勝負を分けた6回ウラ

水上、平良、増田。彼らは西武が誇る最強リリーバーたちである。
西武がリードして6回を終えれば、それはもう勝ったも同然なのだ。

さて、昨日の試合。
1-4で巨人リードの6回ウラに事件は起きてしまった。
アンドリースは先頭の山川に2塁打を許すも、
続く栗山の打席で挟殺プレーの末に山川をタッチアウト。一死2塁とした。

ここで原監督は決断する。球数は87。
確かに、続く3打者、愛斗(2-2)、オグレディ(1-1)、外崎(2-2)は
結果を残しており、交代の判断は正しかったと言える。
しかし、僅差での登板経験がない菊地を起用するのでは話が変わってくる。
彼は結果こそ残しているものの、経験不十分の若武者だ。
「なぜ菊地?」と思ったファンも多かったことと思う。

結果は、先頭の遊失で調子を崩したのか、連続四球で押し出し。
すぐさま投手交代となった。
3番手・鍬原も初球の直球を弾き返され、菊地は初黒星。
同時に、アンドリースの来日初勝利もパーだ。
(この際、鍬原の入り球の選択の是非については置いておく。)

若い選手に経験を積ませる目的なのは明白で、
大勢以外の勝ちパターンを見つけたいという思惑もあったに違いない。
しかし、7回以降に盤石のリリーフ陣を形成する西武が相手だっただけに、
6回ウラはきちんと抑えにいく采配が必要だったと感じざるを得ない。

事実、逆転は困難だった。西武は水上、平良で0封リレー。
投壊した巨人を前に、守護神を登板させる必要すらなかった。

これは結果論ではない。采配で負けた。
6回の3失点が命取りとなったのだ。

育成どころか委縮してしまうのではないかと心配してしまうが、
菊地にはこれからも堂々と投げてほしいと思う。頑張れ。

さて、今日はシューメーカーが先発。
アンドリース同様、勝ち運がないだけに打線の奮起は必要不可欠だ。
キーマンは若大将。アンダースローの與座をいかに溜めて、
広角に打てるかが攻略のカギとなるだろう。
なお、高めの直球はポランコにお任せしたい。

VIVA GIANTS!

では、この辺で。

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