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世界一安い気球体験とツタンカーメンのミイラに会いに行く 旅人ゴリラの定期報告エジプト編♯3

みなさんこんにちは。こんばんはの方はこんばんは。旅人ゴリラです。

前回は地上の絶景を見にサハラ砂漠に行ってきましたが、今回は空中からの景色を見る為にエジプトのナイル川中流域の町ルクソールに行ってきました!

地図の緑はナイル川

カイロからバスで大体10時間半ほど。
バスの料金は290EGP(=約1,500円)

ちなみに、カイロからルクソールへは国営鉄道も走ってるんですが、鉄道には「エジプト人価格」と「外国人価格」が公然と存在して外国人に対しては60ドル(=約1,800EGP=約9,000円)と国家ぐるみでぼったくってくるので基本的にバス移動がおすすめです。
※エジプト人に対しては鉄道もバスと変わらない値段

途中、ルクソールの手前のキナという所で間違えてバスを降りてしまい「前のバスを追って!」とリアルでタクシーに言うなどのハプニングもありましたが、

無事ルクソール到着。

「砂漠」を感じるさっぱりした町

冒頭は気球と言いましたが、まずなんといってもルクソールで1番有名なのは、
そう!かの有名なツタンカーメンのミイラが見つかった王家の谷です。

というわけで早速王家の谷へGO!

荒涼とした静かな谷

王家の谷はギザの大ピラミッドが建設された時代よりも後の時代のファラオたちの墓地でピラミッドと比べると簡素でこぢんまりとしています。
まあ、毎度あんなお墓建ててたら国の財政がもつ訳ないよなぁ。

それでも、地下に作られた王墓への通路には壁画やヒエログリフがびっっしり!

ド迫力
執念すらを感じる描き込みの量
ちゃんとカラーなのも驚き
でもこれだけ描いてミスとかなかったんでしょうかね?取り返しつかなそうですが…


この光景には歴史に疎いゴリラといえど否応なしに強烈な古代のロマンを感じて鳥肌が止まりませんでした。
ましてやここを初めて発見した考古学者はどれほどの興奮だったんでしょうか?想像を絶します。

そして、そんな中を進んでいった奥にはついにミイラが!
ただ、流石にミイラは撮影不可なので申し訳ありませんが今回は感想だけ。

正直、これがツタンカーメンのミイラだよと言われてもカイロの博物館でみたミイラと顔の判別は全くつきませんが、
なんというか…次の瞬間起きてグルッこちらを向いてきてもなにもおかしくないと思わせるほど
の完成度というか、生気というか、なにか鬼気迫るものは感じました。
ファラオの呪いと言われるのも頷ける。
必見です。

まあ、本人的には死後3000年以上もたってから掘り起こされていい迷惑なのかもしれませんけどね。笑


さて、お待たせしましたお次は気球体験。

世界的に気球といえばトルコのカッパドキアが有名ですが、ここルクソールも結構有名です。なぜかって、エジプトの物価と人件費が安いおかげで世界で最も安く気球に乗れるから。

その額なんと6,000円!
カッパドキアの相場が18,000円なのでその3分の1の値段で乗れちゃいます。

御託はここまで、いざ体験。

まずは朝の4時40分からバンに乗ってナイル川の河岸に移動。
寝坊するとパーなので頑張って起きます。

河岸に着いたら船に乗り換えて川を渡って気球の離陸地点へ。

ボートの中で注意事項の説明を受ける

気球体験の参加者が揃うと、頃合いをみて並べてあった気球へ一斉に点火!

凄い炎。気球に燃え移らないか心配になる

さあ気球が起き上がったら乗り込んで、

意外と大きくてなんと19人乗り

ふわり。

離陸の時とかは結構揺れるのかな?と思ってたんですが、まったく揺れずにふわ〜と浮かび上がりました。遊園地のフリーフォールとかで感じる浮遊感もないし、めっちゃ快適。
日本に帰っても通勤通学はこれでいいや。

浮かび上がると、同じように飛んでいるカラフルな気球達に360度囲まれてて楽しい。

次々と浮かび上がっていく
王家の谷が空から見える
ナイル川周辺は農業から盛ん

そして、地平線の向こうからは朝日が昇ってきます。

特等席からの朝日

だいたい40分ぐらい空中浮遊を楽しんだらいよいよ着陸。

着陸は結構人海戦術です。

気球は飛行機のように狙った場所に降りられるわけではないので、着陸が近づくとみんなが猛ダッシュで駆け寄ってきます。

そして、サトウキビ畑に落ちないように地上から気球を引っ張る。

7人がかり。気球の上から応援します

この後はなんとか無事畑に落ちずに着陸できたのですが、これだけの人数が関わっていて6,000円はやっぱり破格。
の空中での360度パノラマビューは気球ならではでめちゃめちゃ楽しかったです。

最後はエジプト料理紹介コーナー

モロヘイヤのスープです。

土器(タジン鍋)に入れてあるのがオシャレ

モロヘイヤってエジプトが原産って知ってました?
(※正確にはインド西部〜アフリカ北西部原産)
特にエジプトでは「王家の野菜」とまで言われるほどに古代から親しまれています。

そんな古くから食べ続けられている料理がうまくない訳がない!

そうなんです。このスープ、めちゃくちゃ美味しい。
具はモロヘイヤのみなんですが、それは逆に『モロヘイヤのつるつるとした食感とのどごしを邪魔するものがない』ということでもあるので、テンポよく食べ続けられます。
さらに、味付けはバターとガーリックでしてあることが多いんですが、これがモロヘイヤのほろ苦さとベストマッチ!
食べる手がとまりません。

一緒に出てくる全粒粉のモチモチとしたパンを浸して食べるのもまた一興。

みなさんもエジプトを訪れた際はどこでも食べられるので是非食べてみて下さい!
モロヘイヤは体にも良くて暑いエジプトでの夏バテ予防になるしね。


今回は以上!
いかがでしたでしょうか?
ツタンカーメンのミイラは必見ですし、空中なのに屋外にいるという気球でしかできない体験を世界一安く体験できるルクソール。おすすめです。

さて、次回はエジプトからスエズ運河とシナイ半島(外部省発表の危険度レベル3)を超えてヨルダンを目指して陸路旅をしてきましたのでそのレポートです!

乞うご期待!

PS.
ルクソールでは夕暮れ時になると帆船に乗ってナイル川を下ることもできます。

ナイル川と共に時間もゆっくり流れる

ルクソールはナイル川で栄えた古都というだけあって、今でもナイル川と共に町が生きていると感じさせる所でした。


あ、そうそう、
ルクソールではナイル川を跨いで太陽の登る東側を「生者の土地」、太陽の沈む西側を「死者の土地」というらしいです。

なので町は川の東側、王家の谷は西側にある

なんだか日本の三途の川と似ていて面白いですね。

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