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ブログのアクセスを増やしたいなら、まずは領域を絞りに絞ること。

「会社でブログを立ち上げたい」
「社内ブログをもっと充実させたい」

といったご相談をよくいただくのですが、

一言で「社内ブログ」と言っても、

アクセスをあげ、自社の認知を広げることを狙う」ブログなのか、「既に自社を知っている人に、より深く自社の魅力を伝えていく」ブログなのか…

その目的によって、運用の方向性は変わってきますが、今回は、「アクセスをあげ、認知を広げることを狙う」ブログを書く時のポイントを、ご紹介できればと思います。

小さい領域で圧倒的に勝つ


まず大切なのは「ブログの領域を絞りに絞り、狭い分野で圧倒的に勝つ」ということ。

こんなに絞ると、マニアックすぎて読者の母数自体が少なすぎるのでは…」と不安になってしまうくらい絞るくらいで、ちょうどよい思います。

なぜなら「絞る」ことをしなければ、既に多くのファンを抱えた情報量の多いWEBメディアを相手に勝負することになるから。

キーワード検索の強さ、記事の量、記事のバリエーション、運営年数、知名度、ブランド…あらゆる点において、強力なWEBメディアが、ネット上には結構な数存在しているので、後発組が勝てるわけがありません。

だからこそ狙うは、「情報をほしい人達は一定層いるにも関わらず、ニッチ過ぎて有益な情報が少ない」領域。

その小さいな領域の中でまず圧倒的に勝つ(ブランディングする)ことができれば、その後展開を広げていくことが可能になります。

現代は、情報過多社会。

毎日凄まじい数の新着記事が生まれている中で、知名度もなくスタートしたばかりのブログがキラリと光るためには、

絞りに絞った読者に向けて「そうそう!この情報が欲しかったんだ!」と思ってもらえるような、有益で、(ある意味)マニアックな情報を掲載していくこと。

この弱者戦略が、大きなポイントになってきます。

ポルシェブログの場合

私が運営している「ポルシェがわが家にやってきた」を例にとってお伝えすると…

開設当初は、ポルシェの中でも「パナメーラ」という特定の車種についてのみ書いていました。

車の中でも、輸入車で、さらに絞ってポルシェの中の、さらに絞ったパナメーラ。

当初はここまでブログが広がると思っていなかったので、ブログドメインも「panamera-life」で取ったのですが、今思えば、なぜ「porsche-life」にしなかったのか…今でも少し後悔しています(笑)

とはいえ、狙ってそうしたわけではなく、当時の私は車の知識が全く無く、「単にパナメーラという車が大好きな素人で、パナメーラについてしか書けなかった」というのが本当の理由です。

でも、逆にそれが良かった。

ポルシェの中でも、パナメーラという車は、メジャーなモデルではありません。むしろ一番知名度が低く、この記事を読んでくださっている方の中にも「そんな車名聞いたことがない」という方も多いのではないでしょうか。

そのため当時ネット上には、パナメーラについて書かれている記事(特に個人ブログ)が、とても少なかった。

でも、パナメーラを購入したい人はある一定層いたわけなので、

「パナメーラの燃費」
「パナメーラの車検の費用」
「パナメーラにつけておくと良いオプション(走りや快適性が向上するもの)」

といった記事を書き続けているうちに、キーワード検索で上位表示されるようになり、読者も増えていきました。

たださすがに、パナメーラの記事だけでは、半年ほどでネタ切れになり、その時にはブログアクセスが月間20000PVくらいにはなっていたので、その後は、ポルシェの他の車種にも対象を広げていきました。

そのうち「ポルシェについて詳しく書かれているポルシェオーナーのブログ」という認知が広まると、

ポルシェオーナーが、他の車を試乗した時にどう感じるのか」というレビューに注目が集まるようになり、読者の方のお車に乗らせて頂いてレビュー書く、といった形で、国産車や他の輸入車の記事も書くようになりました。

徹底した弱者戦略

もしも、ブログ開設当初から「色々な車について記事にする」というやり方で書き続けていたなら、世の中に数多ある車の記事に埋もれて、ブログがここまで発展することはなかったかもしれません。

それだと、大手の車メディアのほうが、圧倒的に情報量も多く、叶うわけがない。

期せずして、領域を絞りに絞ったおかげで、勝てるブログへと成長させることができた、ということだと思います。

「ターゲットを絞る」「領域を狭める」ことは大切だとわかりつつも、実際どこまで絞り込めているか。

そのあたりを意識してみると、自社のブログが、数あるブログの中でもキラリと光り、埋もれない、素敵なブログに成長していくはずです。


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