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忘却の映画懐古村

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個人的なオススメ映画をYouTubeの 予告編を載っけながら、書いていきます。 勿論個人の独断と偏見です。 コメント大歓迎です。
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記事一覧

あの夏、いちばん静かな海(1991)

北野映画の転換点の映画。それまでの過激なまでの暴力性から、自分の心の奥を突っついてくる。

耳の聞こえない主人公。ゆえに台詞がない。
真木蔵人の若かりし日の非凡な才能の片鱗が見える。

そして幸せにたどり着かない、どこかもどかしいストーリー

そして、どうなったのかすべては読者の心に判断を委ねる結末。


皆さんも是非見ていただきたい作品になっています。
後にも先にもこんな映画は見たことがない。
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キッズ・リターン (1996)

しばらくマガジンを更新していなかったが、数年ぶりに更新したい。

北野映画の最高傑作ともいえる本作品。

「暴力的な映画は……」「ビートたけしの作品は怖くてね……」自分が北野映画を初めて見たのは『その男、凶暴につき』だ。その過激な表現に不快感すら覚えるものだった。若かりし自分は「北野映画はバイオレンス」とレッテル貼りをしてしまったのはこの頃だ。

しかし、『あの夏、一番静かな海』から作風は変わり始
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「私を生きる」【2009】

君が代不起立教員の心の内をあからさまに描いた作品。私は昔、この作品を見たときに理解も支持もできないと感じた。しかし、東日本大震災そして、コロナウイルス感染拡大を経て、もう一度この作品を見たとき、心境は少し変化した。

支持はしないが、理解はできる。

国のあり方と個のあり方を考える上で避けては通れない【思想信条の自由】

あなたはこの予告編を見て、どう感じるでしょうか。

four weddings(1994)

ヒューグラントの出世作ともいうべき作品。当時のイギリス映画の中で一番面白いのではないだろうか。主人公は結婚せずに仲人や介添人を経て、結婚の意味を考えていく。4つの結婚式に参加するなかで、一つの別れがある。そこで、結婚という形式にとらわれない生き方もあるのではないかと考え始める。

真実の愛とその愛をどう形にするかがテーマの実は奥が深い映画である。また、キャラの濃い主人公の仲間も必見である。

American REUNION【邦題:アメリカンパイパイパイ】(2012)

シリーズ完結編。アメリカンパイ4が同窓会を中心に盛り上がる。社会人となった仲間たちがまた集まって一波乱。とりあえずいつまでも変わらないなぁこいつら。って笑ってしまうくらいの懐かしさと羨ましさが自分の暗黒青春と重なって物悲しい。フルキャストでここまでの作品が作れるとは流石。シリーズものは大抵フルキャストで過去を引きずる作品になりがちだが、ここでは新たな出会いと、新たな関係、そして初恋の復活。うまく郷 もっとみる

American Wedding【邦題:アメリカンパイ3ウェディング大作戦】(2003)

シリーズ本編第3作。仲間たちが大学を卒業し、ジムとミシェルが結婚する。仲間たちが全員集合とはいかないが、ケビン、フィンチ、ステファラーが集まって、独身最後の思い出を作ろうとする。勿論結婚に対する不安と、心の動きもかなりリアルに描かれている。
この作品の主役は意外にもステファラーだと思う。彼に似合わない純愛に目覚めていく。

低予算で作られたからだろうか。この作品にはシリーズの主要人物が何人かいない
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American Pie2【邦題:アメリカンサマーストーリー】(2001)

ジムたちの高校卒業から一年。夏休みになり帰京する。
仲間たちがまた集まり、夏の計画をたてる。湖のコテージを借りて仲間たちと共同生活。アルバイトと夜はパーティーの素晴らしい日々を通して、大学で離ればなれになった彼らの時間の経過と環境の変化、そして心の成長と変化をリアルに描いていく。ここでもストーリーが同時進行で複数進んでいく。オズの遠距離恋愛。ケビンの復縁願望。そして、ジムのリアルラブ。青春コメディ
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American Pie(1999)

最近、落ち込むことが多いので、ハチャメチャな想い出の映画レビューをしたいと思う。

何を隠そうアメリカでティーンズの一大ムーブメントとなった作品アメリカンパイ!である。
American Pieは年頃の男の子、女の子に見られがちな性への興味関心をお下劣さ満点で描いた作品……だけだったら、レビューしません!!

