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海の底

似合わないなって思うと寂しくなるよ。きっと私はあなたにはふさわしくない。

ほかのあの子とかがあなたには合うんじゃないかなって思っちゃうと、申し訳なくなるんだよ。

あの子と笑顔で話すあなたのことを思い浮かべる。楽しそうな2人。お似合いの2人。

別れたほうがいいのかな?

私、あなたの幸せを邪魔してるのかな?

そんなことを今まで何度思ったのか分からない。

私があなたを求めることで、あなたが進む足をとめてしまっているとしたら、すごく迷惑だよね。

もっと、あなたがあなたらしくいれる相手を選んでほしいって思うけど、あなたが私以外のほかの誰かを選んだら、私はどうしよう。

私は一人ぼっちで、海の底に沈んでしまいそう。

そんな不安な気持ちをあなたに打ち明けた。もう何度目だろう。私はいつもいつも迷ってしまう。あなたの手を離そうかと迷ってしまう。自信なんてなくて、ふと気を緩めれば不安だらけになっちゃうから。

「僕は君がいいんだよ」

不安な気持ちをぶつけながら、そんな言葉を待ってしまう。なんてめんどくさい、なんて不安症な私。

私はあなたのために何ができてるんだろう。分からなくて不安になるよ。


「ごめんね。もう終わろうか。ちょっと疲れたんだ」

いつかその言葉があなたの口から出るんじゃないかといつも怯えてしまう。だって私じゃダメだから。

「ごめんね。もう会えない」

いつ、その言葉を私から切り出そうかと心に問うてしまう。だって私じゃダメだから。


だけど自分からは言えなくて、私はあなたからの言葉を待っている。

私を一人ぼっちの海の底に沈めてしまうその言葉を私はずっと震えながら待っている。


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