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まさかのホテルに泊まれない 〜年越しモロッコ旅行その⑥〜


前回はこちら。

人生初が盛りだくさんなモロッコ旅、
ホテルに到着後、
人生で初めて宿泊拒否されました。



泊まれない…だと??

サハラ砂漠から600km弱移動してきて
22時過ぎて…宿泊拒否。

ふぉっ!?!???

散々押し問答しましたが、ホテルの言い分は以下。

  • 今日は満室だから泊まれない

  • 文句を言うならExpediaに言え

  • 最近オーナーが変わったからその前の予約はわからない

えーーーーーーーー

泊まるところ探すよ、と言ってくれたけど
なんだかやる気を感じないお兄さんたち。

Expediaに連絡する、と言っていたけど
繋がらないらしく
(後から考えると多分この時本気出してない)
散々Expediaが悪い、とか言ってた癖に
今日泊まるホテルはExpediaで探せ、とか言う。

泊まるはずだったホテルと同じくらいの価格で
探して欲しいって言ってるのにもっと高いのばかり
提案してくるし…
見つけても、ここもExpediaのシステムエラーで
予約できないとか言うし…
Expediaで調べるのやめなさいって(^_^;)

お兄さんたち助けてくれるつもりあるのか…
Booking.comで自分たちで探したホテルに
行ってみるからじゃあね、って出ようとすると
「そこは良くない。手伝うよ!予算はいくらだい?」
いや、だからさっきから言ってるじゃん(^_^;)
(これがモロッカン。悪い人たちじゃないの。)

もうこの頃23時です。
泊まるところ探し始めて30分以上経過してます。
夜ものすごく冷えるし、
治安も信用ならないし、
街角では銃持った警察らしき人がいたり
爆速で煽り運転するような街で
野宿なんて絶対無理です。
(野宿はまだしたことありません)
不安>>>恐怖>>>焦り>苛立ち
不思議なことにあんまりモロッコではイライラしないんです。
ただ不安なだけ。太陽パワーでしょうか。


しばらくしてお兄さんが
「知り合いのホテルが空いてるって!」
お?1泊いくら?
「このホテルの1.5倍。」
なんでそうなるよ(^_^;)
予算オーバーじゃん。

「最近オープンしたところで、ここもExpediaの被害に遭って急遽部屋があいちゃったらしいんだ」
そうか。じゃあお兄さんたち、
この私たちが可哀想だと思うなら
状況説明して価格交渉して!!!!


よくわからないんですが当初予算の1.2倍程度まで
値下げしてもらい、お兄さんが案内すると言ってくれたので
電話で約束を取り付けてもらい、
お兄さんと一緒にホテルを出ました。


ここのホテル、この後Expediaの返金問題で
連絡することになるんですが、
本当にやる気がないのか…全然連絡がつきませんでした。


急遽見つけた本日のお宿

くねくねくねくねな暗い道をお兄さんに案内され
絶対自分で戻ってこられる自信無いような
お宿にたどり着きます。

明るい時に撮った路地。
看板は全部お宿の案内。すごく密集してます。



スーツケース持つよ、とお兄さんが言ってくれたのですが
もうこっちは疑心暗鬼
石畳で転がしにくいけど頑張って運びます。
正直わからないことだらけで犯罪に巻き込まれたり
お金要求されたりするんじゃないか、
みたいな心配がありました。
(無事に元気で生きてまーす)

お夕飯を先に食べておいて本当に正解でした。

そして本日のお宿、Riad la Bigarade。
Google翻訳によると「苦オレンジ」。苦?


モロッカンなマダムとお兄さんが出迎えてくれます。
ここでもフランス語>英語。

ニューイヤーパーティのデコレーションの残骸っぽいのがちょいちょいあるけど、綺麗な中庭。
伝統的な造りらしいのですが、この雰囲気がたまらなく好きです。
吹き抜けで陽がよく入りますが、夜はこんな感じ。

後から請求金額違う、とか言われたくなかったので
案内してくれたお兄さんがいるうちに支払いしたくて
カード払いをお願いすると
早速さっきの値段と違うやんけ

1EUR=10MADが慣習らしいんですが、
EUR高だったみたいで、EURの設定金額をMAD換算すると
MADで言われてた金額より10%以上高くなってて混乱。
マダムが私たちみたいな旅行客は
どうせディルハムじゃなくてユーロ払いしたいだろう、
ディルハムにすると、の参考金額(本日のレート)
というのを提示してくれたらしくて一悶着。

WISEだったらMAD払いOKだから
案内してきたお兄さんの提示額にして!とお願い。
なんとか事なきを得ました。。。
ここにも泊まれなかったらどうしようと思いました。
(が、チェックアウト前に宿泊税を別途払え、と言われました)


そんなこんなしてる間にまたしてもミントティーを
淹れてくれたんですが、ここのミントティーが最高なのです。
どこも同じかと思ってたんですが、何かが違うっぽい。

スパイスっぽいクッキーもやみつき。
ポットは激熱なのでやけど注意。

ちなみに案内してくれたお兄さんは
全然自分の職場に帰りません。
私たちが部屋に入る直前で帰りました。
どうやらお茶で一服してたっぽい。
サボり過ぎじゃない?笑


もう日付が変わりそうな時間にやっと部屋に入りました。
改装したのか、多分今回の旅で一番綺麗。

花びら散ってるのは刺繍です。白鳥っぽい?タオル。



ドライヤーがなかったのでマダムにお願いしに行くと
「今別の部屋の人に貸し出しちゃってて、返ってきたら渡しに行くね」
え?1個しか無い?開業したてって言っても…
私がシャワーを浴びて出てくるまでに
何とかゲットできたんですが翌日は
「イタリアンな客が借りたまま部屋の鍵持って出ちゃったから今は渡せない」
と言われまして…モロッカンもイタリアンも(^_^;)


気を取り直してマラケシュ市内観光

この日は1日フリータイム!
いろいろありましたが、マラケシュ満喫しますよ!

まずはバヒア宮殿へ。
エディンバラでよく歩くようになったので
タクシーなどは使わずオール徒歩でした。
日本では20分歩くなら地下鉄乗ろうとか思ってたのに。


ホテルから活気ある街を25分ほど歩いて到着。
平日だというのに到着したら結構な行列。
中もかなり混雑。
やっぱり年始はお休みで来る方が多いのかも。

マラケシュの地震で一部被害を受けたそうですが
モロッコのタイルが美しいです。
代々支配者の方が使っていた、という説明がありました。
(ざっくりすぎる)


細かいアラベスクな彫刻も美しかったです。
タイルが好き!縁の部分がモロッカンな雰囲気。
ごった返す中庭。多分これが苦オレンジの木。
床は全部タイルなのでツルツルです。青い空と素敵な色の組み合わせ。




なんとか最大の危機は乗り越えまして、
この後は楽しく観光した、というのをお届けしたいです。

モロッコの人たちは多分、日本人の感覚的には
全然ちゃんとしてないし、超適当。笑
自分の常識は他人の非常識だなってこの旅で
改めて感じました。
超適当だけど、なんか憎めないし、
帰ってきた後もまたモロッコ行きたい

そんな不思議な魅力を持った皆さんでした。

だがしかし、私はExpediaを許さない
旅行代理店で働いていた身としては
代理店がこんなことをしては絶対にいけない、
という目に遭いました。
Expediaと戦ってメンタル消耗した件はまた今度…

やっぱり、できれば旅行は直販がおすすめです。
あとデビットカードじゃなくてクレジットカードで!

モロッコ珍道中、もうちょっと続きます!

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