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トラブル続きなのになぜか楽しい 〜年越しモロッコ旅行その②〜


年越しモロッコ旅行その①はこちら

前回に続きエディンバラ→マラケシュ
珍道中をお届けします。

飛行機に一度乗った人が降ろされる

エディンバラを朝6:15に出る便でした。
マラケシュまではほぼ垂直南下で4時間弱。

バスとトラムの乗り放題券を購入しているので
公共交通機関でもよかったのですが
あまりに早くて暗くて寒いので
タクシーで順調に空港に向かい、到着。

イギリスパスポートじゃないせいなのか
Ryan airに乗る際は必ず窓口チェックが必要です。
荷物だけ預ける列よりちょっと時間かかります。

エディンバラ空港の荷物検査は
基本的にスムーズなのですが、
引っかかるとめちゃくちゃ待たされます。
今回もひやひやしながらパス。
ここまで順調です。眠いけど。

電光掲示板でゲートを確認します。
まだまだ時間がありそうなのでぶらぶらしたり
ベンチでKindle読んだり待ちます。

毎回そうなので慣れたんですが、
放送も無くいつの間にかゲート変わってる。
ちょいちょいチェックしに行く必要あり。

なぜ気づいたか、というと
ゲート前で待ってたんですが、
私たちが登場する予定のゲートの表示が
トルコにいつの間にか変わってたから。
トルコ(のどこの都市か忘れた)行きはAのXX番です〜
の放送で「あれ、私たち押し出された?」と気づきます。

変更後のゲートに行くともう搭乗始まってます。
お手洗いにも行きたいし焦る。
間に合ってよかった〜と並ぶのですが
なぜか列が進まない。

エディンバラ空港は機体と空港が
通路で結ばれる形式でないことがある
(というか私は毎回連結されてないのに乗ってる)
ので下で詰まってるのかな〜と思っていたら
前から人が帰ってくる。

下で詰まってたであろう人数より全然多い。
どうやら機体に乗った人も降ろされてるらしい
え?

しばらくしてテクニカルイシュー、と放送があります。
いつ再開するかもわからず
(多分80分くらい遅れた)
みなさん床でごろ寝を始めたり、長期戦の予感。
搭乗始めます、ではなくファイナルコールが突如流れます。
おい。
英語放送を聞き取れてよかった、と実感します。

よくわからないけれど落ちないで飛ぶんだろうか、
このLLC…と心配になります。
相変わらずCAさんは自撮りに忙しそうです。
不安だわ…

大きなアクシデントは無く、
1時間半遅れでマラケシュに到着します。ほっ。


窓際の席ではなかったので
少ししか見えなかったんですが
到着間近になると赤茶けた大地が広がっていました。
こんなの見たことない!!!!
すでにここから興奮が始まってました。

SIMのオプション追加ができない

空港着いた時から晴れてて
すでに気分があがっています。
早朝に起きたけど、太陽のおかげで元気いっぱいです。

私はイギリスビザ取得時にもらった
LEBARAのSIMを普段使いしています。
モロッコはプラン対象外なので
オプションで追加購入が必要でした。

モロッコの空港着いてから買えばいいや。

これは間違いでした。

マラケシュの空港のWi-Fi繋がらない。
繋がっても弱すぎて使えない。
空港でそんなことある??

夫はLEBARAじゃなかったので
(リスクヘッジって大事です)
空港からの移動とかを調べるのをお任せして
私はホテルにチェックインしてから
追加購入をしようとしたのですが
なぜかホテルのWi-Fiだと購入画面に進めなくて
夫のスマホから私のマイページにログインして
やっとこさ追加購入完了。

毎月£5のプランなのに
8日間の海外ローミングオプションが£15って
変な感じします。。。
でも街中もそんなにWi-Fiないので必要でした。

クレジットカードが全滅

空港に到着して1時間以上。
まだ空港にいました。

Uber的なアプリのCareemをダウンロードして
ホテルまで乗ろうと思ってました。

前述のようにWi-Fiが弱すぎるので
回線でアプリをダウンロードしようとしても
全然進まない。

やっとダウンロードできたので
支払い方法の登録をします。

とりあえずWISEが外貨のレートがいいので
これを登録します。
認証もOK。よしよし。

しかし支払い方法が無効、と表示されます。
ダメなのか…MasterダメならVISAにしよう。
VISAもダメ
じゃあAMEX。これもダメ

日本で発行したのがダメなのかと
イギリスで使っているBarclaysのデビットも試します。
日本がダメなわけじゃなく、
2人で持ってるカード(EPOSとか別のVISAとかも試した)
全滅しました。

理由はよくわからないのですが、
とりあえずここでCareemで残されたオプションは現金。

ということで空港のキャッシュマシンでWISEから出金します。
手数料含めて1000ディルハム(以降MAD)≒15,000円。
現金がゲットできてよかった…


今回の旅ではほぼ現金です。
街中のATMでも出金できますが、手数料はまちまち。

よし、Careemしよう!と
現金支払いで呼ぶのですが
30分くらい待て、との表示…
えーーーこんなに頑張ったのにー。

しかもホテルは細い路地にあるみたいで
ちょっと離れたところしか目的地指定できず
どこを設定していいのか
土地勘がさっぱりないのでわかりませんでした。

仕方ないので空港のタクシーカウンターに行ってみます。

スリル満点すぎるタクシー

Careemで調べていた金額の5倍くらいの金額で
タクシーチケットをやっとこさ買いました。
カウンターにはカードの表示があったのに
ここでも現金オンリー。。
イギリスのキャッシュレスって当たり前じゃないのね。

ここまでで私はネットも使えず、
アプリに戸惑い、
まだ空港かよ(到着から2時間弱)とも思うのですが
晴れてるせいかトラブルも楽しめてるので不思議です。
なんくるないさー


タクシーチケットをもらい
タクシーが並んでいる列に向かうと
おっちゃんにチケットを見せろ、
(というか半ば奪われた)
と止められました。

どうやらドライバーさんが客を捕まえて
乗せていくみたい。
前から順番とかではない?


