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嫁(52歳)「あと二人産めば大学無償化」

〇子供をたくさん産ませようとする少子化対策はうまくいかない

 いろいろ追い詰められているせいかわかりませんが、突如として岸田首相が「子供3人以上の家庭は大学無償化」をぶちあげました。それ以降我が家では大学受験の時だけ養子縁組で「子供」を二人増やすことはできないか真剣に考えております。
 菅前首相の不妊治療への補助もそうですが岸田首相の少子化対策は自民党内で(主に保守派の)反発のない政策(注1)に限定されるとはいえ増税せずに予算の範囲内(控除廃止などのしわ寄せは起こるが)でできることならやる、という点では評価ができますし、少なくともやらないよりかはましなものだとは思っています。

 ただどうしても看板に偽りありとまでは言いませんが、恩恵を受ける人が限定されてしまう。子供が3人以上いる家庭はそんなに多くないから財政的に負担にならないから無償化するのだと思ってしまいます。3人目を考えている人や3人以上子供のいる家庭はメリットがありますしそれ自体はいいことですが、3人も子供のいない家庭や結婚出産を考えている人にとって3人も産まなきゃ無償化にならないのかという思いでしょう。結局、多くの人にとって中途半端な大学無償化なのです。自民党は次の選挙で「大学無償化を実現した」と実績に掲げないでほしいものです。お国のために3人も産んだから偉い、その功績に対しての恩賞としての大学無償化のようにみえます。

 なお低所得世帯の大学無償化はすでに実現しています。貧しいけど優秀な学生を大学に行けるようにするといえば美談のように聞こえますが塾に膨大なお金がかかる今の世の中で低所得の世帯は大学受験までの子供の教育費が賄うことはなかなか難しいです。低所得世帯には大学進学までの小学校から高校までの授業料や給食費教材費の無償化こそ必要とされるのではないでしょうか。

 またあまりに家計が苦しいと進学したくとも家族を助けるため、やむをえず高卒で働かなくてはいけない人も多いです。現行の低所得世帯の大学の無償化は政府にとって安上がりに「大学無償化」を実現したように見せかけるだけのものなのです。

(注1)菅前首相も岸田首相もLGBTQや同性婚や夫婦別姓について別にこだわりがなく反対する理由がないが身内で反対するやつがいるから反対の立場をとるので日本はマイノリティ関連の法律は欧米に比べ遅れています。欧米との遅れを取り戻すつもりもないのにかつて自民党の女性議員が旅行のようなフランスへの視察をしてバッシングされました。まあしばらくするとその視察の結果報告がどうなったかもう誰も気にしなくなりましたが。
そのフランスでは事実婚が多く、それを前提にした政策が多いはずなのにそんなところに自民党の議員が視察に行ってどうするのかと当時思いました。事実婚への公的サポートの充実など自民党議員が言ったら日本の家族を壊すのかと意味のわからない身内からの批判が来るでしょう。

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