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瀧川鯉昇・柳家喬太郎 二人会 〜古典こもり〜

毎年楽しみにしている
鯉昇師匠と喬太郎師匠 の二人会『古典こもり』

今年のポスターも見る人を惹きつける


今年は会場が池袋の東京芸術劇場 プレイハウス 初めて場内に入りました!
馬蹄型で小さいけどバルコニー先もある芝居小屋のような造り。上手寄りだけど前に席がない列だったので見やすかった!

まずは鯉昇師匠から
鯉昇師匠の、高座座って一息ついてからの一言目、「風評・・といいますか・・」まだ何も言っていないのに可笑しい🤣
もちろん、その後の"風評"の内容が、現実と虚実を絡ませながら淡々と語られるのだけど、鯉昇ワールド炸裂🎈
あの発想力が唯一無二の新作や改作を産むのでしょう。

一席目は『犬の目』
目を病んだ人が眼医者で犬の目と目玉を取り換えるという、ただでさえ「ホラーですか?😱」ってくらいシュールな噺なのに犬をニワトリに変えての『犬の目』🫣
それがありそうで可笑しいのね(笑)
そして、オチがマクラで振った話しにリンクするという流石の鯉昇落語でしたわ👍

喬太郎師匠の高座、久しぶり❗️
めちゃくちゃうれしい😊

マクラでは口外できない話しも含め(って言うか、殆ど😂)毒づきながらの昭和な話題はきょんきょん師ならでは!
(実は、ここでマクラ喋り過ぎて終演時間、20分オーバーでした🤣)

一席目、このマクラからどこに行くのかと思いきや『品川心中』このネタ自体も聞くの久しぶり❗️

若い時は売れっ子だった品川女郎のお染。
最近はすっかり客足も減り、紋日も近いというのに衣替えの衣装代を出してくれる客もいない。
「いっそ死んでしまおう」というお染は心中の相手を探すが・・

若い女郎たちがお染の噂をする描写がまるで
「JKですか?」という仕草と喋り口調が
一昔前のギャル風なのが笑える😂

お染が馴染みの客から心中相手を探す場面は
可笑しみの中にお染の人の良さが見え隠れする
(とはいえ、50両出してくれる客が見つかり、とっとと心中やめるお染ですが・・😅)

きょん師の『品川心中』は初めて聞いたので、
めちゃくちゃうれしいですわ❗️

仲入り後も喬太郎師匠から。
一席目に喋り過ぎたと、さくっと本題へ。
『強情灸』私が聞いたことがあるバージョンとは前半が少し違う。いつも聞くのは志ん生バージョンで、喬太郎師匠は小さんバージョンかな?

喬太郎師匠の"強情灸"で一番好きな場面は
強情っ張りがやたらデカい灸をすえて熱さを我慢するところ。ここは殆どの人は、男気出しつつ我慢するんだけど、きょん師バージョンは
何かちょっとオネエっぽい😄かわいいのよ💕

トリは鯉昇師匠
『二番煎じ』いろいろな噺家さんの『二番煎じ』を聞いてきたけど、鯉昇師匠の力を抜いた(いい意味で!)旦那衆たち、お役人にほのぼの。
"火の用事"を旦那衆が得意の謡いや小唄風に言ってしまう様は、その音楽を知ってるとより可笑しい🤣

番屋に戻ってきて、こっそりもってきた酒や猪肉で暖を取る一の組の旦那衆。
その飲みっぷり、食べっぷりが秀逸👍
(猪鍋食べた〜い)って思ったわ😅

とにかく何でもない普通の古典落語が、ちょっとした言葉の工夫と、間や仕草、そしてリズムで
爆笑ネタに生まれ変わる❗️
最高だわ❣️鯉昇師匠、喬太郎師匠🥰
来年も伺えますように🤞

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