アイドル憑依大喜利の話

本日5/27に開かれた、「第五回アイドルマスターシンデレラガールズ大喜利会」に参加してきました。
これは、「通常の大喜利会とは異なり、アイドルマスターシンデレラガールズ関連のお題のみが出る大喜利会」というものです(Twiplaから引用:http://twipla.jp/events/308865)。僕はなかなか都合が合わず前回第4回から参加しています。

その中の企画「アイドル憑依大喜利」について話したい。
「お題に対して、指定したアイドルになりきった回答を出します。最もアイドルの特徴を生かした大喜利ができるのは誰なのか? プロデュース能力の頂上決戦」(Twiplaから引用)。
ざっくり言うと、大喜利のお題を提示された後、"憑依"する(デレマスの)アイドルを選択、そのアイドルになりきって大喜利を回答するというもの。
これ、かなり奥が深い。

そもそも他の大喜利の企画と比べて、かなり毛色が違うなあと思います。
一個は、特定の知識が前提となっていること。ある意味内輪的な要素が、ウケを増幅するのは間違いないと思います(これは世間と比べて知識の範囲が狭いというだけで、盛り上がる大喜利のお題というのは一定の度合いでこの傾向があると思う)。特にデレマス大喜利という会は、普段大喜利をやらない界隈の参加者も多いですが、それでも面白い回答を出しやすい空気になっていて良いですね。また単純にデレマスのアイドルに対して知識と愛があるので、大喜利の経験が薄くても要素が拾いやすく、それを繋げるという作業のハードルが低い。これはすごいことだと思う。
そして大きいのが、事前の準備や作戦が活きる点。大喜利は基本的にお題を事前に知れない時点で"その場"の勝負になるので、なかなかない要素だと思う。今回はニコ生で憑依大喜利の練習もやられていたようですね。しかしその上で即時性も大事になってくるのでまた難しい。自分が想定していたアイドルを自分の出番の前に出されると、その印象が残るので、それと同じアイドルを選ぶのか…?というところや、お題との兼ね合いもあり。
憑依するアイドルを選択する時間が楽しいんですよね。格ゲーのプレイキャラ選択画面みたいな。おおーそうくる!とかそういう盛り上がりもあり。
こういう特殊な戦いのもので、今回めちゃくちゃ緊張してしまった。

二度この企画を経験して、この企画への攻め方はいろいろあるなと思う。分類は僕は好きではないが、ここではわかりやすいので僕の考えで分類してみる。

1)完全憑依
選んだアイドルが、実際にお題に対して大喜利している、という方向。企画趣旨としてはこれが王道ではないかと私は思っています。前回優勝の虎猫さんの日野茜や、今回優勝のレッドブルつばささんの森久保乃々など。このお二人は同じキャラクターで貫くという点もありますね。今回でいうと権藤さんの一ノ瀬志希はこれの行ききった形でしたね。これを選ぶと、単純に面白い大喜利がしにくいので、大喜利の外での戦いもしなければいけない枷も。(そういう点ではレッドブルさんの森久保は回答だけみると大喜利!と思うので不思議。森久保のキャラクター特性もあるのかもしれない?)
2)要素
選んだアイドルの要素を活かして大喜利する。通常の大喜利に近く、蛍原枠(デレマスをあまり知らない人たちをそう呼ぶ)の人たちの印象ですがデレマス界隈の方々もこの形が割と多い印象。改めて、ネイノーさんはこれのスペシャリストですね。蛇口捻流さんや大喜利マルクス闘莉王(田んぼマン)も。田んぼマンの赤西瑛梨華は田んぼマンにめちゃくちゃ合ってるな~と思いながら見てました。
3)フィクション
選んだアイドルの要素を組みつつ、絶対言わないことを言う。ずっとやり続けなくとも、この方向性のボケはありがちではありますね。しっかりやりきってる人だと赤黄色さんの知らないデブこと三村かな子。度合いは違いますがみくもさんの三船美優もこれ寄りですかね。違うじゃん!というツッコミが見ながらしやすいので、面白いですよね。
4)紹介
アイドルになりきった上で、自分ではないアイドルについて触れる回答。これも回答単位で当てはまることは多いですが、今日でいうと江戸川さんの村松さくらが完全にこれで、すごかった。自分の話になりますが、デレマスのアイドルの一覧を見ていて、村松さくらはこの企画に持っていくとして方向性が全然わからなくて一番むずかしいんじゃないか??と思っていたので、それをやってのけられたのでびっくりした。完全憑依などと比べて回答のパワーが劣ることも多いと思っているのですが、そこを真っ直ぐに回答の強度で打ち砕いていたように思います。
5)回答者憑依
回答者のフィールドにアイドルを引きずり込む。力技ではあるけどこれはこれでめちゃくちゃ面白いし、たぶんやりやすい。今日だと俺ランさん、妙子さん(特に大槻唯でずっと歌歌ってたターン)ですかね。
6)何でもないやつ
何でもないやつ。ぺるともさんのナターリア、パラドクスさんの楊菲菲?(でも今日見てた感じだとこの2つは僕は大喜利としては全然正統に思える)。かさのばさんのアナスタシアは面白すぎるが確実にアナスタシアではない。

