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    タヒチの星の下19話BL tao夢

                        ノンフィクションBL
            taoの夢

ボクにとってトムとマーガレットが、ここに駆けつけるとは思ってもいなかった祝福は、寝ることすら忘れるものでした。親友達との再会にお腹がよじれるほど笑い、そして泣いた。
タオも、ボク以上に2人がシアトルから駆け付けることが何より嬉しそうだった。とても酔っていたタオ。普段クールな一面がある彼がこんな言葉を使うんだと再発見しました。

「トニー。ちょっとこちらに」マーガレットからポーチへ来るよう言われて
「Hey! have you finished your first experience?
「アレは成功したの?(初体験)」

「I fainted during・・・途中で気を失ったんだよ・・・」「what!no!え!」
「I ‘m strange sexual excitement and tension奇妙な興奮と緊張で・・・」

「タオに変なことされたの?」「じゃないよ。ボクの思考がタオのリードについていけなかったというか」「こんなプライベートなことをタオには聞けないし・・・」マーガレット「タオは次回ロマンティックに誘うと言ってくれたから、今度はうまくいくと思ってる」

言葉荒くマーガレットが「タオのヤツめ・・・初めてなんだから、もう少し考えてあげないと!どうしていいのか分かんないよね。下着は役に立たの?」「あはは。それが・・・ジャグジーから急だったからまだ何も着けてないんだ」向こうではタオとトムが大笑いをしながら酒を飲んでいた。

We will devise a strategy!分かった!トニー作戦立てるわよ!

「オイオイ!マーガレットもトニーも何コソコソしてるんだ!こっち来いよ!」トムが叫ぶ。


「ちょっと少し待って!レディㇲ トークよ!」プランA~cまでマーガレットと決めることができた。シアトルに戻ったらマーガレットも、同席してベテランから聞こう!」と3つの作戦を立てた。

室内へ戻りまた会話に参加するとタオが「トニー前から考えていたんだことがある」「なにタオ」「一緒に暮らす家を見つけないか。食事もトニーの方が美味いものを作るしなにより一緒にいたい!」「ほら、きた女のあたしにはミエミエなんですけど~」「仕事終わって食事作るのが面倒で、ろくなもの食べてないんだ。一緒に住めば楽しいし、オレが作らなくてもトニーが作ってくれるしな」

「そうやってね!召使じゃないのよ!トニーは」「いいんだ。ボクも一緒に暮らせたらと思っていたしね。タヒチのパパもママも呼べるしいいかも」
「いいの?トニー。こき使われるだけなんじゃないの?タオに」
「正直に言うとそれもある!でも一緒に暮らしたいんだよな」
「いいんじゃねーか。俺はいいと思うけどな。美味いもの食えるし俺も!」



実をいうとミュージカルのオーディションに合格して、稽古と仕事が両立できるのかも心配なんだ。」「え!すーげーじゃん!」トム「すごい!難関じゃなかったの?」マーガレット「300人ぐらいで残ったのは、この中から20名」ワーッー凄いよ!タオ!おめでとう!」「メインじゃないんだけど、重要な役だ」「だからタヒチに来ても練習してたんだ」「自己練習は、どんなことがあっても基本毎日やってる。飛行機の中でもやってたぞ。開脚とかな」

「プロ意識凄いね。タオの場合、ダンス、演技、歌でしょ?」「カントリーなら歌えるぞ!」「トム頼むからお願いだからやめて!」「約半年後の本番に向け稽古だ」「シアトルで?」「いやブロードウェイなんだ。」「ニューヨークかー」トム「オーディションってすげー怖くて、ダンス、歌唱、セリフを渡され、やっていくんだけど終わって呼ばれた番号は一歩前に出てください。〇番、〇番〇番って呼ばれるわけさ、普通ああコイツラが合格なのかって思うだろ?30名いて20名がこういう風に呼ばれる。

そして今呼ばれた人!お疲れ様!またどこかで会いましょうって言われるんだ」「え?落選?What a ferocious word!・・なんて狂暴な言い方!すげー世界だ」「シアトルとニューヨークは離れてるから毎日トニーにはテレビ電話するつもりだ」「じゃー少し離れるのね」「通いながら稽古とかできないしな」「オレはトニーに約束したんだ。オレの最高の舞台をとびっきりのいい席で観せるって」

「一緒に住むのは公演が終わってからだ」「タオの夢が叶って本当にうれしいよ!会いたい時はニューヨークに会いに行けばいいんだし」
「一か月後に発つ」「あたし、気持ちが複雑だわ・・・結婚したのに離れるとか・・・」「そうなんだ。でもこの公演が終わったら、パパの仕事を手伝おうと思ってな」ケコアさんから相談を受けていたことの悩みが解決したと内心思いました。「タオ。もうミュージカルに未練はないの?一度だけでいいの?」「未練は、無いといえばウソになる。でも今回タヒチに帰ってきて、トニーとケコアが話しているのを聞いたんだ。トニーはうまく隠してく

れたけどな」「タオに聞えていたんだ。ごめん」「謝らなくていい。余計な心配をさせたからなお前には」「実家に戻ったらこのことは話すつもりだ。他にパパには条件としてトニーのことを頼むことと、2人で住める家も頼むつもり」ポジティブに考えればタオの夢が叶い、パパの後継者選びも決まる。ボクは会えないのが少し寂しいけど、タオが喜び、パパも嬉しければボクの欲なんて大したことじゃないと思いました。タオの夢が叶うこととパパの後継者選びが解決して、とても安堵しました。

翌日ボラボラで、パラセリングとダイビングを4人で楽しみ、10年分は笑って過ごせるようなひと時を過ごしました。タヒチ滞在二週間はあっという間に過ぎてシアトルに戻り、ニューヨークに行く間、ボクのアパートで過ごせるようにタオに頼みここで1か月は一緒に住んでそれから2人で住む家を探すことになりました。毎日仕事以外はボクといることが当たり前で、夢のような生活でした。


8月26日---タヒチから戻り数週間後------ボクは地獄より下に落とされる--
       次回------------------------最終話-----------------

                           つづく