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第25期レガシー神挑戦者決定戦優勝レポート(ある旅の終わりと新しい旅の始まり)

1.はじめに
 お疲れ様です。今回はGWデプスで11-1-1して優勝したレポートを書いていければなと思います。本レポートについて何かご不快な点ありましたら柳のxまたはgmail(jojo.tokun@gmail.com)までご連絡ください。

2.デッキ選択について
 今回のレガシー神については事前の状況ではどのような環境になるか判別がついていませんでした。そのためにその環境に特化したデッキを持っていくことができませんでした。(例えば21期の緑単ペインターは反復デルバーを強く意識した構成でした。)
 また、喜ばしいことに近年自分の構築や考えたリストについて知ってくださっている方もいらっしゃり、いわゆる初見殺しのローグ的な動きも最近は若干苦しいと思っていました。
 そんな中、23年冬のエターナルパーティーで尊敬しているプレイヤーの方が、マーベリックで環境としのぎを削り、4-1ラインでBUG豆コンと戦っている姿を見て、「自分は小技で勝とうとしてるんじゃないか?」という思いがふつふつと沸いてきていました。また、鉄線会でマーベリックの先輩とも会話していく中で自分がマーベリックを選ばないことを言い訳にしているのではないかと思うようになりました。

 こんな気持ちでいたため、今回のGWデプスの選択は自分の地力を試したいという気持ちからの選択でした。勝つにせよ、負けるにせよ何かを掴みたい、正直苦しく感じていたレガシーを今後楽しく続けていく上での何かを知りたいという祈りにも似たデッキ選択でした。

3.デッキについて
 今回の構成のベースは以下のDougesのリストをベースにしています。

 メインのセジーリのステップを残響する深淵に変更、サイドのパスを孤独に、倦怠の宝珠を門衛のスラル変えた構成にしました。なぜ孤独にしたかというと、ボロチブとスニショに対して有利を取れるサイドを優先したためです。今回のGWデプスの特徴はサーガを採用していることでライフレースを壊す動きをとれたことが今回の躍進の一因になります。

4.マッチアップについて(神決定戦まで)
 以下、覚えているだけマッチアップについて書いていこうと思います。何かありましたら私までご連絡いただければと思います。

R1 Galaxy Cascade ××
 G1については自身がGalaxy Cascadeの知識に乏しく、始動3ターン目の意識でいたことが敗因でした。あそこはまず不毛を吐ききって相手の土地詰まりを祈ることが正解だったと反省しています。また、暴力的な突発とティボルトの計略を合わせることで3マナで始動できることも初めて知りました。
 G2についてはこちら先手で不毛2枚を乗り越えてコンボ始動だったので、こちらとしてはしょうがない。ただ、サイドのチャズムを入れておけばデッキのクリーチャーが全部できったとしてもエムラが出ない限りはまだ戦えたので、少しぬるかったなと思いました。
 in 3 孤独 1ガドック out 2 Legolas 1 森を護るもの 1 忍耐

R2 Dooms Day ×○○
 G1については開墾者展開の返しで暗黒の儀式⇒Dooms Dayを受けてクロック間に合わず負け。
 G2についてはDooms Dayキャストまでに3ターンの猶予があったので、不毛で土地1枚割った上で開墾者の起動猶予がありました。デッキを確認した際、ペタルとLEDがあったため、こちらの不毛を警戒して2ターンかけて確実にきめにいく構成をしている理解をしました。そこで開墾者でサーガを持ってきて、返しでサーガ起動、開墾者3点、次のターン開墾者3点と構築物3点で詰めきりました。
 G3については1ターン目でお相手の囲いを受けましたが、忍耐、帳、むかしむかしとあり、むかしむかしから忍耐を拾えたため、お相手は時間をかけねばならず、ライフをつめきることができました。
 振り返るとG2のサーガを持ってきたプレイがかなり冴えていたと思います。
in 2忍耐 1アウフ 1スラル 2帳 3孤独
out 4 聖遺 1森を護るもの 2 Legolas 1 罠外し 1ボジューカ

R3 RUGデルバー ○○
 G1は緑が見えず、RUデルバーだと思ってプレイ、丁寧に土地を処理しデプスを着地させて勝ち。現状のデルバーにはメインには借り手が存在していない想定なので、とにかく早期デプス着地を意識しました。
 G2ではドルイドの物語キャストで不毛、借り手を捜されてていましたが、こちらのデプス着地が早く勝利。R3はこちらの上ぶれもありました。
in 2忍耐 2夏の帳 out 1罠外し 1カラカス 2 輪作

R4 GBデプス ○○
 G1でのGBデプス対面では聖遺が圧倒的に優位で土地で優位に立ちつつ、輪作、聖遺を構えながらデプス起動の土地の割りあいを開始、輪作が決まって土地優位を押し切って勝ちました
 G2では聖遺を複数展開し、デッキパワーで押し切りました。
 尊敬しているプレイヤーと戦えてうれしかったです。
in 2帳 1忍耐 2孤独 1チャズム
out 1ウルザ 1影槍 2 Legolas 1 剣を鋤に 1 暗黒の深部  

