見出し画像

雨宮天さんディナーショー(昼)参加レポと雑感

2023年11月3日。雨宮天さん初のディナーショーとなる「LAWSON presents 雨宮天ディナーショー2023」に参加してきました。
記録に残しておきたいことがたくさんあふれてきてこの記事を書いています。個人的な主観に基づく記録ですが、同じように参加された方、参加がかなわなかった方とも何かを共有できればと思って書いてみます。
雑多なレポですので天さんのショータイム部分の内容・セットリストだけ知りたい方は「ショータイムレポ」のみお読みください。

ディナーショーに参加するまで

自分が雨宮天さんのことを認識したのは2022年の秋ごろだと思います。
正確にはとあるアニメ作品のキャストとしてまずお名前を見たのが最初ですが、その後THE FIRST TAKEの「PARADOX」「永遠のAria」を見て、その声やパフォーマンス、美しい姿に惹かれるようになりました。
まずは公式YouTubeを見たりCDやブルーレイを買ったりしていましたが、その後TrySailのことを知り、「会いに行くyacht!みんなであそboat!」の配信ライブを見てその夏のツアーに参加することを決め、2023年8月のSuperBloomツアー大阪公演が初めてのライブ参加となりました。
とてもとても楽しかったのですが、声出しで動きまくって盛り上がるライブの良さとはまた別に、あの雨宮天さんの声を落ち着いてじっくり聴ける場がないものだろうか・・・と思っていました。
タイミング的に2023年春のリサイタルは間に合わなかったので、2年後かな?と思っていたところに発表されたディナーショーの開催。なんとしてでも行きたいと申し込みましたが、敢え無くチケット落選。どうしようもなく落ち込んでいたところに、Twitter(X)のフォロワーさんからチケットを譲っていただけることになって参加が叶いました。新参のファンなのでそんなに知り合いもおらず、あきらめかけていましたが本当に感謝です。

ドレスコード、その他

今回のディナーショーは「スマートカジュアル」というドレスコードが設定されていました。フォーマルならスーツにネクタイでいいけれど、スマートカジュアルとは・・・自分なりに調べて、カジュアル過ぎないけれど、フォーマルでなくてもいい、という解釈で服装を決めました。
グッズに雨宮天さんこだわりの青色のネクタイやハンカチがあり、スマートカジュアルのドレスコードがあってグッズにハンカチ。これは「ポケットチーフ」に使ってね、ということだと解釈し、胸元にポケットチーフの青が映えるように敢えて水色に近い薄いブルーのジャケットを選びました。
ポケットチーフなど使ったことがなかったので、事前に折り方を調べたところ「トライアングル」という折り方があることを知り、これだ!と何度か練習してみてシミュレーションしてから臨みました。
当日、グッズのハンカチを購入するタイミングで気づくのですが、このハンカチがちょっと、いやかなり厚手のしっかりした生地で、トライアングルに折るとポケットチーフというよりは丸めたタオルのようになってしまう・・・
しかし、これを入れないと、ただ天さんからダメ出しを食らいそうな水色のジャケット着ただけのヤツになってしまう。ここは無理やりにでも、とトライアングル折りのハンカチを胸ポケットにねじ込み、あたかもそういうファッションですという顔をして素知らぬ感じで行く作戦にしました。実際は左胸がパンパンでしたけれど。

