ふんわりふわふわ。

いつも少し力が入っている。

人と挨拶するとき、人と話すとき、人と笑うとき、どんなときでも少しだけ緊張して心の中で右手の拳をキュッと握っている。

私はそんなふうに生きてきたからそれが普通だと思っていた。ときどきなんだか苦しいな、どこかで無理してるみたいだなって感じたけど、それも普通だと思っていた。きっとみんなそうやって力をキュって入れてるんだと思ってたから。

でも、あなたに出会って私は知ったんだ。

力を抜いて話すこと、力を抜いて微笑むこと、力を抜いて大好きな人に寄りかかること。

あなたは出会ったときから優しい目で私を包み込んでくれたね。「はじめまして」の挨拶のときからあたたかかった。

私はそんなあなたにほかの人と違う何かを感じて、ちょっとだけ近寄ってみた。心の中でそっと手を出すと、あなたは笑って手を繋いでくれた。

体から力が抜けるのを感じた。

力の抜き方を知らなかった私が自然と力を抜いた瞬間。心の中の拳をふわっと開いた瞬間。

かけがえのないあなたの存在が私の中に少しずつ広がっていって、今はもうあなたがたくさん。あなたばっかり。

どんなときも心にいるあなたに包まれてるよ。

幸せすぎて、幸せすぎて、たまにね、私の中からふわふわと魂が抜け出すんだよ。ふわふわふわふわ。

そしたらあなたの魂も抜け出して、ふんわりと飛んできてくれる。私の魂に近づいて大きく包み込んでくれる。

ほっ・・・。

大好き。


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