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ラブレター

生きていると、たくさんの人と出会う。

そのなかで、一生忘れられない人はどれくらいいるんだろう。

私はあなたの一生忘れられない人にしてもらえるのかな。

いまあなたはそばにいてくれて、優しく私を包んでくれる。

でもきっといつかこの恋も終わる。

どちらから閉じるのかはまだ分からないけど、必ず終わると私は思ってる。

だって、終わらない恋なんてないんだよ。

私はいままであなたが出会った女性の中でどのくらいのところにいる?

あなたは私がいままで出会った男性の中で、たぶんきっと一番忘れられない人になるって気がするんだけどね。

まだ人生は長いよ。きっとまだいろんな人と出会う。

だけどあなたは私にとっては特別な人。

こんなに好きになった人はいない。

一体どうして出会っちゃったのかな。どこの誰のイタズラなのかな。そんなのさっぱり分からないけど、それでも出会ったんだ。

出会う前にはもう戻れない。

ねぇ、

私はどうしたら、あなたの一番忘れられない人になれるのかな。

好きすぎて、別れたあとのあなたの心までつかまえておきたいと思ってるなんて、独占欲のかたまりだね。

私のこと忘れないで。

あぁ、涙が出そう。

私をね、「そういえばあんな人もいたなぁ」ってうっすらした記憶の中でしか思い出してもらえないかもって考えるとね。泣いちゃうよ。

私はよく泣くんだよ。

あなたを想ってよく泣くし、あなたを失うことを思ってよく泣く。

そしてこうしてあなたへの手紙をよく書いてるよ。

ラブレターだね。

でもね、あなたがもし私のこんな手紙を読んじゃったらどうしよう。

私はいつもあなたを「愛してる」って言うけれど、それはとても深い。あなたが思うより深いから、あなたには知られたくない。

私のあなたへの愛の深さに気づかないでね。

あなたには届けないこの気持ちを文字にして封をした。

そしてそっと、私の机の中の宝箱にしまって、鍵をかけた。

私のあふれるほどの愛も、この宝箱に半分ほど入れておいた。

半分に減らしたけど、たぶんまたしばらくしたらいっぱいになっちゃうよ。

そのくらいあなたが好き。


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