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【遊戯王】黄金郷パーミッション【デッキ紹介】

はじめまして。私はドンキーと申します。
今回は備忘録がてら、《黄金郷のガーディアン》を中心とした「神の○○」を採用しないカウンター罠パーミッションデッキを御紹介したいと思います。
構築の内容だけ知りたい方は目次3まで読み飛ばす事をオススメします。
また、本記事ではマスターデュエルにおける23年4月の制限改定以降を想定しております。ご了承くださいませ。

1.一般的なエルドリッチデッキ

ご存知の方も多いとは思いますが、エルドリッチは最上級モンスターの《黄金郷エルドリッチ》と融合モンスターの《黄金狂エルドリッチ》、それらをサポートする魔法罠で構成されたテーマです。主に《エルドリクシル》カードがエルドリッチの特殊召喚をサポートし《黄金郷》カードが妨害を担います。

例外的にアンデット族を融合する《黄金郷の七摩天》、カウンター罠《永久に輝けし黄金郷》、除外されたテーマ魔法罠をデッキに戻す《黄金の征服王》、サーチカードの《呪われしエルドランド》の4枚が存在します。

そんなエルドリッチですが強みはやはりスキルドレインを始めとした永続罠との噛み合いでしょう。

そのため、エルドリッチの基本構成としては永続罠を多数採用した型が挙げられます。

・スキルドレインや魔封じの芳香、群雄割拠、センサー万別、御前試合などの制圧力の高い永続罠を発動する構築
・一部の永続罠を見送り、《神の〇〇》シリーズ(専ら宣告と通告の6枚)を採用する構築

これらのデッキは通称「罠パカ」として特に嫌われている部類のデッキになります。

上記に加え、エルドリッチの墓地効果を活用して展開する構築も少なくありません。ここでは大雑把にまとめて墓地送り型と呼ぶことにします。
この墓地送り型に含まれるのは以下のようなデッキです。

・《神の○○》を搭載する名推理採用型
・アンデットワールド採用型(アンワシナジーの下級を採用)
・名推理/モンスターゲート型(40枚超)
・アンデットシンクロ型
・烙印エルドリッチ

上記のほかにも変則的な構築や罠テーマとの混成も存在しますが割愛します。

2.エルドリッチの弱点

エルドの弱点ってなんだと思いますか?
決闘者それぞれですが、私は以下の様に考えます。
・うららに弱い
・罠モンスターや最上級モンスターが邪魔になる(手札事故)

要するに初期手札への依存度が高すぎるのです。罠デッキの宿命といえばそれまでですが。
《天獄の王》や《ドーハスーラ》は優秀な効果の反面、生贄を必要とする最上級モンスターであり、手札事故の一因でもあります。罠モンスターも場にエルドリッチがいない場合、効果なしで罠扱いという弱点を備えた貧弱な盾にすぎません。スキドレと神シリーズも強力ですがライフを削る特徴ゆえに脳死で発動はできません。

そもそもスキドレやサモリミを除けばデッキタイプによって刺さる永続罠は変わりますし、任意のカードを手札に持ってくることもできません……
ならカウンター罠引き込めば確実では?
カウンターならエルドのコストにも使える上、黄金郷も通常扱いなので様々な通常サポートが受けられます。ここに従来とは違うデッキタイプがここに誕生することになったのです。

3.黄金郷パーミッションのレシピ

そうです、罠モンスターが活かせればいいのです。
考えてみてください、手札が多少悪くても、エルドリッチがいなくても、ライフを削らなくても……相手を妨害し自分のペースに引き込めるエルドリッチを!
以下レシピとなります。

メインデッキ 42枚
・黄金郷ギミック
黄金郷エルドリッチ×3
呪われしエルドランド×1
紅き血染めのエルドリクシル×3
黒き覚醒のエルドリクシル×2
白き宿命のエルドリクシル×1
永久に輝けし黄金郷×2
黄金郷のガーディアン×3
黄金郷のワッケーロ×2
黄金郷のコンキスタドール×2
計19枚
・パーミッション
ホーリー・エルフ-ホーリー・バースト・ストリーム×2
王者の看破×2
天威無崩の拳×3
計7枚
他自由枠
計15枚

カオソル以降はおすすめのリンクモンスターです。
持ってないので使用感わからんけど(無責任)

必須枠5枚
リンクスパイダー L1 ×2
ヴァンパイア・サッカー L2 ×3
他に、カオソルや融合エルド、列車、アクセスコードなどなんでも入ります。
私は普段は闇精霊使いやGゴーレム、ユニコーンアクセスを入れたりしています。

4.デッキ解説

本デッキは通常のエルドリッチと違い、複数の無効効果を構えるいわゆるパーミッション型のデッキです。
通常のエルドリッチとの違いとしては
・《黄金郷エルドリッチ》に依存しない豊富な無効効果
・エルドリッチとしてもパーミッションとしても振舞えるので動けないことが相対的に少ない
・変則的な動きとカウンター罠で相手の妨害を躱しやすい
・制圧永続罠を使用しない+メイン/エクストラの自由度から色々な出張を採用できる
といった点が挙げられます。
【パーミッション】の継戦能力の低さを【エルドリッチ】で補い、特にエルドリッチ本体に依存せず無効効果を発動できるので【エルドリッチ】の弱点となる《D.D.クロウ》や《墓穴の指名者》、《灰流うらら》を【パーミッション】で補える構築です。
そのスタミナの高さは展開デッキとの対面で強く発揮されます。

