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【ポーカー】HUD適正値一覧とその活用法

こんにちは。カワトウです!
今回はHUDについて書いていこうと思います。


■はじめに

ポーカーのHUD(ヘッズアップディスプレイ)は、オンラインポーカーゲームで相手プレイヤーの統計情報をリアルタイムで表示するツールです。これにより、相手の傾向やプレースタイルを分析し、より戦略的なプレイが可能になります。この記事では、ポーカーのHUDで表示される主な統計値と、それらの適正な範囲について説明します。


■HUDとは?

HUDは、ユーザーがオンラインポーカーテーブルで相手プレイヤーのデータ
を分析するためのツールです。主に以下の情報を提供します。

$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
\text{統計項目} & \text{説明} \\ \hline \hline
\text{VPIP} & \text{プリフロップでのポットへのベット率}  \\ \hline
\text{PFR} & \text{プリフロップでのレイズ率} \\ \hline
\text{3Bet} & \text{プリフロップでのリレイズ率} \\ \hline
\text{Fold to 3Bet} & \text{プリフロップでの3betを返された時のフォールド率} \\ \hline
\text{CBet} & \text{プリフロップでレイズ後、フロップでの継続ベット率} \\ \hline
\text{Fold to CBet} & \text{フロップでCBを打たれたときのフォールド率} \\ \hline
\text{Steal} & \text{プリフロップでのCO以降のポジション時のレイズ率} \\ \hline
\text{Check Raise} & \text{一度チェック後、ベットされた時にレイズを返す率} \\ \hline
\text{WTSD} & \text{フロップを見た後、ショーダウンまで到達する率} \\ \hline
\text{W\$SD} & \text{ショーダウンまで到達した場合に勝利する率} \\ \hline
\end{array}
$$

・VPIP: Voluntarily Put In Pot
・PFR: Preflop Raise
・CBet: Continuation Bet
・WTSD: Went To Showdown
・W\$SD: Won Money At Showdown

これらの値は、相手プレイヤーのスタイルや傾向を把握し、最適な対策を練る際に役立ちます。


■HUD適正値一覧

$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
\text{統計項目} & \text{適正値} \\ \hline \hline
\text{VPIP} & 15~22\% \\ \hline
\text{PRF} & 10~15\% \\ \hline
\text{3bet} & 5~9\% \\ \hline
\text{Fold to 3Bet} & 30~40\% \\ \hline
\text{CBet} & 50~70\% \\ \hline
\text{Fold to CBet} & 45~50\% \\ \hline
\text{WTSD} & 20~30\% \\ \hline
\text{W\$SD} & 49~54\% \\ \hline
\text{Steal} & 25~45\% \\ \hline
\text{Check Raise} & 5~8\% \\ \hline
\end{array}
$$

・Fold to 3Bet: KK Pokerでの適正値となるため、他のアプリや特にリアルカジノでは数値が異なる。
・Fold to CBet: フロップ60% / ターン40% / リバー40%
・Steal: 明確な基準はない。プレイヤーにより大きく異なる。
・Check Raise: 明確な基準はなく、目安程度の数値。
*6人制キャッシュゲームにおけるタイト・アグレッシブ戦略での適正値

これらの範囲は一般的な目安であり、相手プレイヤーのポーカースタイルによって変動する可能性があります。したがって、HUDの情報を総合的に判断し、状況に応じた戦略を構築することが重要です。


■各統計項目の詳細

・VPIPの詳細

$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
\text{VPIP} & \text{スタイル} & \text{ハンドイメージ} \\ \hline \hline
\text{10\%未満} & \text{超タイト} & \text{・A~7ポケ} \\
& & \text{・AJ以上} \\
& & \text{・KQ} \\ \hline
\text{10\%~14\%} & \text{タイト} & \text{・A~7ポケ} \\
& & \text{・絵札} \\
& & \text{・A9+} \\ \hline
\text{15\%~22\%} & \text{適正なタイト} & \text{・上記全て} \\
& & \text{・スモールペア} \\
& & \text{・ハイカードのコネクター} \\
& & \text{・A-Xスーテッド} \\ \hline
\text{23\%~29\%} & \text{ややルーズ} & \text{・上記全て} \\
& & \text{・スモールペア} \\
& & \text{・全てのスーテッド・コネクター} \\
& & \text{・複数のオフスート・コネクター} \\
& & \text{・ワンギャッパー} \\ \hline
\text{30\%以上} & \text{ルーズ} & \text{・上記全て} \\
& & \text{・その他のあらゆるカード} \\ \hline
\end{array} 
$$


