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アフリカと私

「アフリカが好き」

と言い始めて約一年。

「なんでそんなに好きなの?」と聞かれたら、いろいろと思い浮かぶ理由はあるけれど、

「好きだから」

としか答えられない部分もある。

「アフリカの水を飲んだ者は必ずアフリカに帰る」
ってよく言うけど、まさに私もアフリカの魅力に取りつかれてしまった者の1人だと思う(笑)

8月に二度目のアフリカ渡航を終えて、今はスイスのジュネーブに留学中。初めての一人暮らし。一人になると、いろいろと考える時間が増える。

このタイミングで、私がアフリカに出逢ってから今に至るまで、少し振り返ってみようと思う。

アフリカとの出逢い

いちばん最初のアフリカとの出逢いは、中学3年生の時。
社会の授業で、『ホテル・ルワンダ』という映画を見たことだ。

小学校高学年くらいのころから、テレビや本で、

世界には貧しくて学校に通えない子どもたちがいる
紛争で危険な目にあっている地域がある

などということを知るたびに、とても胸を痛めていて、

なぜ日本ではこんなに安全に幸せに生活できているのに、それができない国があるのか
そんな子どもたちがいるのに私は今の生活をしてていいのか

と考えることがあった。

そして自然な流れで、いつかそのような人たちを助けることがしたい、と、国際協力に興味を持つようになっていった。

そんな時に見た映画。『ホテル・ルワンダ』は、1990年代にルワンダで実際に起きた民族間の対立の中で、あるホテルの経営者が多くの人々をホテルに匿い命を守った、実話をもとにした話。
ルワンダ虐殺についてリアルに描かれており、映画とはいえ、そのような映像を見たのは初めてで、私は非常に衝撃を受けた。

決してそう遠くはない過去で、世界ではこんなことが起きていたのか、
こんな現状があったのか、と。

映画に出てきた、赤十字で働く白人の女性の姿も印象に残った。子どもたちを懸命に守る彼女。私も、そんな活動がしたい、と思った。


高校生になり、再びルワンダと出逢う

そんな感じで、実はアフリカとの出逢いは、どちらかというとネガティブなものだった。

しかし、高校生になって、再びルワンダについて目にすることがあった。

どうしてそれを見つけたのかは忘れてしまったが、あるルワンダの記事が目に留まった。そこに書かれていたのは、とても発展した街の様子、ICT分野で世界から注目されていること、女性の社会進出が非常に進んでいること…

あの映画で見たものと、同じ国とは思えず、また衝撃を受けた。

そして、すごくわくわくしたのを覚えている。

ルワンダって、アフリカって、どうなっているんだろう。
貧しい、危険、というイメージだったけど、違うのかもしれない。

未知の世界に対するわくわくだ。

とはいえ、高校生のときの私は部活一筋。朝から晩まで部活のことしか考えていない。
特にアフリカに対して何か行動に移すことなく、時が過ぎていった。

進路を決めるにあたり、やっぱり「アフリカ」「国際協力」というワードが浮かんできて、アフリカや国際関係学が学べる学部を志望。

そこで、私にとって大きなきっかけとなる団体と出会う。

学生団体ASANTE PROJECT

大学生になったら何かボランティアがしたいな、とただ漠然と思ってサークルを探していたところ、タンザニアの未就学児の教育支援をするASANTE PROJECTを発見。
「アフリカ」「教育」という、まさに私が興味のあることで、すぐさま入会を決意。

年に2回、実際にタンザニアに渡航して、自分たちの目で現地のニーズを確かめた上で支援をする、ということを大切にしている団体。しかし、コロナの影響で渡航の中止が続いていた。
日本でもタンザニアの魅力を発信する活動を行っていたが、この活動がどうタンザニアの子どもたちにつながるのか、意味があるのか、よくわからなくなっていた。

2022年、コロナの影響も少しずつ収まってきたところで、夏に渡航できるかもしれないとの情報が流れてきた。
それまで一度も海外に行ったことがなかった私。パスポートすら持っていない。
だけど、この機会を逃したらまた行けなくなってしまうかもしれない。

直感的に、「今だ」と思った。

初海外がアフリカで、もちろん不安もあったが、それよりも、「行きたい」という気持ちの方が強かった。


初海外、初アフリカ

こうして2022年9月、ドキドキの初海外はタンザニアになった。
この渡航が、私にとって大きな転機となる。

幼稚園でのボランティア活動だったため、行く前は
「子どもたちを笑顔にするぞ!」
といった心持ちでいたが、実際に行ってみると、すでに子どもたちは笑顔。

私より全然エネルギーに満ち溢れていて、めちゃくちゃ幸せそうで、
支援を行う意味はあるのか、私がここにいる意味は何だろう
などと考えるようなこともあった。

逆に、人の温かさやポレポレとした時間の流れ、カラフルな文化、スワヒリ語の響き、いつでも”Karibu~”と迎え入れてくれるところ……

そんな歓びをたくさん肌で感じ、たった2週間だったが、タンザニアが大好きになって帰ってきた。

はじめてタンザニアに行ったとき。子どもたちみんな元気でかわいかった!


日本に戻ってからは、何かが足りないような、そんな感覚。
あのガタガタの道でさえ、愛おしい。

タンザニアのみんなは何してるかな
タンザニアは今何時だから、ご飯食べてるところかな

日本に帰ってきたはずなのに、またタンザニアに”帰りたい”という気持ち。

そのころから「アフリカが好き」と言い始め、少しずつSNSも動かし始めた(こう見えてそれまではインスタの投稿ゼロ、ストーリーもほぼあげない見る専でした)。

しかし、実際に行ったことがあるのはタンザニアの、ほんの一部の地域のみ。

アフリカと一言で言っても、とてつもなく広い。

もっとアフリカのことが知りたいし、自分の目でも見てみたい。

そうしていろいろと調べたり、イベントに参加してみたり、アフリカ関係の人とお話させて頂いたりしているうちに、ますますアフリカにハマっていった。

アフリカ界隈の方々は、みんなぶっ飛んでいて、面白い(笑)
そして、みんな自分がわくわくする方向に進んでいて、人生が本当に輝いて見える。
それも、アフリカにハマった理由の一つだと思っている。

二度目のアフリカ

そんな風に、日本にいても何かとアフリカと関わっている日々を過ごさせていただいているうちに、やっぱりまた行きたくなる。

どうしても行きたい気持ちを抑えられず、9月から留学が決まっていたが、8月にケニアとタンザニアに行くことにした。

この今年の渡航に関しては、また改めて振り返っていこうと思う。

***

思ったよりだいぶ長くなってしまったが、私がアフリカと出逢ってから今に至るまでを綴ってみた。

今後もアフリカと関わり続けたくて、今絶賛関わり方を模索中だ。

この一年は、ヨーロッパを中心にいろんなところを旅したいと思っている(もちろん勉強も頑張ります笑)。
一度アフリカを離れてみて、色んな所を旅しながら、ゆっくり考えていこうと思う。

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