大磯へ~開場・ランチタイム

バス送迎付きプランもあったのですが、今回入手できたのがチケットのみだったので東海道線で大磯駅まで行き、路線バスで会場のホテルへ。後で聞いたところによると、バス付プランの方々は、車内でライブ映像や天さんオリジナルのバスガイド音声などの特別企画があったようです。これはこれで聞いてみたかった。
会場の大磯プリンスホテルに着くと、それぞれの「スマートカジュアル」に身を包んだ方々が。スーツ姿のフォーマルな感じの方もいれば、けっこうカジュアル寄りの方もいて、バランス的には自分の服装もそんなにおかしくないかな?と少し安心。
まずはチケットを地下1階の引換所で座席番号と引き換えます。すぐ横に物販があったので並んでグッズ購入。この時点でけっこう行列ができていて、30分ほど並びました。
12時の開場とともに会場内へ。円卓がたくさん並んでいて、自分のテーブルは9人掛けでした。確認できた番号では38番テーブルまであったので、1卓8~9人とすると350人前後でしょうか。チケットが激戦になるはずです。
12:30のランチタイムに合わせて次々とお料理が運ばれてきます。
机上には天さんからのグリーティングカードが。この時点でぐっと高まります。お料理は前菜、メインディッシュにパンとデザート、コーヒーという構成でしたが、会場のオペレーションも素晴らしく、ランチも十分に楽しむことができました。ランチ中の会場内では天さんの曲だけでなくTrySailや夏川さん、麻倉さんのソロ曲、Honyworksさんの曲などが流れていて、セットリストにもしや?と妄想を広げながらのランチになりました。
当初13:40と告知されていたショー開始時間を過ぎ、会場の緊張感が高まったところで「このあと14時から開演」とアナウンスがあって会場がちょっとザワつく一幕も。個人的には、ステージまでの距離感も近く、謎に緊張していたのでこれで少し和みました。

ショータイムレポ

M1.初紅葉

会場が暗転し、青い光で照らされたステージを見つめながら開演を待っていると、「初紅葉」のイントロが流れ、1曲目これか!となったところで開いたのはなんと会場後方のドア。スポットライトに照らされて登場した雨宮天さんは、鮮やかな青の振り袖姿。すぐあとのMCで明かされますが、この会場に来ている方々なら「青の振袖」と聞けば思い出すであろう、あの振袖を10年越しに衣装として披露してくれるとは、冒頭からとんでもないサプライズでした。(ご存知ない方へ:成人式にあたり青の振袖を購入するも、結局成人式当日は会場に行かず弟とスマブラして過ごしてたため振袖が披露されることなくお蔵入りになったというエピソード)
この時点での天さんの歌声は緊張がビシビシ伝わってきました。できるだけ笑顔で、とのことだったのですが、初紅葉に乗せて会場内をぐるっと一周してからステージへ、という演出になっており、このとき自分のほんとにすぐ横を通ってくれたので、近すぎて笑顔を返せたかどうか自信がない(というか下手したら口が開いてたかも)です。

M2.恋におちて -Fall in love- 

M3. あなたに逢いたくて〜Missing You〜

過去にリサイタルで歌った曲からディナーショーで聞きたい曲を、との事前アンケートで1位と2位だった曲を続けて披露。このあたりで既に緊張を乗り越え、いつもの力強い天さんの歌声になっていたように感じられました。
天さんのカバー曲は、原曲に対するリスペクトがとても感じられます。
ご本人の歌い方を変えすぎず、それでいてモノマネにもならず、しっかりと「雨宮天の歌」に聴こえるのは、相当聴きこんで歌いこんで努力しているからだろうなあ、と勝手に感動。自分が投票した曲ではなかったですが、こうやってアンケートでセットリストを決めるのもいいですね。

M4. PARADOX(THE FIRST TAKE ver.)

MCでも「特別な時間」という言葉を多用していた天さん。滅多に披露しない曲をここだけで、ということでTHE FIRST TAKEの曲を歌うと紹介されたとき、(前述のとおり自分はTFTから天さんの歌声に惹かれたので)思わず「どっち・・・!?」と変な声が出てしまいました。
PARADOXは天さんの曲の中でも「可愛い」に振り切った曲とご自身も言われている通り、前2曲と全く違う発声、声の使い方は本当に見事で、泣くような曲調ではないにもかかわらずこれを生で聴けた感動で少しウルっと来てしまいました。

M5. 魂のルフラン

これも「特別な時間」のために、ここでしか披露しない曲、アニソンのカバーを歌いますと天さん。会場も少しザワッとしました。個人的にエヴァンゲリオンも見ていたのでこの曲がセットリストに入ってきたのには本当に驚きました。
アニソンが昔から好きで、よく歌っていた曲とのこと。
過去にライブで歌ったことがあるらしく、どのライブだっけ?と問いかけると会場からすぐに「Aggressive!(2017年のライブ Aggressive SKY)」との声が。会場との距離感がとっても近いMCもよかったです(が、実際に魂のルフランを歌ったのは2016年の「Various SKY」だったようです笑 夜の部で訂正されたとか)