・PFRの詳細

$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
\text{PFR} & \text{スタイル} & \text{ハンドイメージ} \\ \hline
\text{3\%未満} & \text{非常に慎重} & \text{・A~Qポケ} \\
& & \text{・AK} \\ \hline
\text{3\%~5\%} & \text{かなり慎重} & \text{・A~Tポケ} \\
& & \text{・AJ以上} \\ \hline
\text{6\%~9\%} & \text{やや慎重} & \text{・A~7ポケ} \\
& & \text{・A10以上} \\
& & \text{・KJ以上} \\
& & \text{・JT以上のスーテッドコネクター} \\ \hline
\text{10\%~15\%} & \text{適正} & \text{・A~5ポケ} \\
& & \text{・A9以上} \\
& & \text{・KT以上} \\
& & \text{・ある程度のスーテッドコネクター} \\ \hline
\text{16\%以上} & \text{ルーズ} & \text{・あらゆるハンド} \\ \hline
\end{array} 
$$

VPIPとRFRの関係として、VPIPが35%・PFRが5%のプレーヤーの場合、
弱いハンドでも、フロップを見たいという強い心理状態が予測でき、フィッシュだと認識されやすいので注意が必要。

VPIPからPFRを引くと+5%前後となるのが適正だといわれています。


・3betの詳細

$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
\text{3bet} & \text{プレイヤーイメージ} \\ \hline \hline
\text{5\%未満} & \text{ウィークタイト} \\ \hline
\text{5\%~9\%} & \text{適正} \\ \hline
\text{10\%以上} & \text{ライト} \\ \hline
\end{array} 
$$


・Fold to 3betの詳細

$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
\text{Fold to 3bet} & \text{プレイヤーイメージ} & \text{フィル・ゴードンの数値} \\ \hline \hline
\text{30\%未満} & \text{アグレッシブ過ぎ} & \text{60\%未満}  \\ \hline
\text{30\%~40\%} & \text{適正値} & \text{60\%~70\%}  \\ \hline
\text{41\%以上} & \text{慎重すぎ} & \text{71\%以上}  \\ \hline
\end{array} 
$$


・CBの詳細

$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
\text{CB} & \text{プレイヤーイメージ} \\ \hline \hline
\text{50\%未満} & \text{慎重すぎ。または罠を張りすぎ。} \\ \hline
\text{50\%~70\%} & \text{適正。} \\ \hline
\text{71\%以上} & \text{ベットし過ぎ。} \\ \hline
\end{array} 
$$


・WTSDの詳細

$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
\text{WTSD} & \text{傾向} \\ \hline
\text{20\%未満} & \text{慎重派。勝負を降りやすい。} \\ \hline
\text{20\%~30\%} & \text{適正。} \\ \hline
\text{31\%以上} & \text{積極派。勝負に乗りやすい。} \\ \hline
\end{array} 
$$


・WTSDとW$SDの関係

$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
\text{数値} & \text{W\$SDが高い} & \text{W\$SDが低い}  \\ \hline \hline
\text{WTSDが高い}
& \text{・強いプレーヤー}
& \text{・弱いハンドでも降りない}  \\
&
& \text{・バリューベットが有効} \\ \hline
\text{WTSDが低い}
& \text{・強いハンドのみ勝負}
& \text{・弱いプレーヤー}  \\
& \text{・ブラフベットが有効} \\ \hline
\end{array} 
$$


■まとめ

ポーカーのHUDは戦略的なプレイにおいて非常に有益なツールです。相手プレイヤーの統計情報を正しく解釈し、適切な対策を講じることで、勝率を向上させることができます。以上のHUD適正値一覧を参考に、効果的なプレイを目指してみてください。

~おまけ~

この記事では、ポーカーのHUD(Heads-Up Display)について深く掘り下げましたが、さらに深くポーカーの戦略に理解を深めたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

  • ポーカーの収支表
    収支表はプレイヤーにとって重要な情報源です。勝ち負けだけでなく、傾向や弱点を把握するのに役立ちます。KK Pokerの収支表の記事WPT Globalの収支表の記事で、効果的な収支の管理方法や解釈について学んでみましょう。

  • GTOに基づいたポーカーのハンドレンジ表
    GTO(Game Theory Optimal)はポーカー戦略において重要な概念です。GTOハンドレンジの記事では、最適なハンドレンジを理解し、自分のプレイを洗練させる方法について詳しく解説しています。

これらの記事を読むことで、より幅広い視野からポーカー戦略を理解し、実践に役立てることができるでしょう。お楽しみください!

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