R5 ANT ○×○
 G1についてはお相手の全てのリソースを吐き出した墓地ルートに対して輪作があり、ボジューカが決まり勝ち
 G2についてはお相手も展開が苦しく、むかつきでもきめきることができず、2ターンかけてハンドを整え、ストーム11で赤wishからのデザイアを行い、苦悶の触手がめくれて負け(赤wishからのデザイアを見たとき、LEDクラックからの青マナ出しの意味を理解したのと、新ルートの理解に興奮して楽しそうにしてしまいました。申し訳ございませんでした。)
 G3についてはガドックで即死を回避したあとにアウフを展開し、ヘイトベアクロックで詰めきりました。ただ、その際ガドックがいるにもかかわらず、ゼニスをキャストしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。
 このマッチについてはこちらの不手際が多く、誠に申し訳なく思っております。
in 1アウフ 1ガドック 2夏の帳 2忍耐 3孤独
out 4剣を鋤に 4聖遺 1ラムナプ 

R6 RWイニシアチブ☓○○
 G1 では、チャリス1ががん刺さりした上でお相手先手状態で3ターンで練達が2体並び、轢かれて負け
 G2は不毛でお相手を縛った後、大きくなった聖遺で殴り合いを征して勝ち
 G3ではお相手がモックス2枚からのアルコンキープに対して活性の力ががん刺さりした後、孤独でアルコンを処理して土地を詰めて勝ちました。
 孤独が一番活躍したマッチアップでした。
in 3 孤独 3 活性の力 1 チャズム 2忍耐 1スラル
out 1ボジューカ 3輪作 3剣を鋤に 3エルフの開墾者

R7 黒単 ○○
 G1は殴り合いの展開になりましたが、サーガから影槍を持ってきたことでライフレースを壊して勝ち
 G2ではお相手が吸血鬼でドローとライフレースで優位に立ち回られたので、デプスで巻き返しを狙い、布告を引かれておらず勝ち
in 2夏の帳 2忍耐
out 2モックス 1罠外し 1暗黒の深部

R8 グリデル ○○
 G1はテンポをとられるも、不毛を引かれず、デプスが決まって勝ち
 G2も不毛を探しにいかれるも、デプスを早期着地させ勝ち
 このマッチアップもデプス早期着地を意識してきめました。
in 2忍耐 2夏の帳 out 1罠外し 1カラカス 2 輪作

R9 ID

SE1 続唱サイ ○×○
 G1では2ターン目にサイが並ぶも、こちらは開墾者がいる状態でした。その際にサーガを持ってきたのがベスト判断。そこから、忍耐、ラムナプ、開墾者を差し出してサイ4体の盤面からサイ0構築物トークンと影槍だけの盤面(このとき自分のライフは3でお相手は28)にしてからライフを取り戻しながら8/8の聖遺が着地、影槍を付けてしばいて勝ちました。本当にここはベストバウト。サーガをもってくる判断をした自分をほめたい。
 G2ではサイで詰めきられて負け。デプスが出ましたが、お相手のライフが23点だったため、詰めきれず負けました。
 G3ではG1と同様の展開でしたが、こちらが先手だったため盤面を押し返す速度で勝ち。本当にしんどいマッチでした。
in 3孤独 2忍耐 1チャズム
out 1ラムナプ 1森を護るもの 1罠外し 1ボジューカ 2輪作

SE2,3 こちらは動画があるので割愛。
ちなみにSE3のG3は初期手札にスラルがあり、白マナがサバンナしかなかったため、サバンナを割られると負けだと思い、いかにサバンナを割られても白マナを確保するかのプレイングをしています。かなり丁寧に土地を出しているので動画を参考にしてみてください。

神決定戦 ☓☓○☓

 G4の殴っている場面で、クロックを早くする選択を取らなかったのが敗因の一つでした。(フェッチアーバーは選択肢としてはありましたが、ターンが短くなることは無かったため、 きることを躊躇していました。)濁浪に対する想像力が無かったですね。ブレストタイミングで開墾者を起動する発想もあったんですがね。開墾者は殴ることは無いです。あの盤面かつクロックが勝っている状態で寝かせて借りてバウンス、借り手着地で負けなので。

5.終わってみて
 冒頭の「マーベリックを諦めるぐらいマーベリックのこと深く理解しているんかい」という疑問に答える旅は終わったかなと思っています。
 答えは「no」。レガシーのアーキタイプは簡単にあきらめられるほど浅くないということが私が見つけた答えです。アーキタイプはプレイヤーがマジックでしたい思想です。確かに環境にかみ合ってないときはあるかもしれない。俺の時代がきてないかもしれない。ただ、そこで深めた知見は何かと結びついてどこかで花開く可能性がある。だからこそ、真剣に環境と向き合って戦う、環境と殴りあわないときは自分の知見を少しでも深めて化学反応がおきることを祈る、その過程を楽しむ。
 優勝したことに加えて、「あ、なんか相当長い間レガシー楽しめそうだ」と思えたのがうれしかったです。レガシーを深く理解するための新しい旅が始まったんだなと思えたのが良かった。
 引き続き分かったと思ったことはレポートしていきたいなと思います。

6.終わりに
 レガシー楽しいなあとしみじみと思えました。なんならすぐにナマケモノ君も来るしね。引き続き遊んでると思うので、どうぞよろしくお願いいたします。GWデプスのデッキガイドは教科書を書く意識で作るので気長に待ってもらえればと思います。

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