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【気持ちの整理】ずっとともだち

突然の訃報
訃報とはいつだって突然だ

昨日の夕方、つけっぱなしのラジオから

「人気アニメ ちびまる子ちゃんの声優のTARAKOさんが」と聞こえてきて

嫌な予感しかしなかった

一瞬『これはいいニュースだろうか』という思いが浮かんだがすぐに消えた

「病気で亡くなりました」

驚き
同時にその現実がだんだんと自分の中に浸透して
悲しみがこみ上げてきた

しばらく涙が止まらなくなった
悲しくて 悲しくて
悲しすぎて

テレビのニュースでは街の声も紹介されていたが
号泣されている方は一人としておられなかった

なんだかますます悲しくなってしまった

作った味噌煮込みがだんだんと冷めてきて
悲しいけど食べた

土鍋は空っぽになり
腹は満たされたけど
こころには空虚感があった

少し落ち着いてきて
この悲しみの理由を考えた

TARAKOさんの大ファンというわけでもなかったし
「ちびまる子ちゃん」は欠かさず見るほどでもなかった

思い入れが特段強いわけではなかった

なのにこの喪失感はどうしてだろう

まるちゃんがともだちだったからだ

当たり前のように存在してくれていた
こどものころからずっと

TARAKOさんが亡くなったことは
すなわちわたしの中で
まるちゃんが亡くなったことに等しかった

ともだちが消えてしまった

まるちゃんの声が好きだった

まるちゃんをまるちゃんたらしめるTARAKOさんのあの声が

声を聞けば、まるちゃんがどんな表情をしているか想像がついた

感情豊かなあの声が
もう聞けないなんて
寂しすぎる
切なすぎる

キャラクターに命を吹き込む声優という存在の大きさに改めて気付かされた

しばらくは思い出し泣きを繰り返すだろう

この悲しみも
時間が経てば薄らいでゆくかもしれないが
今は泣く

TARAKOさん
今までありがとうございました
あなたがまるちゃんで本当によかった

まるちゃん、さみしいよ

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