【詩】 愛すべき音楽を
言葉に出来ない総てを音の中に
震える空気の中に
身一つを投げる
バイオリンの甘美な音色
チェロの心の深くをえぐるような音
ピアノの繊細な指先から編み出されるうつくしさ
優しさと強さを兼ね備えているギターの音色
それだけじゃなくて。
風が吹いて、木々が揺れる。
空の移り変わりと共に鳥が鳴く。群れから逸れた鳥が必死に羽をはためかせる、その姿をただ、見つめる
パタパタと擦れる様な音。
耳を澄まして
川の流れは穏やかで、水面から微かに揺れる音が聞こえる。平穏な日々が、まるで脅かされることなんてないように感じる。
永遠があると思い込んでしまう
私たちの日々の営みも、空間に混ざり合って
溶けてゆく
様々な音が日常を作る
色になる
光になる
音楽になる
心になる
そして、君に、私になる。
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