ハヤブサ使い 第十一話 開花

前回までのあらすじ

わたしは夏の終わりに手に入れた気性の激しいハヤブサの若鳥を調教し、数々の困難を乗り越えて信頼関係を築くことに成功した。捕食者としての本能に目覚めたハヤブサとともに冬の狩場に赴く。

川の土手に吹きつけるみぞれ混じりの風に呼気が白く煙る。なにもこのタイミングで降らなくてもいいじゃないか、わたしは心の中で悪態をついた。あざ笑うかのように、遠くの雲の切れ間から太陽がちらりと顔をのぞかせ、再び姿を消す。わたしの前にはインターネットを通じて知り合いになった近隣に住むふたりの鷹匠がいた。ハヤブサのはじめての狩をしくじらないよう、コーチをお願いしたのだ。

猟犬を持たないわたしは、ハヤブサを手から放ち、獲物を追わせる狩をする。追わせると言っても、ファルコナーにできることは獲物を見つけ、気づかれないよう近づき、ハヤブサのフードを外すことだけだ。オオタカで狩をする鷹匠は、左腕の動作でタカの推進を補助することができるが、ハヤブサの場合はそうもいかない。

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ハヤブサ使い 第十一話 開花

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