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「お姉ちゃん」と呼ばれて動揺した話。

私は「おばさん」とか「おばちゃん」と言われたくないと書いたことがありますが、もう40代なので世間的にはそう呼ばれる年齢だと分かっています。

でも最近は晩婚の時代なので、普通の配慮ある人は、結婚してるか分からない女性に対して失礼な呼び方をしないように気をつけてくれる人も多いように思います。

子供の友達からも「おばさん」と呼ばれることが少ない時代なので、「おばさん」と呼ばれることに全然慣れてないし、呼ばれたくありません。

先日、私は薬局でお薬を受け取るのを待ちながら座っていました。

後ろから幼稚園児くらいの男の子が身を乗り出して、私を覗き込み手を伸ばしてきたのです。

私は子供にはニッコリ微笑むタイプなので、振り向いて微笑みを投げかけました。

その瞬間です。

私が振り向くと同時に、その男の子のママがこう言ったのです。

「ほら、お姉ちゃんに触っちゃダメよ」と。

あぁ、振り向いてしまった。

そのママは振り向いた私を見て、「お姉ちゃん」と呼んでしまったことに「あ・・・」と思ったはずです。たぶん。

どう見ても自分より年上の私を「お姉ちゃん」と呼んでしまって「しまった」と思ったと想像します。

私の後ろ姿が「お姉ちゃん」に見えるほど若いと思われたことは私にとっては光栄なことです。でも世間様には混乱を与えるのかもしれません。なんかすみません。

ストレートアイロンをあててサラサラにセットした長い髪、スキニーパンツにスニーカー、少しドレッシーな柄の柔らかい素材のシャツ、そんな私の後ろ姿があなたにうっかり私が若い人だと思わせてしまいました。

そんな私は今日、「おばさん」と呼ばれることも嫌だけど、「お姉ちゃん」と呼ばれることもとても気まずいと気づきました。今日の小話でした。


#エッセイ #おばさん #お姉ちゃん #外見



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