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逃げる勇気・逃げない臆病

あなたは逃げる人のことを
どのように感じますか?

やーい、臆病やーい

などと少しでも思う節があれば
果てしなく深く根付く日本文化の
問題点を体現していると自覚してください。

時はバブル期までさかのぼります。

パラノとスキゾ」という
言葉がはやったのを覚えている方は
いるでしょうか?

流行語大賞では
銅賞に選ばれていたようです。

この用語はポスト構造主義に関する
フランスの哲学者ドゥルーズの言葉です。

パラノ?スキゾ?何それ?

そういう人のためにわかりやすく説明すると
これらはパラノイア、スキゾフレニアの略です。

パラノイアとは偏執という意味で、
スキゾフレニアは分裂という意味です。

各々何に偏執して、何を分裂するのか
というと、「アイデンティティ」です。

簡単に言うとパラノは学歴、会社、家庭その他もろもろ
住む」対象に対して固執し、それらに対して
整合性のとれる行動しか選択しません。

一方、スキノは積み上げてきたアイデンティティに
一切固執せずに「逃げる」ことです。

この言葉がなぜ今注目に値するかというと、
会社や学校が固執すべきではない危険なものになる
時代がおとずれているからです。

日本ではいまだにパラノが称賛されます。

この道20年」「一貫性のある日々
あの人芯がぶれないなあ

立派なことでしょ?と感じる人は
パラノ的な発想です。

悪いということではなく、
自覚的になってほしいということを伝えたいです。

ホリエモンが著書の中で飽きたり、
これは意味ないと思ったりしたら
すぐにやめろ、と言っています。

パラノはもちろん
近代文明を発達させてきた
重要なものでした。

しかし、変化に弱い

いまや多くの会社は変わりゆく経済の流れに
ついていけず、倒産。

僕はいま日本に求められているのは
パラノではないように思えてなりません。

いつ地震が起きるともわからない日本。

いつ倒産するかわからない会社。

いつ経済破綻するかわからない日本。

これらに対していま、最も大切なのは
固執し続けることなのでしょうか?

それがあなたの安全、安心、安定に
真の意味でつながるのでしょうか?

否、と僕は言いたいです。

偶発的に起こりうるチャンスを逃さず、
危機センスを研ぎ澄ますことに
意味がある時代になっているのではないでしょうか?

日本がイノベーションに起きない国として
有名なことにも根付く深刻な
問題ではないかと思います。


あなたの貴重なお時間で、僕の稚拙な文章をお読みいただき本当にありがとうございました。何か改善点、ご意見などおありでしたらお気軽にコメントいただければ幸いです。