ハヤブサ使い 第六話 羽をまとった蛇

前回までのあらすじ

わたしは問題児のハヤブサに目隠しのフードを被るよう馴らし、ルアー(疑似餌)に向かって飛ぶことを教えた。やっと調教が順調になりはじめたと思ったのだが…

その日の朝、ハヤブサはいつになく温和な表情をしていた。ブロックの上でどんぐりのような瞳をして、羽根を心持ち膨らませている。片足をたくし込んだお腹の羽毛はマーブルケーキのような模様をしていた。いつもならキーキーと鳴いて餌をねだる時間だが、静かに待っている。やっと子供っぽさが抜けてきたのだろうとわたしは早合点した。

フードをハヤブサに被せ、ジェスにクリアンスを繋ぎ、庭へ連れ出す。ここ数日、ハヤブサはルアーに向かって順調にフライトを重ねていた。日毎にその距離は伸び、きょうは10m強のクリアンスいっぱいの長さを飛ぶ予定だった。

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ハヤブサ使い 第六話 羽をまとった蛇

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ハヤブサ使い

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