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【SEA】Gregory Santosを獲得!

こんにちはHBえんぴつです。

現地時間、2月3日にMarinersはWhite Soxとの1対2+全体69位指名権のトレードを成立させ、MarinersはWhite Soxから24歳の右のリリーフピッチャーであるGregory Santosを獲得しました。

今回はこのトレードの関して触れていこうと思います。


トレードの全容

まず双方の獲得選手を見ていきましょう。

Spotracより

まずMarinersが獲得したSantosですが、役割的には先日Twinsとのトレードで移籍したTopaの穴埋め的立ち位置、いわば勝ちパターンを任せられる投手を獲得してきたという形になります。保有権があと5年残っており、尚且つMiLB Optionも1つ残っているという好人材を獲得してきました。

対するWhite Sox、掘り出し物のSantosを使ってこれだけの対価を得られたのなら文句はないでしょう。
Prelander Berroaは昨年メジャーデビューした右の23歳。昨年はAAで43試合、65.1イニングを投げて防御率2.89と素晴らしい成績を残しています。MiLB Optionも2つ残っている点もWhite Soxとしては魅力的でしょう。
Zach DeLoachは左の外野手が余剰気味であったため放出された感は否めませんが、昨季はAAAで打率.286、OPS.868と素晴らしい成績を残しており、24年シーズンの昇格が見込まれます。

個人的な意見としては、Berroaに期待していただけに放出は残念ですが、Santosを獲得するためには致し方ないのかなと思います。DeLoachに関しては、前述したとおり、Marinersの40人枠に左の外野手が非常に多かったため、放出されたことでチャンスをつかみやすくなったのは明らかですし、本人にとってもよかったことだと思います。

Gregory Santosについて

基本情報

さて、今回のトレードでMarinersはGregory Santosを獲得したわけですが、彼はドミニカ共和国出身の24歳で、メジャーデビューは2021年にGiantsで成し遂げています。
ただ、Giantsでの計2年間はお世辞にもよかったものとはいえず、2年間での防御率は驚異の11.12。しかもこれが計5試合なわけですから、Giantsは22年のオフに彼をDFAにします。ただ、そのあとに彼を獲得したのがWhite Soxになります。
そんなSantos、White Soxで見違えるような大化けをし、23年の成績が
60試合、66.1イニング、防御率3.39、FIP2.65、WHIP1.296
と、素晴らしい成績を残し、この度Marinersにやってくることになりました。

Statcastより

ここから簡単ではありますが彼の特徴を深彫りしていこうと思います。

2023年のSantosのSavant

このようにほぼ真っ赤なわけですが、メジャー上位25%に入るものだけでもBreaking Run Value, xERA, Fastball Velocity, Chase%, Whiff%, BB%, Barrel%, Hard-Hit%, GB%9項目もあります。
特に目を引くのがBarrel%, Fastball Velocityの二つでしょう。
許したBarrelの打球はわずかに3つと驚異的な数字を残し、Barrel%が破格の1.5%で、どちらもメジャー1位の数字を残しています。これと相関があるかはわかりませんが、ゴロがとても多いごろピッチャーでもあり、広いT-Mobile Parkとの相性はいいのではないでしょうか。
また、Fastball Volocityもメジャー上位2%全体でも13位に位置しており、これより上にいるのはdeGrom, Felix Bautista, Jhoan Duranなどそうそうたるメンツしかいません。4-Seamの平均球速も97.3MPHと非常に高速です。

次に球種の関してです。先ほど、あれだけSantosの4-Seamはすごいといっていましたが彼の一番すごい球はSliderです。なんなら彼は昨年4-Seamを23球しか投げていません。

昨年の彼の投球割合はこのようになっています。

Savantより引用

ご覧のように昨年、彼はSliderとSinkerだけで全体の約95%を占めているわけです。
そんな彼のSliderですが、被打率が.196, K%が30.8とほぼ魔球ような成績を残しており、Run Valueは17とKershawの18についで2番目の数字を残しています。
しかし、Sinkerの関しては-8とお世辞にもよいとは言えない成績ですが、Marinersはタイプが似ているMunosの4-Seam,そしてSinkerを良化させた実績があるので、個人的にあまりそこの部分は重く考えていません。

彼の立ち位置

前述したように彼には先日抜けたTopaの穴、いわゆる勝ちパターンを担ってもらうことになるでしょう。現在の勝ちパターンにはタイプが似ているMunos、そしてBrashのと並ぶ3本柱になってくれるでしょう。

最後にJeff Passan記者のこのトレードの総評を置いておきます。


サムネイルはマリナーズ公式より


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