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[ポケモンsv s13 レート1900達成記念]毒びし神カイリュー展開


はじめに

アカウントの名前を何にすればいいかわからず、相棒ポケモンであるギルガルドの名前を借りている者です。
今回は自分史上初のレート1900達成記念と、今後最終3桁やレート2000、更にその先に到達するために自分に何が必要なのかを考えるヒントにするために、構築記事を書きます。
最後までご覧いただけたら嬉しいです。

使用構築

構築経緯

世の中の構築は、「相手の攻めに対応するタイプ」の構築と、「自分の攻めを通すタイプ」の構築の2種類に大別できると考えているが、僕は攻めを通すタイプの構築を使いたいと考えていた。
その理由は単純で、相手の攻めに対応するタイプの構築に求められる練度が僕には足りないからだ。
そして、相手の攻めに対応するタイプの構築の練度が高いプレイヤーは多く、その人たちに練度の差で勝てることはない。
ならば、世間に認知されていない、もしくは認知されていても対応が難しい強力な攻めを通すタイプの構築で勝負した方が合理的である。
攻めを通す構築を考える上で、ポケモンsvというゲームの対戦システムはカイリューのために作られたものだと考えているため、カイリューの型の中でも通せる際の破壊性能が極めて高い竜舞カイリューを軸に構築を組み始めた。
当初はシンプルなノーマルテラス竜舞カイリューを使用したが、エナジーハバタクカミ+ウーラオスの並びに絶対勝てない点が弱く、鋼テラススケショも同じ理由で弱かった。また、火力が低すぎて暁ガチグマに返り討ちに合う場面も多かった。
そこで、飛行テラス竜舞型で使用してみたところ、使用感が非常に良かったのでカイリューを飛行テラス竜舞型で採用。
取り巻きを色々と変えながら使い続けていたが、s13中盤以降は甘える痛み分けハバタクカミが環境に爆増してしまい、竜舞カイリューにとってこの環境の変化は致命的で頭を悩ませていた。
藁にも縋る思いでポケモン実況者のシグマさんの配信を見に行ったところ、2手目に竜舞カイリューを展開してエナジーハバタクカミを誘い、甘えるをアンコールしてこちらのエナジーハバタクカミに交代し、エナジーを消費させるかハバタクカミを切るかの2択を相手に迫る動きが強そうだと考えてエナジーハバタクカミを採用。結果的にはこの動きが決まることはほとんどなかったため、カイリューにアンコールを採用しなかったが、エナジーハバタクカミ自体は強かったので採用。
カイリュー+ハバタクカミはどちらも後発から投げたいので、先発に置けて甘える痛み分けハバタクカミを解決できるポケモンを考えたところ、毒びしを撒けてテラスタルを切らずに動けるポケモンが必要という結論に至った。レギュレーションE環境でテラスタルを切らずに動くためには、水流連打に耐性があることが必須条件である。また、毒びし構築の記事を読み漁ったところ、毒びし構築は毒が入らないカイリューサーフゴーが厳しいことがわかった。よって
①水流連打に耐性がある。
②カイリューサーフゴーに強い要素がある。
これらの条件を満たす毒びし撒きを探したところ、マスカーニャが該当した。
①草タイプなので水流連打半減。
②トリプルアクセルの新規習得でカイリューにテラスタルを強要できて、サーフゴーも悪技で大きく削ることができる。
よって、マスカーニャを先発に置く襷枠で採用。
マスカーニャ+カイリュー+ハバタクカミを基本選出とした。
先発マスカーニャの弱点として、先発パオジアンと対面してしまうと怯んだり先制技で処理されてしまう関係でマスカーニャの仕事量が大きく減ってしまう点があったため、パオジアン入りに強い先発要員を考えた。
しかし、パオジアンに強いポケモンがそもそもウーラオス以外見つからなかったので、ウーラオスを採用。襷は余っていないがハバタクカミが居ても出していけるように突撃チョッキ型を選択した。
ここまでの4匹を軸にして残り2匹の補完枠を考えた。
軸の4匹に不足する要素として、
①状態異常耐性
②フェアリー技半減
③ランドカイナ等の攻めサイクルへの回答
④受けループ対策
⑤キョジオーン構築への回答
⑥コノヨザルやサケブシッポのステロ展開への回答
などが挙げられた。
この内、カイリューと同時選出することで①、②、③、④、⑤を高水準で満たせるポケモンとして眼鏡サーフゴーを採用。受けループにいる悪テラスのラッキーやハピナスに2回当てれば勝てるように格闘テラス気合い玉を搭載した。
最後に、サーフゴーだけでは不安が残る⑤、⑥を満たせて、構築に不足していた電磁波耐性を持ち、ウーラオスとマスカーニャ両方が苦手とする初手オーガポン選出を抑制する圧力がある身代わり剣舞ガブリアスを採用。
構築が完成した。