チケットに行き先が印字されているし
すでに支払い済みなので
お願いします〜と乗り込みます。
それにしてもいい天気です。(何回でも言う)

空港の敷地を出る前からかなりの渋滞。
しばらくかかるかな〜と心配していると
クラクションが止まらない。
車間距離がめちゃくちゃ狭い。
窓から身を乗り出してみんななんか叫んでる。

まだ空港から一般道に出てないけど
スリルがすごいな〜
でもいいお天気で気持ちいいなぁ〜
(なかなか幸せな奴ですね)

一般道に出てからのおっちゃんは更にすごかったです。
日本だったら煽り運転のお手本になれそうなハンドル捌き

クラクションはなかなかの頻度で鳴るし
割り込みもするし
車間距離詰めるし
明らかに周りの車よりスピード出てる。

そして怖いのが夫が座った側の
ートベルトが壊れていて嵌まらなかったこと。
後部座席の左右分かれてゆったり座るところ、
真ん中にシートベルト目的で怯えながら座ってました。

余程の自信なのか、
目的地までおっちゃんはノーシートベルトです。
私たちは無事に着きますように、と
モロッコの太陽に祈っておりました。


この後にもモロッカンドライバーさんの運転乗りましたが
最初のおっちゃんが一番すごかったです。
二人とも無事だったのである意味
モロッコを体験できて当たり(?)な気もしてます。

噂は聞いてたけどやっぱり迷路

タクシーのおっちゃんと分かれて細い路地を
ホテルに向かって進んでみます。

スーツケースを持っていると
旅行者丸出しなのでやたらいろんな人に声かけられます。

狭い路地なのに自転車とバイクとロバが
普通に通るので歩行者は結構怖いです。
特にバイク。バイクはあんまり止まる気ない。


ワクワクする通り。バイクが爆走します。


あまりにも迷路な街なのでGoogle map先生も
把握しきれていない様子。
そしてアラビア語をアルファベットに直す都合上
たまに表記が違うのは表記揺れなのか
全く別の通りなのか…その判断もつかない。

オロオロしていると自転車に乗ったお兄さんが
どこに行くんだい、その通りは1つ向こうだよ、
右に2回曲がりな、
じゃあ僕はお腹すいたから行くね〜
と英語で親切に教えてくれました。

だがしかし、お兄さん(地元民っぽいのに)は
間違っていた。

お兄さんに従うもホテルは見つからず
今度は「私はガイド」と名乗るおじいさんに捕まります。

頼んでもないのにガイドにお金をせびられる、
と旅行記で読んでいたのでめちゃくちゃ警戒し
お金ないから!!と私の埃を被ったフランス語で
叫びながら念押し。

するとお兄さんに違う、と言われた通りに戻ってました。
リヤドと呼ばれるホテルが密集しすぎていて
見逃していたみたいでした。

お金取らないよ、私はいいガイド、なんて言っていた
おじいさんは入口でやっぱりチップをせびってきました
ごめんね、(まじで現)金無いの、と言って
退散してもらったけど結構しつこかった。

思ったより英語が通じない

ホテルにやっと到着です。
エディンバラならとっくに暗くなってる時間なのに
まだ明るくて最高!!

ホテルの吹き抜け。青空が眩しい。

女将さんに迎えてもらい、
部屋を案内してもらいます。

フランス語わかる?と聞かれて
un petit peu(ちょっとだけ)と答えると
この後すべてフランス語でした。

わ、私…英語の方が得意…

旅行中もフランス語>英語でした。
第二外国で勉強した古い記憶を掘り起こし
意外と私まだわかるじゃん〜と
自信を取り戻したりしたんですが
夫は終始女将さんの勢いに圧倒されて
戸惑ってたようです。


翌日から砂漠ツアーに出発する予定で
朝早いからホテルの朝食の時間にはもう居ない
と伝えると女将さんが
ちょっとだけでもいいから食べていきなさい!!
チーズとジュースとか!超簡単なものだけ!
ね???ね!!!!!!!
というおもてなし。

もうd'accord (わかった)と言うしかない。
断る権利はありませんでした。
結果ありがたかったんですけど
久しぶりのフランス語シャワーで
モロッカンエネルギーを浴びて
よくわからないテンションになります。




書き出すといろんなことがありましたね〜
でもまだ1日目終わってないんですよ。笑
まだやっとホテルに着いたところ。

それにしてもモロッコの魅力なのか
ここまでトラブルしかないのに
なぜか楽しい!!!
モロッコめっちゃ好き!!ってなってました。
我ながら不思議です。


エディンバラでタクシー運転手さんが
煽り運転(結構やってる)してたら不安にしか
ならないところ、モロッコだと何故か
テーマパークのアトラクションな気がしちゃうくらい
非日常を楽しんでました。
(怖さはありましたけどね)


長くなってしまったので
また次回〜

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