はじめての人間ドックでひっかかった話④
そのときの心情がメモしてある。
人間ドックで引っ掛かった
予想もしない肝臓になにかあるとのこと。
5cm~6cm
サイズが大きい
4cmまでは許容範囲だけどこれは見過ごせないと。
人間ドックは5日。
急かして紹介状をもらったのは9日。
病院に行くのが21日。
どうなるのだろう
不安なのはなんで?悪いものだったら
子供たちの成長を見られないのがツラい
いや。違う
子供たちがツラいとき悲しいときに抱き締めてあげられなくなるかもしれないのが怖い
あの子達は甘えん坊だから
不安に飲み込まれそうになるけど、まだ早い
検査もしてない。検査してからじゃないとわからない。
怖い。
普通に生活をしよう
どんな結果が出るかわからないけど、結果が出るのはまだまだ先だけど。
子供たちとお出掛けしよう。
いっぱい遊ぼう
緊急のものだったら即その場で紹介状出すけれど、きっとそこまでじゃなかったから出されなかったんだということにすがりたくなる
細い細い希望の光にすがるような気持ちだ
死ぬとは生きるとはを考えてしまう
なんで肝臓なのだろう
お酒もたばこも飲まない
暴飲暴食もしない
なぜ私なのか
いや。でもまだガンとわかったわけではない
悪いイメージはやめよう
良いイメージで
でも良いイメージで考えてたとき、悪かったらその落差でまた精神が落ち込むと思うんだ
ツラい
どこに気持ちを持っていって良いかわからない
我ながら悲観的であるが、大丈夫とわかった今読み返しても胃の腑のあたりがひゅっとなる。
子どもたちは、親がいなくてもなんとかなる。
でも親より先に死ぬのはダメだ。と思った。
実はこう思うにも訳がある。
その昔…今から8年前、次男坊が死にかけたのである。生後1ヶ月の時、感染症から敗血症ショックで、呼吸が止まったのだ。
顔が土気色になり、動かなくなり、呼吸が止まる。
看護師さんや先生が病室に飛び込み、溢れ、蘇生措置をする。
大きな機械が運び込まれて、レントゲンを取ったり、なんか知らんが、いろいろ管ぶっ刺されて、先生がしゅこしゅこ酸素を送りながら病室を移動する。
点滴で身体がパンパンに膨らみ、ピコンピコン機械はずっと鳴り続け、それを目の当たりにしたからだ。
幸いにも彼は死の淵から舞い戻り、小3の今では、あらゆるところでコロコロ走り回り、グルグル回転し、落ち着きのない、元気百倍の子になっている。(腹には手術の傷跡があるが、それも目立たぬほどの跡だ。)
自分の子を亡くすかもしれなかった経験から、親より先に死んではならないと強く思ったのである。
そして、子供たちがツラいとき悲しいときに抱き締めてあげられなくなるかもしれないのが怖い
それだけが心配だった。
看護師の友人は何人かいるが、誰に聞いても
なんだろうねぇ…
5~6cmは大きいね…でかいな…
と言う。でかいという表現に精神がえぐられる。
何をしても楽しくない。表面上は楽しんでいるが、もう情緒も死んでる。不安定きわまりない。しかも生理前。しかも台風も来てる。最強コンボである。
さて、そんな中、一筋の光が見える。
現在育休中の看護師さんである友人が、私の話を聞いて、自分が勤めている病院を紹介してくれたのである。(紹介状の要らない病院でした)
育休中なのにも関わらず、わざわざ病院に偵察にいき、「この先生だったらかかってもいいなぁ」というのも見てきて(聞いてきて)くれたのだ。
つくづく、私は人に恵まれていると思う。
次回、私の情緒が舞い戻った(安定した)話
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