構築のコンセプト

1,毒びしを撒いて竜舞カイリューで全てを破壊する。
2,カイリューで破壊できない構築にもなるべく回答を用意してプレイング勝負に持ち込む。
3,スタンパに対して、毒びしケアでカイリューサーフゴー選出をしてハバタクカミ、マスカーニャ、ガブリアスがきつくなるか、ハバタクカミ、マスカーニャ、ガブリアスケアで対面選出をして毒びしがきつくなるかの選出択を押し付けることで、全対応ができなくてもvsスタンパにおいて一定の勝率を確保できるようにする。

個体紹介

調整意図
H→16n+1
S→+1で最速136族抜き
BD→端数
A→余り

最強の破壊神。
+1テラバースト×2でH振りカイリューをほぼ倒すことができるため、スケショカイリュー程ではないがミラーには強く出ることができる。
竜舞カイリューが苦手なエナジーハバタクカミ+ウーラオスに対してフェアリー技を等倍にしながらウーラオスをテラバーストで確定1発、オーガポンも確定1発、ガチグマも大きく削ることができる。
パオジアンだけは本当に厳しいが、事前に状態異常や甘えるを入れたり、襷を削ったり竜舞を先に積んだりすることでどうにかできる試合も多かった。
火力が足りない場面でも、毒びしを撒けていれば羽休め連打で毒ダメージを稼いで強引に突破できる。
竜舞を積む回数や羽休めをするかどうかを考える上で正確なダメージ感覚が必要だったり、アンコール択に勝つ必要があったり、テラスタル前提の性能だったり、使いこなす上で色々と難しい側面はあるが、それに見合った破壊性能があるポケモン。
地震の枠はずっとアンコールで使っていたが、カイリューの型の流行が中盤から終盤にかけてノーマルテラス神速から鋼テラススケショに移り変わっていたのと、電気テラスパオジアンが重すぎるので最終日の夕方に変更した。1900チャレは地震がなければ勝てない試合だったが、アンコールで勝った試合もたくさんあったのでどちらが正解かは諸説。
努力値に関してだが、素早さを削って火力に回すと最速の眼鏡ハバタクカミ等に弱くなってしまうため、素早さはしっかり振る方が使いやすかった。
持ち物は厚底ブーツ、クリアチャーム、タラプ、ラム、鋭い嘴等を試したがどれも微妙に感じて、汎用性の高い食べ残しに落ち着いた。
選出率は87%で圧倒的1位。

調整意図
H→16n-1
S→ミラー意識で最速
B→A特化パオジアンの不意打ち確定耐え
D→端数
C→余り

最強の2番手。
技構成はかなり悩んでいたが、ムーンフォース、毒びしと相性が良い祟り目は確定として、マスカーニャを起点に竜舞してくるカイリューと全てのパオジアンが厳しい問題をある程度解決できて、物理技を耐えてハバタクカミが生存するターンを増やすことで毒ダメージを稼げる点が強い甘える、毒が入らないカイリューを誤魔化せて、マスカーニャを選出できなくてもハバタクカミミラーを解決できる、甘えるを急所で貫通してくるオーガポンやウーラオスを機能停止に追い込める電磁波を採用した。電磁波の枠はガチグマの欠伸を拒否する身代わりや挑発、サーフゴーの火力を削りながら殴れるマジカルフレイム等も選択肢にはあったが、ガチグマは毒で削り切れる試合が多く、構築の見た目がサーフゴーにかなり強いのでサーフゴーもあまり選出されないため、結果的に技構成は間違っていなかったと思う。
良くも悪くも期待通りの活躍をしてくれた。ごく稀にフェアリーテラスムーンフォースを連打するだけで勝てる試合があったのでフェアリーテラスで良かったが、ステラなら勝っていた試合もごく稀にあったのでテラスタイプは諸説。
このポケモンは相手にテラスタルを強要する能力が異常に高いので、目の前に通る技よりもテラスタル前後で一貫する甘えるや電磁波を積極的に選択していた。
電磁波を外す瞬間と、ミラーで同速負けする瞬間がこのポケモンを使っていて1番面白くなかった。
選出率は61%で2位。

