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想いは道の傍らに

『世界は平面だった 俺は旅に出た』

山本大斗の「18の息吹き」という曲の出だしにこんな歌詞がある。私はこの歌が大好きだ。

私が目を瞑っている間、私の世界は呼吸を止めている。
私が足を踏み出した先に、私の世界は道を作る。
私が言葉を1つ覚えると、私の世界は少し鮮やかになる。

旅なんて大それたこと、怠け者の私には難しいけど、
今日も家の扉を開けて、外へ行こうと思わせてくれた曲です。

2024.4/5

身体が勝手に動くとは、こういうことだと思う。
気づいたら電車に乗って隣町まで来ていた。
(少し大袈裟に言うとね)

本来は、「美女木」という面白い地名の場所へ行きたかったのだが、寒くて下を向きながらぼんやり歩いていたら駅に着いていた。

せっかくなので、予定を変更して前から気になっていた隣町の神社へ行こうと思う。

目指すは埼玉県さいたま市の調(つき)神社。
うさぎさんがたくさんいるらしい!
なにそれ可愛い!


白幡沼

調神社へ行く途中に白幡沼という場所があり、なんとそこで庚申塔を見つけた。


見猿!言わ猿!聞か猿!がいるよん

庚申塔を見つけると、宝探しみたいなワクワク感があってすごく楽しい。

そしてまたまた、素敵なお寺も見つけた。
個人的にこのお寺には私の大好きな石碑がたくさんあって大興奮だった。
医王寺というお寺です。

まず、仏足石!

なんと贅沢に2種類もあった!どちらもオシャレですねお釈迦さま!

そして道祖神の石碑!

夫婦が寄り添っている可愛い石碑!
前に見つけた道祖神さんは、劣化して何が刻まれているのか見えなかったので、ここでははっきり見えてすごくうれしい!


興奮してブレてます、すみません、


上写真の右に写っている石板の説明です
くるくる回すと、お経を唱えたことになるらしい!
こういう仕組み楽しい!

右にある石塔婆(いしとうば)は、とても貴重なものらしい。すごくかっこよかった。

そして、左の摩尼車(まにくるま)はくるくる回すのが楽しかった。お経を唱えるつもりで真剣に回さないといけないのかもだけど、こういうのってにこにこしちゃうよね。
素敵な仕組みだなぁって思いました。

私は石の専門家ではないので、先程から感想が「かっこいい」「かわいい」程度で申し訳ないです!

でも大切なのは浪漫だと思うのです。浪漫を感じ、悠久の時に想いを馳せれれば私的にはオッケーなのです。あ、あと感謝も忘れずにしてます。

また機会があればお邪魔させて頂きたいとても素敵なお寺さんでした。


さて、いよいよ本命の調神社か!と思いきや、


鳥居の形がオモチャみたいで可愛い

住宅街の中にぽつねんと姿を現したお稲荷さん!

予想外の登場に、思わず「こんにちは!」と神社さんに挨拶してしまった。側から見たらめちゃくちゃ変質者だな。

そして、なんとなんと!
上写真の右に、ポツンと置かれた石碑!これもまたまた庚申塔でした!


よくよく見たら「庚申山」?
あと神様の名前も刻まれている


これ、もしかしたら庚申塔ではないかもしれない。
調べたけどわかりませんでした。でも、もしかしたらレアな石碑かもしれないので、なんだか嬉しい。
そのうち謎が解き明かされるかもしれない。

こういう予想外な出会いもわくわくする。
気持ちだけはインディ・ジョーンズ。探検だ!


おや?アレはなんだ?

「関元屋」という昔の水汲み場。
戦時中にとても活躍したらしい。

意識すると、歴史ってあらゆる場所に刻まれているんだなぁと、なんだか感動する。
石碑もそうだけど、大切な祈りや想いって、ちゃんと残るんですね。



さぁ、いよいよ!やっと!本命です!


狛犬じゃなくて狛兎
お社の中に、うさぎの絵がついた灯籠があった
「はぁ、よっこらせ」って口から水出してるウサギ。


井戸端会議のうさぎ親子みたい
「うちの子、偏食で人参しか食べないのよ」「あらやだ、うちもよ」


見えにくいけど、池の中にもうさぎがいるんやで!

本当にうさぎさんがたくさんいて可愛かった。

でも個人的に好きだったのは、百度参りの仕組みでした。

一回参る度に、小さな板をペチペチとめくっていく

こんな親切な百度参りの仕組み初めて見た!
百度参りに挑戦する時は、この神社に来たいなぁと思いました。

ちなみに御祭神は、まさかのアマテル様、トヨケカミ様、スサノヲ様。
調(つき)ってつくから、絶対ツキヨミ様だと思ったのに意外。


にしても、すごく楽しい探検だったなぁ!

何気なく歩いている道の脇に、昔の記憶が刻まれたモノたちがひっそりあるって素敵で不思議です。

明日もどんな想いに触れられるのか楽しみだな。



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