分類が好きではないと言ったのはこの世のものは完全に分類出来るわけはなくて、その中間に有象無象が存在するわけなので。たけのくちさんの白坂小梅とか1と2の中間にあるような気がしますね。

ここから自分の話です。
僕が今回用意していたアイドルは、
・水本ゆかり
・大沼くるみ
・龍崎薫(前回やった)
・遊佐こずえ(前回やった)
・堀裕子
△八神マキノ
△大槻唯
△橘ありす
実際に選んだのは、水本ゆかり(一回戦)→龍崎薫(勝ち二回戦)→堀裕子(決勝)でした。
上の分類で言うと、僕はちゃんと"憑依"したいと思っていて、それは、印象という面では一番強いと思うから(あと、自分は印象よりはこういう大喜利が出来る、という自負)。
前回は龍崎薫(一回戦)→龍崎薫(勝ち二回戦)→遊佐こずえ(負け二回戦)→川島瑞樹(決勝)で、二連続の薫ちゃんの二回目が弱くなって勝てなかったので、今回は同じアイドルを二度選ぶことはしないことにしようと思っていた(決勝の瑞樹さんは完全に弾切れで、大喜利をやれるキャラクターを選んでしまった。理想だと薫だけ、最悪こずえを最後1回で、と思っていた)。
今回、いろいろなアイドルを改めて見返している中で、ゆかりちゃんは完全に「見つけた!」と思ったので、絶対にやろうと。最初に好きになったのが中野有香なのでメロウイエローとか普通に好きなんですけど、他2人のキャラの強さのなかでしっかりしているように見えて、あの子は思ったより抜けているし、変なんですよね。そこが上手く出せるんじゃないか、自分の中ではそれはやりやすいのではないかと。今考えると一回戦で使ってしまわなくてもよかった気もするのですが、一回戦でちゃんと自分の形を出したいというのもある。薫ちゃんを今回も選ぶかは正直迷っていて、前回でやり尽くした感はあったのですが、前回見てない人もわりといるだろうから一回は出そうかな、という考え。ユッコはやるなら最後だと思っていた。
実際のアイドルのチョイスとしては、僕はあまりお題に左右されていなくて、周りのメンツの影響の方が気にしています。今回だと勝ち二回戦はちょっと迷いまして、メンツがゴリゴリの大喜利の人たちで、陽の、パワーのあるアイドルが多く選ばれそうな感じがしていたので、薫ちゃんも同じ系統ではあるのでその中では静かめなアイドルを選択するのも手だなあ、とは思って。最終的に自分の中でのやりやすさで選びましたが(薫ちゃんは自分の中で相当やりやすい。ざっくり言うと"天真爛漫な女児"なのだが、それだけじゃない、性格の良さとか、そういうものがあり、不思議と表現しやすい)。
であと、その日それまでにやられているかどうか。遊佐こずえは今回結構選ばれていて、しかも僕が理想とする形でやられていてウケてたので今回はもうやれない、あと若干候補にあった八神マキノも、大喜利を分析しながら大喜利をするっていう方向性は考えていて、それを手すり野郎さん(でしたかね?)がしっかりやっていたのでこれも今回は切った。ユッコはな~~~。まるおさんが最後にぶつけてくる気はしてたんですけど、ずっとベンチにいた大沼くるみよりは最後に決めきれるという判断をしてだいぶ迷って決勝で選んだ。フィニッシュより前の数答がスカスカで負けてしまいましたが……

次回があったとしたら鉱脈はあるのだろうか……。絶対にあるのだろうけど、自分の方向性であるのか、と言われるとわからないな~~。今回も僕は相当準備してきて、その上で、ちょっと心許ないな、と思っていたぐらいなので。
あと僕は、いわゆる担当のアイドルをこの企画に使えていない。中野有香と喜多見柚なんですけど。あと大石泉とか、好きなんですけど。活かすやりかたが思いついていない。
でももう少し、この企画に対しては入れ込んで考えて、挑んでいきたいな。他にない頭の使い方をするので楽しいです。主催の星野流人さん、楽しい企画をありがとうございました。

それにしても、薫ちゃんが前回今回で相当好きになりました。ゆかりちゃんも。好きな子どんどん増える。困っちゃうね~~

見えます、皆の笑顔。アイドルマスターシンデレラガールズ。

面白いことを考えるための余裕が増えます、ありがとうございます