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20代で差がつく信頼獲得術

「信用貯金」を増やし、信頼される社員になろう

「信用貯金」とはその名の如く、信用がどれだけ貯まっているか、ということを示しています。20代でいち早く責任のある仕事を任される人、同期より早く出世する人、若くして役員になれる人、それぞれ専門的な知識を身に付けているのは勿論ですが、全員に共通しているのは「信用貯金」が大きく、周囲から非常に信頼されている人である、ということです。皆さんは、ご自分がどの位周りから信用・信頼されているかを意識したことはありますか?

ちなみに、「信用貯金」がどれほど貯まっているかは自分で決めるものではなく、あくまで相手が評価するものです。自分が信用されていると思っていても、相手からは信用されていないこともあり得るため、注意が必要です。

信用貯金は誰しも基本的には0からスタートします。仕事で一緒に行動し成果を上げたり、喜怒哀楽を共にしながら仕事の難局を乗り越えたりすることで、信用貯金の残高は徐々に大きくなっていきます。一方、仕事でミスをしたり、そのミスの穴埋めのために周囲に迷惑を掛けたり、皆が守っているルールを破ったり、道義に反する発言や行動を取れば、信用貯金を失うことになります。人間関係は単純なものではないので貯金を積み上げるためには長い時間を要しますが、貯金がなくなるのは一瞬です。一度失った信用を取り戻すのは非常に大変なので、貯金は大切に積み上げていきましょう。以下、大切な信用貯金の使い途やその貯め方について、紹介していきたいと思います。


信用貯金の使い途


信用貯金が貯まっている場合、こちらから相手に仕事の依頼をしたり、こちらが何か困っている場合に周囲からサポートを得やすくなります。具体的には、「◯◯さんの頼みなら断れないな」とか、「いつも助けてもらってるから今回はこっちが助ける番だ」と言ってもらえる可能性が高まります。仕事を円滑に進めるのが上手な社員は、意識的・無意識的とを問わず、得てしてこういったコミュニケーションが上手いもので、普段から自然と信用貯金を貯めている傾向があるように思います。逆に、仕事を進めるのが下手な社員は、普段から信用貯金が高まっておらず、相手にストレスを与えたり、更にはハレーションを起こしてしまうことすらあります。

上司の立場から見れば、普段から期待に応える成果を出し、適宜きちんと報連相を怠らない部下は非常に信用できるものですが、こういった社員が “ここぞ” という場面で意見を述べたり、何か提案してきた場合には、「よし、ここは任せてみようか」となることが多くなります。一方、成果もそこそこに、普段から自分の意見ばかり言う社員に対しては「(それよりもっとお前のやるべきことがあるだろう・・)」という反応になってしまいがちです。この辺りのバランスは慣れていないと難しく、信用貯金が◯◯%貯まれば絶対OKというように定量化することも難しいのですが、試行錯誤を繰り返しつつ相手の信用度合いを線引きして、適切に発言するようにしましょう。


信用貯金の積み重ねで信頼を得る


信用貯金が大きくなれば、やがて上司や同僚から「信頼」されるようになります。誠実で正直な振る舞いができることで信用が高まり、いずれ重要な仕事や役割を任せられるような「信頼される人」になることができます。将来活躍の幅を増やしたり、早く出世して昇給昇格したい人は、信用の先にある信頼を得られるように、焦らず長期的な目で毎日努力していきましょう。

【補足:信用と信頼の違い】
〜省略〜 「信用」はうそや偽りがなく確かだと信じて疑わない意を表す。それに対して「信頼」は対象を高く評価し、任せられるという気持ちをいだく意を表す〕
[引用] https://kotobank.jp/word/%E4%BF%A1%E9%A0%BC-539229


信用貯金が貯まる人の特徴


では、どうすれば上司や周囲からの信用貯金を貯めることができるのでしょうか?私が直接得た経験や、デキる社員の振る舞いを見て分析してきた中で、重要だと思う3つを抽出して、以下でご紹介します。

①執念があり、献身的に動ける人

仕事で多少辛いことがあっても決して投げ出すことがなく、不満や愚痴を言うこともなく、上司や周囲の協力も得ながら最後までやり抜ける人は、信用されやすい傾向にあります(当然、過度な残業を強いられたり、肉体的・精神的に過酷な環境は寧ろ避けるべきで、あくまでここでは正常な範囲という前提です)。

また、組織全体の目で自らがどう振る舞えば良いかを判断できる人は信用・信頼されやすく、自らのキャリアや志向性に合うかどうか、若しくは好き・嫌いで仕事を選ぶような人は、信用されにくい傾向にあると思います。