そんなこのデッキの中心となるのは黄金郷のガーディアンです。

むしろ全力でコイツを引きたい。

黄金郷のガーディアンは罠でありながらレベル8の最上級通常モンスターとなります。ATK800/DEF2500という優れたステータスによってスキルドレインが無くても優秀な壁の役割を果たしてくれます。
そしてこのガーディアンが存在することで以下のカードが使えるようになります。

本デッキの初見殺し四天王
《王者の看破》以外はワッケ、コンキでも発動可能

彼らはそれぞれ
エルフ:①フィールドで発動したモンスター効果を無効
看破:魔法, 罠の発動無効破壊or召喚, 特殊召喚, 反転召喚無効破壊
拳:①魔法罠モンスター効果を無効
という無効効果を持ちます。
また、ネクロナイズはコントロール奪取と除外ケアをできる重要なカードです。詳しい説明は次の章で行います。

このデッキにはエルドリッチのカウンター罠《永久に輝けし黄金郷》を含め、無効札が4種9枚採用されており、エルドリッチの継戦能力を十分な数の無効で援護できます。アンワやドロバも採用することで更に妨害を強力なものへと強化できます。

【黄金郷パーミッション】で採用しているカウンター罠カードは神シリーズと比較して条件が厳しい代わりにライフコストを支払う必要がないことも強みです。特に《神の通告》は1500のライフコストを必要とするため、ゲーム終盤には発動できない紙切れになることもありますが、看破や拳は違います。高レベルの通常モンスターさえ用意できれば発動できますし、黄金郷罠カードはその「高レベルの通常モンスター」を安定的に供給することができるのです。
つまり
・相手のドローフェイズに黄金郷罠モンスターを特殊召喚する
だけでライフコストなしの神シリーズが発動できるのです!

そして心理戦になりますが、相手もこちらのプレミだと思うのか、まず妨害されることはありません。

そもそもなぜ《神の宣告》ではないのか、その理由はエルドリッチのサーチ魔法《呪われしエルドランド》や《スキルドレイン》《コズミック・サイクロン》などのライフコストを確保するためです。また【天威相剣】や【斬機】のような展開力と火力のあるデッキ相手にライフを減らして火力で押し負けるといった負け筋を減らす狙いもあります。
更に、ドロバとホーリーは「魔法使い族」なので《メタバース》と《魔法族の里》を採用することで魔法の発動すら禁じることもできます

ただし、パーミッションデッキなので当然ながらカウンターは有効なタイミングで発動しないと意味がありません。

フィールド魔法の発動を相手に拳はあまり意味がないので、破壊効果も有する看破を使う必要があります。
一例としてルーンに対しては
フィールド→看破 共通効果のexからのSS→拳 フギン→どれを選んでも良い こちらのモンスターを対象とするルーン魔法→永久 ギガンテック→看破(エクシーズ召喚時) が特に有効です。

カウンター罠で相手を停滞させて以降は特に決まった戦い方はありませんが、いわゆるエルドリッチとして戦ったり、罠モンスター(主にワッケーロ)らを駆使してアグロ型の速攻を決めても構いません。
そのうえ、本デッキはスキルドレインを除き、永続罠を使用しないためエクストラデッキから様々なカードを特殊召喚することも可能となっています。そのため、従来型のエルドリッチと比べてもエクストラデッキの自由度の高さは一線を画すといえます。
例えば罠モンスターから《Gゴーレム》へとつなげてもいいし、Gゴーレムからサイバース展開で《アクセスコード》につなげるのも可能かと思われます。レベル5なので《ライオ・ホープレイ》や《N・As・H Knight》、《アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》に繋げることも可能です。

5.各カード解説

王者の看破

レベル7以上通常モンスターの存在を条件に
・魔法罠の無効破壊
・召喚、特殊召喚、反転召喚の無効破壊
を選択して発動できます。要はノーコスト神宣です。

天威無双の拳

バニラの存在を条件とするカウンター罠です。
①魔法罠モンスター効果を無効(破壊しない点に注意)
②セットされてる時に破壊されるとバニラをエクストラからやぶ蛇

ちなみに②で出せる最大火力は
融合:青眼の究極竜 ☆12 ATK4500/DEF3800
S  :ナチュルガオドレイク ☆9 ATK3000/DEF1800
X  :覚醒の勇士ガガギゴ ★4 ATK2950/DEF2800
L     :天威の鬼神 L3 ATK3000
なお、エルドリクシルの制約下では融合の《金色の魔像》☆6と《テセウスの魔棲物》☆5のATK2200/DEF1800が同率1位となっております。

