり短い作品ばかりですが、一部前編・後編ものや連載しているシリーズも入っています。書き始めたときは誰かに読んでもらうのがあまりにも… もっと読む
運営しているクリエイター

2019年4月の記事一覧

ありがとう。

寂しい? ねぇ、一人で寂しい? 寂しい。 一人で寂しい。 キレイだね。 うん、ありがとう。…

椿 -TSUBAKI-
5年前
13

かわいた笑い

一重、一重と殻を重ねていく。 殻が重なるごとに、あなたとの距離が生まれる。 距離が生まれ…

椿 -TSUBAKI-
5年前
11

小さなこと

小さなことだけど、駅まで向かう途中でまだ幼い子どもがたどたどしく歩いている姿を見て、ふっ…

椿 -TSUBAKI-
5年前
20

夜桜

「夜桜ってなんか艶やかだね」 月の光をほのかに浴びながら、風にゆらゆらと揺れている桜。 …

椿 -TSUBAKI-
5年前
16

遠ざかる。

さっきまで眺めていた景色は、薄いもやがかかったみたいにぼんやりとくぐもりはじめた。 どう…

椿 -TSUBAKI-
5年前
22

今日も待ってるよ

まさか落ちるはずなんてないと思ってたけど、落ちちゃった。 ダメだと分かってたのに、それは…

椿 -TSUBAKI-
5年前
16

時間

もう終わり? もう終わっちゃう? とっても寂しくて、あなたに甘えた。 二人っきりの幸せな時間がもっとほしい。 ずっとあなたの顔を見てたいよ。 ずっとあなたの空気を感じてたいよ。 どんなにたくさんの時間を一緒に過ごしても、いつも思っちゃう。 まだ足りない。 もっと一緒がいい。 あぁ、もぉ。 好きすぎてまいっちゃう。 #詩 #一緒 #時間

宝石

神様が私に宝石をくれた。 寂しかった私にきらきら光る宝石をくれた。 神様、ありがとう。 …

椿 -TSUBAKI-
5年前
16

窓際の赤い花

あなたの部屋の窓際に赤い花がある。 窓から差し込む明るい日差しをたくさん浴びて鮮やかに輝…

椿 -TSUBAKI-
5年前
17

会いたい

会いたい ただそれだけ。 会いたい いつもそれだけ。 会いたい それしかないでしょ。 好…

椿 -TSUBAKI-
5年前
15

猫の散歩

猫に首輪とリードをつけて、まるで犬を散歩させるかのように猫を引っ張っている男性に恋をしま…

椿 -TSUBAKI-
5年前
20

月夜に思う

満月か。 電車から降りて家までの帰り道に夜空を見上げたら、月はまんまるだった。 昼はあた…

椿 -TSUBAKI-
5年前
16

本当と嘘と。

ふとした瞬間に一瞬見えるあなたの表情の中にある迷い。 気づいてたけど、気づかないふりして…

椿 -TSUBAKI-
5年前
14

#15 気づかないふり

「今日はまだ帰りたくないです」 寂しくて思わず口にしてしまったあとの沈黙はとても長く感じた。 たぶんほんの数分だったと思うけど、驚いた顔で私を見つめた中山さんの表情から驚きは次第に消え、代わりに悲しそうな色あいを帯びたように見えた。 中山さんを困らせてる。 「まだ帰りたくない」の言葉が何を意味するのかを中山さんが分からないはずはなくて、分かっているからこそ返事に困ってるんだ。 そんな中山さんを見て心がもっと傷つきそうになる。沈黙に耐えかねて私は自分からさっきの言葉を