ハヤブサ使い 第十話 温かい食事

前回までのあらすじ

気性の激しいハヤブサを調教すること数か月。苦労の甲斐あってハヤブサとの信頼関係が築けてきたと思った矢先に、最大の間違いは起きた。鷹狩りのために必要な最後の予行演習の時が迫っていた。

ハヤブサは大きな瞳に静かな光を湛えてわたしをまっすぐ見つめていた。おととい生きたウズラを食べてから、その顔つきは明らかに変貌を遂げていた。朝、小屋の定位置でわたしの訪れを待っている居住まいからもゆとりが感じられる。たった一度、生きた獲物を捕らえ、温かい血肉を食べるだけで本能は確実に目覚めるのだ。わたしの懸念とは反対に、ハヤブサの荒々しさは影を潜め、知性を感じさせるようになっていた。つい3日前まで餌欲しさに犬のように息を切らして暴れ、こちらを睨みつけていたのが信じられないほどの落ち着きようだった。

この続きをみるには

この続き:1,945文字/画像1枚

ハヤブサ使い 第十話 温かい食事

KT

100円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

3

KT

ハヤブサ使い

最速の肉食鳥、ハヤブサを調教して鷹狩をするドキュメンタリー。 全11話。 第一話無料公開中。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。