ホーリー・エルフ―ホーリー・バースト・ストリーム

レベル5通常を条件に場のモンスター効果を無効にする。相手バトルフェイズに双方の墓地から通常モンスターを一体対象として自フィールドにデコイとして蘇生。

このホーリーエルフはスキドレが苦手とするリリース効果をも止めることができるという実は優秀な手札誘発効果を持っています。

ホーリーエルフの後の棒って伸ばし棒ではないと知っている人は少ない。

アンデット・ネクロナイズ

レベル5以上のアンデットがいる場合に相手のモンスター1体対象にコントロール奪取。
なお、相手のモンスターを条件に発動しても良いのでアンワ、黄金郷とのシナジーは最高です。

《黄金郷罠モンスター》を参照し発動、相手のモンスターを奪い、奪った相手のモンスターと《黄金郷罠モンスター》をリンクモンスターのリンク素材にすることで相手のカードを除去しつつエルドリッチ展開をサポートする、攻撃不可能の制約がないのでそのままアタッカーとして運用するなど柔軟な対応が可能です。
そのうえ、墓地効果で除外されたアンデット族をデッキに回収することもできるので、エルドの除外ケアもできるカードです。

ヴァンパイア・サッカー

①相手をアンデット族として蘇生する
②墓地からアンデットがSSされたら1ドロー
③俺とお前でアドバンス

私は主に③の効果をネクロナイズとのコンボで使用しています。

《黄金郷罠》を相手エンドにSSして自ターンに《ネクロナイズ》を発動、自身の黄金郷罠と奪ったモンスターで《サッカー》をリンク召喚。
①の効果で適当なカードを蘇生し②でドロー、相手のモンスターとサッカーを生贄に手札の《エルドリッチ》(墓地にいるときはエルド効果で回収)をアドバンス召喚。
これで相手の場のモンスターを処理しつつ1ドローと《紅き血染めのエルドリクシル》セット、2500ダメージを与えつつエルドがいるので黄金郷罠の妨害効果も使用可能に。《紅き》の効果で《バンシー》をSSし、効果で《アンワ》を発動することで種族参照のテーマを確実に機能不全へと追い込める。

6.エクストラのロマンある拡張

最後に私の大好きなロマンに染まった変なシナジーのあるカードをご紹介して終わろうと思います。
すでにさんざん変なコンボを紹介したとは思いますがお付き合いください。

黄金狂ドロドロヴェーラー

必要カード:場に黄金郷罠2と手札からヴェーラー
レベル1の《ヴェーラー》と《黄金郷のワッケ/コンキ》から《ドロドロゴン》をS召喚。
ドロドロをS召喚しているので②の効果を発動、ドロドロをエルド扱いとし、黄金郷罠とドロドロで《黄金狂エルドリッチ》を融合召喚。
エンドフェイズに融合エルドと《エルドリクシル》魔法罠を二枚セット。

誘発としても十分採用検討可能な1枚。
なお私は宗教上の理由で砕いてアポクリフォートキラーにしました。
初見殺しな1枚。
同じくアポクリにしましたが、普通に優秀な耐性とステータスなのでいつかまた手に入れます。

パワーツールヴェーラー

必要カード:場にガーディアン、デッキにロッドケーストと煙玉
《黄金郷のガーディアン》と《ヴェーラー》で《パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン》をS召喚。効果で《静寂のロッド―ケースト》と《盗人の煙玉》を装備しケースト効果で煙玉を無効破壊、煙玉効果で1ハンデス。

最近電脳やPUNKで暴れるこいつも搭載可能です。
エルドがいればコンキスタドール効果で破壊しても機能するので腐りにくい。

サイコエンド誘発娘

必要カード:うらら等の誘発娘とガーディアン
《黄金郷のガーディアン》と手札から召喚した誘発娘で《サイコ・エンド・パニッシャー》をS召喚。《エルドランド》でライフを800支払うなど、相手よりもライフが少ないときにはサイコエンドが完全耐性を得ることもできます。

ダイソンの掃除機

必要カード:黄金郷のエルドリッチ×3
エルドとエルドとエルドで《CNo.9 天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィア》をX召喚。自他のバトルフェイズに相手のモンスターを素材にする。

アクセスコードが破壊リソース(墓地のリンク)を使い切った状態なのを確認してやぶ蛇効果で特殊召喚した場合、相手のアクセスはなすすべなく処理できるのでやぶ蛇での運用がオススメです。

7.終わりに

いかがでしたでしょうか。
これが黄金郷パーミッションデッキです。
通常のエルドリッチとの違いとしては
・エルドリッチに依存しない無効効果
・初期手札が事故っても無効を一定数構えることができる
・相手に悟られない
・メイン/エクストラの自由度から色々な出張を採用できる
といった点にあることは先にも述べたと思います。

しかし。。。つい数か月前まで、ルーンが出現するまでは後手でも十分烙印や害鳥相手に勝利を収めていましたが、ルーンイシズの出現で先行を必須とするようになってきました。
この記事がどれほどの方に読まれるかわかりませんが、これを読み、同様の通常罠サポートを駆使したパーミッション型のエルドリッチの構築がブラッシュアップされるのを願うばかりです。

冗長な記事でしたが読了ありがとうございました。


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