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分かりやすく解説するから手間がかかるという行政書類のゴールの遠さよ。。

【300ページの手引書が届いた!】

年間を通じて、市やら国やらに報告書を出さねばならないものがある。ほぼ同じ内容であっても、その年によって一部改訂されている箇所がある。その場合、どこが変更になったかを新旧の対比表または枠囲みのポップアップで解説したものが添付される。
親切である、一見。
しかーし、親切丁寧で細かいあまりにすべてを読み込んでいたら時間がかかる。話の長いご年配から耳元で「昔はこうだったけど、今はこうなっててねぇ」と昔話と愚痴と日々の世間話を聞かされている気分になってくる。
分かったから、結論を言ってくれ。

このあいだなんか新規の提出書類が届いて、その記入方法の手引書が300ページ近くあった。単行本かっ、である。
メールでPDFが届いたのでまだいいが(良くないけど)、印刷したものが冊子で届いていたら「印刷代と郵送費でいくらかかっとんじゃ~」とさらに怒りが増していたかもしれない。
300ページすべてが記入に必要なガイダンスではなく、必要なのはその一部だが、それを理解するために全体にざっと目を通さなければいけない。
当たり前だが時間がかかる。
作成するほうも仕事とはいえご苦労なことでと感心するけど、記入する私もほんっとご苦労様である。

【落とし穴と膝かっくんのエクセル攻め】

しかもほぼエクセル。プルダウンメニューから選ぶ箇所もあれば記述式もある。ここは西暦でここは和暦。日付や住所の番地は半角だったり全角だったり混在している。はじかれたり「不完全な項目があります」という指摘が出てきたらたいていこれが原因だったりする。
PCに向かってつぶやく。「1枚のシートの中にトラップ仕込みまくるんじゃないよ」。
もはや受験生の足きりのためのひっかけ問題の域である。切ってどうする、救えよ、だ。

国全体でDX推しらしいが、現状、灼熱の日差しの中広大な砂漠を歩いている気分だ。オアシスにたどり着けるのか、蜃気楼ではないリアルな水飲み場は果たしてあるのか。
AIくんに「去年と同じ。別に変更ないんで書類出しといて」と伝えてすべてが済むパラダイスに、心から行きたいと願う。


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