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半分こしようよ。

遠いあの日、あなたからはじめての手紙が届きました。

長い長い手紙。

便箋3枚に綴られたとても心のこもった手紙です。

今の自分、私への思い、これからの人生、私との未来。

そんな大切なことをていねいな文字で順を追って伝えてくれています。

直筆というのは心が伝わってきます。その人のこれまでの生き方まで見えてくるようなものです。

私はこの文字たちを右手でそっと何度も何度もなぞりました。

まるであなたの頬にそっと触れるように、優しく静かにゆっくりとなでました。

手紙の最後の文を読むと、何度読んでも涙があふれてきます。

私があなたから言ってほしかったけど、直接は一度も言ってもらえなかった言葉が力強く書かれています。

「僕は君を愛してる」

会って、目を見て、手を繋いで、その言葉を言ってほしかった。

この手紙を私は毎年、読み返しています。

あなたと初めて出会ったあの日と、あなたの包み込むような笑顔を思い出しながら、読んでいます。

「もう、泣かないで」

ってきっとあなたは私に言ってるね。

どこか遠くの世界で、今も私をきっと見守ってくれてる。そう感じてる。

だけど、会いたいよ。

顔が見たい。

声が聞きたい。

もう会えないあなたのことを私はずっと忘れられないんだよ。

この先も私はあなただけ。

もし私の命をあなたに分けることができたなら、私の命の半分であなたの鼓動を取り戻せたのにね。

私は今も、あなたを愛しています。


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