調整意図
AS特化
最速オーガポンが少ない、パオジアン入りに投げるポケモンではないため、準速パオジアンを抜く必要もないため準速

実は諸説枠の毒びし撒き。
軸として採用したこのポケモンがなぜ諸説枠なのかというと、単純にパオジアンが環境に多すぎて選出率が低くなってしまったから。
パオジアンと毒タイプがいない構築にはこのポケモンを投げれば簡単に有利を取れるが、パオジアンも毒もいない構築がそもそも少なかった。
特に終盤は、テツノドクガがサイクル系統の構築の取り巻きとして非常に数を増やしており、キョジオーンやチオンジェン構築だけではなくランドカイナのような攻め気質なサイクルにもテツノドクガが採用されているケースがあり非常に頭を悩まされた。
とはいえ初手ディンルーのステロ展開を阻止できたり、毒びしの通りが良い構築に投げた試合はきっちり活躍してくれたので、なんだかんだ構築に必要なポケモンだった気もする。
技構成に関してだが、採用理由の毒びしと先制技の不意打ちは確定で、@2はトリプルアクセルと叩き落とすで使っていた時期もあったが、初手に来るエナジーハバタクカミの安定した処理にどうしても必要なトリックフラワーと、カイリューを通す上でディンルーのステロ展開を阻止する重要性はかなり高いので挑発を採用した。
毒びしを特に刺したい相手であるガチグマやハバタクカミが初手に来た場合は、毒びしを撒かずに殴り合ってガチグマやハバタクカミを引かせるか、処理するか、テラスタルを使わせることで有利を作るように心掛けていた。
選出率は39%で5位。

調整意図
HB→A252陽気パオジアンの電気テラバースト確定耐え
HD→C252臆病ハバタクカミのムーンフォース確定耐え
A→11n
S→準速カイリュー抜き

普通に強かった武道熊師。
主にパオジアン入りスタンパへの先発要員と、初手ガブリアスでアドを取って逃げ切る対面選出でハバタクカミと合わせて詰めを行う2つの役割を与えたが、両方ともきっちりこなしてくれた。
先発に置く際は、とにかく目の前に通る技を押して確実にアドバンテージを取りに行くことを意識、後発で詰めの役割をしてもらう際は、なるべくハバタクカミで相手にテラスタルを使わせてから最後にウーラオスで詰めることを意識していた。
格闘技にドレインパンチを採用しているが、単純にチョッキと相性が良いのも採用理由としてはあるが、それ以上にサイコファング持ちの襷パオジアンに勝てるのが大きかったため、今期は襷ウーラオスであっても格闘技はドレインパンチにした方が強いと感じた。
氷技がアイススピナーではなく冷凍パンチである理由は、威力が5高いことより10%凍りの方が勝ちに繋がると考えているから。実際にカイリューを凍らせて勝った試合もあったので恐らく正解だった。
テラスは1回だけ切ったが、その試合では炎テラスの方が強かったので諸説。
選出率は50%で3位。

調整意図
HB→A252陽気パオジアンの噛み砕くの瀕死率約6%
HD→C252臆病ハバタクカミのムーンフォース+祟り目の瀕死率約7%
C→11n+1
S→余り

サイクル破壊の鬼。
カイリューと同時選出した際に相手のサイクルを破壊する性能が高すぎるため、サイクル系統の構築との対戦では基本カイリューサーフゴー@1で選出を考えていた。
気合い玉が思ったより強く、採用理由である受けループの破壊はもちろん、イーユイ+受け駒のサイクルに対して、イーユイ受け出しに気合い玉を当てれば一瞬で対戦を終わらせることができる性能があった。もちろん命中不安技ではあるので、受けループ以外には連発すべきではないが、100%負ける試合を30%で負ける試合に変えることができれば技の性能としては十二分だと考えてある程度割り切っていた。
このポケモンはゴールドラッシュで拘って積みの起点になる展開が1番最悪なので、他のポケモン以上に正しい技選択が重要となる。
特にトリックをどう使うかが難しく、安易なトリックは簡単に裏目を引き起こすため、試合序盤はトリックではなく通りの良い技で殴り、試合展開が見えてきた中盤以降でトリックを押すことを心掛けていた。
また、努力値を素早さではなく耐久に割くことで、対面駒+受けの構築に対する選出択をある程度緩和することができたため使用感は非常に良かった。
選出率は44%で4位。

調整意図
AS特化
最速コノヨザルやサケブシッポを意識して最速

最強の補完枠。
キョジオーン、コノヨザル、サケブシッポ等を起点に身代わり+剣舞+スケショで全てを破壊したり、選出画面でじゃれつくのないオーガポンとカイリューサーフゴーを睨み付ける役割を与えたが、完璧にこなしてくれたと思う。
先述した通り、今期はキョジオーン構築にテツノドクガを採用している人が非常に多く、一方でキョジオーンと相性が良いとされていたエナジーテツノツツミがかなり減少しており、キョジオーン構築へのガブリアスの通りはかなり良かった。
コノヨザル入りに対しては、初手コノヨザルの素早さ操作を身代わりで拒否し、剣舞して全てを破壊する予定だったがコノヨザルが選出されずに頭を抱えていた。
しかし、コノヨザルが出てこなくてもスケショカイリューとの対面は上からスケショを打てる点で有利を取れたりと、テラスタルを絡めることでガチグマ以外にはかなり強く動けるポケモンだと感じた。
補完枠なので当然選出率は低いが、選出した試合の活躍度、選出画面での圧力の高さから本構築の補完枠はガブリアスで正解だったと思う。
選出率は19%で6位。

