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私を守り助けることだけを考える

4月になり、いきなり叔母からラインが来た。
孫が大阪に住むことになり、そこに来ているので会えないかと。

去年の4月に友人となんとか会えた。
それから一年。
私はずいぶんとマシな人になってるはず。

娘の仕事の世話やら、自分の事やらでこの叔母にはそれなりに迷惑をかけているので会うことにした。

二年ぶりくらいに会う叔母は相変わらずだった。
足がすこし不自由だけど5000歩を日課にしてるらしい。

そういうのですこし歩きランチを食べ、お茶を飲みながら時間をやり過ごす。

この人は何がしたくて私に会いに来たのか?

それがわからなくて探る。

さっさと帰りたいのか?
それとも話がしたいのか?
まるでわからない。

でも、しばらく話してわかった。
この人は私を説得しに来たのだと。

元気なのかを見定めて、元気なのなら
何故何もしないのかと。

人はそれぞれ大変なことを抱えてる。
それは誰でも同じ。
なのに、夫や子供に甘えて何もせずに逃げてる私をそれではダメでしょうと言いたくて来たんだとわかった。

私がふと漏らした声に、そんなわけない。
あんたは客観的に観れてない。
そんなのは誰にでもあること。
そんなことに囚われておかしいやろ。
みんなそれぞれ大変なことを抱えてやってるのに。
あんただけ楽して逃げていいわけないやろ!

叔母の本音がわかった。

自分は大変なことをなんとか乗り越えた。なのにあんたは逃げてる。
そんなのはおかしい。

そういっていた。

私はフリーズした。
そのことを察知して。

叔母はあの家の大人と同じだった。
そりゃそうだ。
あの家の面々と続く気持ち悪い思考をそのまま継いでる。

あの気持ち悪い祖父母の子供。

自分の子供が摂食障害で入院したりし、離婚で困ったり、自身も離婚した。
いろんな苦難を乗り越えて仕事をしてきてそれなりに資産を増やしていまは悠々自適。

でも、気持ち悪い。
自分の子どもがどうして今も精神を病んでるのか。
それはわからないらしい。
それは親のせい。
自分のせいなんてまるで思わない。
わたしは悪くない。悪いのは周り。
夫のせい。夫の親のせい。
わたしは被害者なんだ。
そして、私にあったら今度は私の母に報告するだろう。

話してあげたからと。
いつまでもこのまま夫や子どもに甘えてやっていけないと。
あんたはそれなりに責任を持ってやらないといけないとハッキリ話したと。

叔母はあの家の人だから。
決してわからないだろう。
私をどんなに傷つけたか。
私がもしあんたの放った言葉でやられて何かあったとしても気づかないだろう。
自分の子どもが必死で教えていたことに何も気づかないように。

もう二度と会わない。

しばらくは叔母に会ったせいでかなりのダメージを受けて回復するのに時間がかかる。

そんなことはまるでわからない。

今度来た時また連絡するわ。
メッセージが来たけど、もう次はない。

私は私を守り助けることだけを優先するから、あなたとはもう二度と会わない。

誰に理解されなくても良い。
誰に非難されてもいい。
どうでもいい。
私は誰からも守られずにここまで来た私を守り助ける。
そのためならなんでもできる。

もうあんたとは二度と会わない。
私をほっといて。

あんたは自分のことしなよ。
あんたの可哀想な子供を助けなよ。
そんなこともわからないのに、私に偉そうに連絡しないでよ。

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