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湯島詣

大晦日ですが、2023年旅の振り返り、まだ(笑)続きます。
もうしばらくお付き合いくださいませ。

10月に東京へ行きました。
1泊2日で、美術館巡り(東京国立近代美術館、日本民藝館、アーティゾン美術館、東京ステーションギャラリー)に、コロナ以来久々に会う友人と渋谷のFuglen Coffeeでお茶&ライヴ鑑賞(Nick Lowe @ Billboard Live Tokyo)と、なかなか充実した旅になりました。

11月には昨年の3級に引き続き、美術検定2級を受けることにしていたので、美術館巡りは、その対策でもありました。

さて、2日目の朝は湯島天神へ。学問の神様で有名ですが、泉鏡花の戯曲『湯島の境内』や、小説『湯島詣』の舞台でもあるのです。聖地巡礼&せっかくなので美術検定の合格祈願も兼ねてお参りしてきました。
境内は結構広くて、中には揚げまんじゅうの屋台も。推薦入試のシーズンも近かったからか、朝から多くの人が参拝していました。授与所には御朱印待ちの列ができていました。



本殿の隣の梅園は、梅の季節に来たらさぞ美しいだろうなぁと思いつつ。鏡花先生の筆塚は、奥の日本庭園の片隅にありました。まるで舞台のセットのような、橋があって奥に小さな滝が流れる、趣あるお庭。
塚の上によく見ると赤蜻蛉が止まっていたり、庭園を黒猫が通り過ぎたり、桔梗が咲いていたりと、まるで鏡花の小説・随筆の世界。
庭園の前にはベンチもあって、『湯島の境内』のシーンが目の前に浮かぶようでした。当時はガス燈もあって、夜はなかなかムーディーだっただろうな〜と想像してみました😌 なんだかあやかれそうな気分。

筆塚は由緒あるもので、塚の下には、先生の硯や筆などが多数収められているとのこと。
 『鏡花の家』という本に、奥様が塚の前に佇んでいる写真がありました。
「昭和十七年に、里見 惇、久保田万太郎、岩田藤七らによって建てられました」(湯島天神ホームページより)


現代では、さながら都会のオアシス。左側にはお茶室もある素敵な庭園でした。


切り絵が可愛い御朱印を、合格のお守りにいただいてきました。


門のレリーフも可愛い。


お参りのあとは、15分ほど歩いて上野のほうへ。どら焼きが有名な「うさぎや」さんのカフェで、どら焼きのフレンチトーストを味わってきました。ふわふわ・とろとろ〜🐰  小豆茶もほっこり美味しかったです。



近くにある本店で、どら焼きとウサギのお饅頭を、お土産にテイクアウトしました。ほんのり温かく、買ってすぐに食べるのがベストらしいのですが、結局帰宅後で時間が経ってしまいました。でもレンジで少し温めて食べると美味しかったです。


『湯島の境内』の元になった小説『婦系図』
有名なあのシーンの、酒井先生のセリフが凄すぎて面白いので好きです。


家に帰ったら、ちょうど新聞の日曜版が鏡花特集で、びっくり🫢‼️でした。



🌸ちなみに美術検定2級ですが、、、合格しました!!
天神様&鏡花先生のご利益でしょうか。どうもありがとうございました💖

そして、2023年も拙文をお読みいただき、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします🙇