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小説・フィクション

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小説や詩、フィクションのお話をまとめています。かなり短い作品ばかりですが、一部前編・後編ものや連載しているシリーズも入っています。書き始めたときは誰かに読んでもらうのがあまりにも… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

つつまれて。

二人だけの時間を少しも無駄にしたくなくて、惜しむようにおしゃべりしつづけた日々。 次から…

椿 -TSUBAKI-
4年前
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秋のはじまり

まだ寝ているあなたを起こさないように、そっとベッドから出てリビングに向かう。 ちょっとだ…

椿 -TSUBAKI-
4年前
24

○○で逢えたら。

朝、起きて、カーテンを開く。窓から射し込む光に目を細める。 洗面所でうがいをする。手を洗…

椿 -TSUBAKI-
4年前
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#21 誕生日だから

白木課長に罪はないのは分かっている。仕事上のトラブルを設計担当の中山さんが対処する必要が…

椿 -TSUBAKI-
4年前
25

待ってるんだよ。

私はいつも待ち合わせの時間より15分くらい早くに着く人だ。 だから恋人との待ち合わせはかな…

椿 -TSUBAKI-
4年前
25

ラブレター

生きていると、たくさんの人と出会う。 そのなかで、一生忘れられない人はどれくらいいるんだ…

椿 -TSUBAKI-
4年前
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これが恋。

待っちゃうよね。 たとえばさ、もしかしたらこの時間ならラインに連絡が来るんじゃないかとか。 もしかしたら、いまなら電話くれるんじゃないかとか。 ねぇ、知ってる? 私とあなたのタイミングがあうのって、偶然でもたまたまでもないんだよ。 私が待ってるんだ。 あなたのベクトルが私に向かう瞬間にきづかなきゃいけないから、のんびりせずに待ってるんだよ。 「あ、偶然」ってあなたは言うけど、偶然なわけないよ。 あなたをつかまえるためにいつも待ってる。 大好きだよ。 また連絡

ねぇ、あなたも

「もう少し一緒にいたい」って言ったら笑って髪を撫でてくれた。 「もう少しくっつきたい」っ…

椿 -TSUBAKI-
4年前
22

すべてがね。

あなたの顔をじっと見つめた。 頬に手を置いて、目をつむってあなたの頬のラインを確かめる。…

椿 -TSUBAKI-
4年前
19

たくさんの涙

寂しくないよ。 寂しくない。 泣いてないよ。 泣いてない。 息が少ししづらい。寂しくない…

椿 -TSUBAKI-
4年前
25

ふんわりふわふわ。

いつも少し力が入っている。 人と挨拶するとき、人と話すとき、人と笑うとき、どんなときでも…

椿 -TSUBAKI-
4年前
25

海の底

似合わないなって思うと寂しくなるよ。きっと私はあなたにはふさわしくない。 ほかのあの子と…

椿 -TSUBAKI-
4年前
21

星に願いを

「会いたい」 何度も言いかけては心の奥に沈める。 私の「会いたい」はあなたを苦しめる。 …

椿 -TSUBAKI-
4年前
30

君の小説をまったく理解できないけど、もっと理解できないことは君が私を愛しているということ。

「薔薇のように転んでみて」と君が言うけど、薔薇のような転び方がまったく分からなくて、黙ってしまった。 「紫陽花のように叫んでみて」と君が言うけど、紫陽花のような叫び方もぜんぜん分からなくて、黙ってしまった。 いつもよく理解できないことを私に投げかける君はロマンチックなのにキテレツな物語を書いている小説家。 小説家と付き合うのは初めてだから、こんなものかと思っているけど、どうなんだろう。君が特別、変なのかどうか。 とんでもなくご立派な賞をとっちゃった君を批評家は褒めちぎ