選出

○基本選出
・マスカーニャ+ハバタクカミ+カイリュー
マスカーニャで毒びしを撒いてカイリューの竜舞羽休めで全てを破壊する。エナジーハバタクカミミラーは同速に負けても2倍祟り目で勝てるので基本的に運ゲーにならずに勝てる。
○vsパオジアン入りスタン
・ウーラオス+ハバタクカミ+カイリュー
マスカーニャの仕事量を減らすために初手パオジアンから入ってくる人が多いので、ウーラオスを合わせて有利展開を作りにいく。
○vsランドカイナ系統の攻めサイクル
・ウーラオスorマスカーニャorガブリアス+カイリュー+サーフゴー
カイリュー+サーフゴーでサイクル戦をする。毒タイプがいなければ、マスカーニャの毒びしをテツノカイナに踏ませたり、テツノカイナ+毒タイプ入りにはガブリアスで破壊したりするルートもある。
○vsコノヨザル、サケブシッポ入り
・ガブリアス+ウーラオス+ハバタクカミ
コノヨザルやサケブシッポの前でガブリアスが身代わりして有利展開を作り、2vs2最強のハバタクカミ+ウーラオスで詰めにいく。
○vsキョジオーン入り
・ガブリアス+サーフゴー+@1
キョジオーンの前でガブリアスが身代わり剣舞をして破壊する。
対面選出には初手テラスも視野に入れて殴り合う展開になるが、不利展開になりがち。
○vs受けループ
・マスカーニャ+サーフゴー+カイリュー
受けループ使いは安定行動をしてくるので、安定行動に合わせて釣り交換を連発してサーフゴーとヘイラッシャ対面を作り、格闘テラス気合い玉でラッキーハピナスを破壊する。

その他相手の構築に合わせて柔軟に選出するが、カイリューとガブリアスの2匹はどちらもテラスタルに依存した性能なので、同時選出はなるべく控えていた。

重いポケモン

○パオジアン
100%怯ませてくるし、絶対零度1発で当ててくるし、命の球電気テラバーストでウーラオス破壊されるし、クリアチャームで甘える拒否してきたりするしで本当にキツかった。
最終日ずっとイライラしてた元凶。
こいつのせいでカイリューをノーマルテラス神速型に変更するかどうかを最終日に悩むことになった。
○初手にくる挑発オーガポン
初手オーガポンはカイリュー交代から起点にして対処していたので挑発されたら即負けレベルでキツかった。そもそもガブリアスがいるので、じゃれつくがない限り初手オーガポンは投げられることはないと割り切っていたので、挑発がなくても初手オーガポンの時点でかなり厳しい。
○テツノカイナ
ランドロスと同居したタイプの構築がほとんどなので、ガブリアスで対処するのも難しいが、ガブリアスを投げないとボルトチェンジが一貫してサイクル負けすることが多かった。
その他選出された際の勝率が低いポケモンはいるが、キツイポケモンは出されにくいように構築の見た目を工夫していたので、そこまで気にならなかった。しかし、パオジアンだけは他に比べて個体数が多く、ほとんど出されてその上でキツイので辛くて仕方がなかった。

結果

TNスカーレット 最終1097位 レート1902

最後に

今期は序中盤から自分史上1番レベルで調子が良く、今期1900を達成できなければ2度と達成できないのではないかという不安に駆られながら対戦しており、終盤メンタルが不安定なまま無理に対戦数を稼いだ結果、パオジアンに破壊されまくって最終日に1ロムがレート1700まで溶けるという非常に良くない流れが来てしまいました。
そこから一度時間を置いてメンタルを安定させた状態で1ロム特攻ではありますが1900チャレに勝てたのは良かったですが、1ロム特攻をしてしまったために、1900チャレに勝ってから潜る勇気がなく、最終3桁を逃してしまった点は悔しいです。
2ロム共に1900まで上げることができれば最終3桁チャレもできていたので、自分のランクマへの取り組み方がまだまだ下手だなと感じたシーズンでした。
しかし、s13で1900を達成できた以上、s14からは1900から潜る勇気を持てると思うので、最終3桁や、まだまだ遠いですがレート2000を目標に今後もポケモンを頑張ろうと思います。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。


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