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地下とか地上とか。

先日、
仲のいいお客さんで
元々は近くのビール屋さんで店長をされていた方に

「推しのライブ一緒に来ます?」


とお誘いいただいたので、
脊髄反射でYESと答えていた。

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仕事終わりに合流し
電車に揺られて徒歩約10分。

東京タワーがやけに近いけどここはどこだ?

と思ったらまさかの白金高輪

シロガネーゼの高尚な遊びは
地下アイドルを高みの見物することだったりするのかと
戦々恐々としていたら

ちゃんと普通に治安悪めで (笑)
逆になんだか安心した。

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その日は5組のアイドル達が
それぞれ25分、トリは30分で組まれている
対バンのライブ形式だった。

ライブが終わればグッズ販売会で
チェキ券を主に何枚買うか
というようなスタイルらしい。

3000円の前方チケットを買った人は柵の前に行けるらしいのだが、

そっと後ろ側の1000円チケットで大人しくしていたところで

とうとうライブが始まりそうな暗さと音量の大きさになってきた。


5組のアイドル全てが
歌っている曲のジャンルはアイドルソングではあるが、
雰囲気やらが全然違うのでとても面白かった。

その約30分をずっと気を抜かずに全力で
一生懸命にかわいい自分を表現していた。

私に足りないものがそこにキラキラ溢れていて
応援したくなる気持ちが痛いほどわかった空間だった。

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でも1番衝撃を受けたこと、で言うと

ファンの楽しみ方の多様性

だった。


突然ホイッスルが鳴り、

もちろん 曲に合わせて声が枯れるまでかけ声を絞り出す人や、

ヘビのような2mほどの縄みたいなペンライトを振り回す人、

自分の推しの歌うターンになった瞬間
あちこちで全力ジャンプをする人達、

自分の好きな曲のポイントで
後ろにいた人が
前に押し入ってペンライトを1振りだけしてまた後ろに戻っていったり、

アイドル全部の振り付けが完璧な人がキレキレダンスしていたり

などなど……


普通に生きていたらなかなか出会えない
動きをする人達の空間だった。

こんなにも需要と供給が合致する空間は
この時間 日本で1番だったのではとすら思った。


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もちろん私はアイドルにはどうしてもなれないが、
あれくらいのパワーを持って
周りの人達を元気づけていける存在になりたい。

薄っぺらい言葉にどうしてもなってしまうので、
たくさんのことを経験して考えて
中身の濃い人間になれたらいいなと思うのであった。

とにかくなかなか出来ない経験が必ずできるので、
1回は慣れている人について行くことをオススメする。

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