上司の目線で考えてみるとどうでしょうか。大抵は上司自身が非常に忙しく、0から100まで充分に仕事の説明をすることが難しい中で、部下も完全に腹落ちすることが難しい状況が多いと思います。部下が上司の意図を汲み取れずに動かなくなる場合や、仕事を選り好みする場合、それは上司にとって強いストレスであり、その結果円満なコミュニケーションが取れなくなることは上司・部下双方にとって非常に不幸な状況といえます。上司側のマネジメント能力や懐の深さは当然必要なのですが、部下側の献身的なフォロワーシップや、巧みなボスマネジメント(上司に気持ち良く働いてもらい、結果自らも気持ち良く働ける環境を作ること)は、上司や周囲から信用や信頼を勝ち取る為に必要な条件であるといえます。

②報連相を怠らず、上司や周囲を不安にさせない人

上司や同僚から依頼された仕事について、きちんと報告・連絡・相談をできる人は信用されやすい傾向にあると思います。「なんだ、そんなこと簡単じゃないか」と思う人は多いはずですが、一見簡単そうに見えるこの基礎的なことが、正しく実践できていないことが多いように思います。それぞれ色々な定義や解釈があると思いますが、以下は私なりの解釈でご説明できればと思っています。

まず「報告」ですが、これは報告を求めている上司や同僚(場合によっては取引先など)が必ずいるはずで、その上司や同僚が、何を報告して欲しいと思っているかを理解することが非常に重要です。信用を得るためにも「何を報告して欲しいのか」を確認することが第一で、その内容に沿った報告を心掛けるようにしましょう。逆に、過度な報告については割愛するなど、報告が不要な点を確認しておくことも、報告者側の作業工数を減らすという側面では重要です。報告のフォーマットが最初から確認されていれば、相手との認識相違もなくなり、信用度の高い報告をすることができるようになります。これらの要点を意識せずに単に報告をしているようだと、自己満足であって、上司や同僚が満足していない可能性があるので気を付けましょう(最悪、報告内容が全く見られていない場合もあります)。

次に「連絡」ですが、これは上司や同僚との仕事を円滑に回すためのコミュニケーション手段です。特に、複数人で共同で仕事をしている場合で、何か物事を進める際に状況を事前共有したり、決定事項を正式に伝える時にとても重要です。なお原則として、連絡事項を口頭でサラッと伝えるとかはダメで、会社ごとに決められている正式な連絡方法・フォーマットを用いてきちんと「言語化」して履歴を残すこと。長期休暇などで連絡事項を後日確認する人もいるので、連絡事項を受取り手が正しく受け取れるよう、正しい方法で言語化して履歴を残すことが大切です(できれば復帰タイミングで再度伝えるなどの優しさがあれば尚良し)。連絡事項を知るべきメンバーが正しく情報を得られていない場合、コミュニケーションエラーを起こし業務を遅延させることもあるので、注意するようにしましょう。

最後に「相談」ですが、これは仕事を前に進める際に重要となるコミュニケーション手段です。相談上手な人は、自分一人で勝手に物事を進めずに、意思決定が必要な場面(Yes/Noを決める場面)で、自分の意見も添えた上で上司などの意思決定者にきちんと伺いを立てることが出来ます。逆に相談下手な人は、自分一人で勝手に物事を進めてしまい、意思決定者が意図していなかったプロセスや結果を招き、上司に関係者への謝罪や仕事のやり直しといった尻拭いをさせてしまいます。報告同様に、意思決定者が何を相談して欲しいのかを予め確認しておくことで、過不足のない相談をして信用を得るように心掛けましょう。

③陰口や噂話、ネガティブな発言をせず、誠実で裏表のない人

人の陰口や噂話をする人は多々いると思いますが、本人の目の前にしてその話ができないのであれば、まずやめておきましょう。陰口や噂話は大抵すぐに漏れて広まるものですし、その話を誰がしていた、といった情報もすぐに広まります。同様に、ネガティブな会話も周囲のモチベーションを下げたり、相手の不信を買うことに繋がりますので、話さない方が良いです。自分が話した陰口や噂話、ネガティブな発言は周囲のほぼ全員が気付いていると考えると、ちょうど良い位です。陰口や噂話をしたり、ネガティブな発言をする人が信用されるはずがありませんので、例え言いたくなったとしても口を閉じて我慢して、誠実に、大人で裏表のない振る舞い方をしましょう。

口が固ければ重要な仕事を任されるという訳ではありませんが、重要な仕事を任される人は必ずと言っていいほど口が固いです。責任のある仕事を任される人は通常人事情報を持つことになるため、そういったセンシティブ情報を扱えるだけの資質を認められる必要があります。


誰からも頼られる社員になろう


ここまで信用貯金の説明や使い方、貯め方について紹介してきました。ご自身の仕事を円滑に進めて成果を出して頂くためにも、上司や同僚、取引先から信頼されるような振る舞い方が出来ているか、改めて見直してみるのはいかがでしょうか。

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拙い文章でしたが、最後まで見てくださり、有り難う御座いましたmm
これからも不定期でゆっくりupdateしていきたいと思います。

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