この作品のすごいところはそんな陳腐なエッチ表現と同時進行で「純愛」と「友情」「本当の愛と
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loser(邦題:恋は負けない)ー(2000)

ありきたりな恋愛ストーリー……と思いきや、実はそうではない。大学に進学するため、田舎から大都会に引っ越す主人公。様々な喧騒やトラブルに巻き込まれながら、ある女性に恋をする。そんなありきたりのベッタベタ恋愛ストーリーに絡めてあるのは、奨学金を得て大学で学ぶということ。学生のうちに財布をやりくりすることの大変さである。授業で一定評価をとらないと、奨学金を継続できないという境遇におかれた主人公の立花今の もっとみる

about a boy (2002)

父親の作った歌の印税で悠々自適に暮らす38歳のWill Freeman。
母親と2人暮らしで、いじめられがちなMarcus少年。
価値観が全く異なる2人の奇妙な友情を通して、人生の孤独と人間関係のあるべき姿を描く。

コメディとヒューマンが混在するNick Hornby独特の世界に引き込まれる。
No man is an island. (John Danne)
「人は孤島ではない」

をテーマに
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the boat that rocked (邦題:パイレーツロック)  (2009)

イギリスの海賊ラジオ局の話。

ポップやロックをかけていい時間は一日〇時間

そんなウソみたいな話が実際にあったのだ。現在では信じられない。
「人を堕落させる音楽」とレッテルを貼られた曲は当時のイギリスでは制限を受ける。

そんな中、海上に船を浮かべ、そこから24時間イカシタお音楽を発信するというとんでもない連中が現れたというお話。

70年代の音楽シーンがとてもオシャレなストーリーとともに味わえ
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Bronx Tales【邦題:ブロンクス物語】(1993)

ロバートデ・ニーロ監督の作品。おそらくこれはデ・ニーロの半生を描いた作品だ。冒頭に書いてある【父に捧ぐ】というクレジット。これに関して事実なのかどうか、彼は明確に答えていない。

この映画の内容はデ・ニーロ自身のことで、おそらくはノンフィクションであろう。

主人公には父親が二人いる。一人はバスの運転手。もう一人はマフィアのボス。二人の父親はそれぞれ違った側面から彼をまっすぐ大人にしていく。何が正
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Bridget Jones' diary 【邦題:ブリジットジョーンズの日記】(2001)

たくましい女性の生き方を決定付けた作品。たとえ独身だろうが、太っていようがたくましくいきる女性は本当にかっこいい!!勿論恋に落ちる女性も。様々な恋愛遍歴の末にブリジットがたどり着いた場所とは!?

脇役にコリンファース、ヒューグラント。豪華すぎる俳優陣。主人公のレニーセルヴィガーはイギリス英語習得のため、イギリスの新聞社に数ヵ月勤めたという。何という役者魂だろうか。映画では立派なBritish E
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ただ、君を愛してる(2006)

本当に王道のラブストーリーです。
王道すぎて、心に刺さりました。ヒロインは脆いものだし、主人公は二枚目。どこにでもあるラブストーリー。

ですが、……泣きました。

どうしてでしょう。すでに枯れたと思った涙腺崩壊でした。
見ていくと、大体予想がつくストーリーライン。でも、予測された感動以上に大波の感動が押し寄せる。


役者の演技力、主題歌、挿入歌のクオリティ。全てが噛み合って、予定調和ストーリー
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