M6. 火花

天さん自身が初めて作詞作曲した曲。リサイタルで1コーラスだけのバージョンを披露したところ反響があまりに大きくフルコーラス作ることになり、「それで味を占めた」とのこと。
これは今回のディナーショーで最も聴きたかった曲でもあり、完全に感情を持っていかれました。PARADOXとも魂のルフランとも全く違う、切なげな天さんの歌い方、声、本当に染みます。この曲はちょっと感想を言葉にするのが難しいです。ずっとウルウルしてました。

ここで「次が最後の曲です」とのMC。「え~!?」と会場から惜しむ声が上がるも「ちょっと上品な『えー』だね」とのコメントで笑いに。
実際は曲のあいだもたっぷりMCの時間を取ってくれて、客席の近くを歩きながらのMCの時間もあり(ここで2回目の超近い距離、1mくらいのところに天さんがいました、いた、はず・・・未だに信じられないです)この曲数でもショータイムは1時間以上あったのですが、体感ではほんとに短く感じました。
天さんからは、弱気になったり緊張したりする自分を、ファンが笑顔で支えてくれるからトライできると、とてもあたたかいメッセージが。そして最後まで、きょうのこのディナーショーを「特別な時間」にしたいということで
『曲を作ってきました』とのサプライズ発表が。
大磯をテーマに、とスタッフから言われ、ネット検索でイメージを膨らませたり、夢で出てきたフレーズをサビに使ったりした曲だそうです。

M7. Oh, it's so dreamy!

dreamy=夢のような、という言葉をタイトルに使い、「おおいそ」に聞こえる英文にするあたりが天さんらしいサービス精神や遊び心があふれていると思います。曲は「自分がこだわりを詰め込むと『火花』みたいに難解な感じになっちゃう」とご自身では言ってましたが、とてもさわやかで前向きなメッセージを感じる曲でした。これはいつか音源化されるのか、それともここだけで歌われた特別な曲として語り継がれるのか気になりますが、この時間を一緒に過ごせてよかった、という天さんの気持ちを思い切り浴びることができました。

ディナーショーに参加して、雑感

自分は雨宮天さんのどこが好きなんだろうか、と考えながらの参加でした。声が好き、美しい天さんが好き、というのは間違いないのですが、今回のディナーショーを経て感じたことを記してみます。
自分は新参のファンなので、天さんの10年ほどの活動をこの1年くらいで急いで追いかけました。まだまだ知らないことも多いのですが、どこかで「30歳になったときに幸せを感じていられるようにいま頑張る」と言われていた気がします。
ある時点までは「ネガティブだけには自信がある」なんて言っていたし、不安なときには不安なことを、緊張しているときはその緊張をオーディエンスにも見せています。その意味では、完全無比なパフォーマンスで圧倒するタイプのアーティストではないのかもしれません。
でもそれと同時に、そのネガティブや不安や緊張を乗り越えようとする姿もまた、我々に見せてくれます。そしてそれは応援してくれるファンの力であり、ファンを楽しませたいのだという気持ちも、思い切り伝えてくれようとします。
そうして挑戦し続けた結果、他の誰とも違う雨宮天という存在として我々の前にいてくれること、それ自体が自分にとっては眩しく見えています。
30歳を迎えて、ご自身の言葉通りあんなに幸せそうな、キラキラした笑顔を見せてくれたら、こちらも幸せを感じずにはいられません。
今回、ドレスコードがあって「オシャレして来てね」と言われた気がしました。普段の生活ではなかなかうまく行かないことも気が滅入ることもあります。そんな中で滅多に袖を通さないジャケットを着て、ヘアセットをして天さんに会いに行くというのが、多くの人にとっていかに非日常で「特別な時間」であったことでしょうか。
今日のMC終盤で「また楽しいことやっていこうね」的なことを言われた気がします。
不器用なところも見せながらも前を向いて、ともすると、日常に飲まれそうになる我々にキラキラと輝く非日常の光を差して一緒に歩もうとしてくれる。そういう存在なんだなあと、天さんの歌やMCを聴きながら考えていました。
ディナーショーの場で「はなまるうどんの話でもする?」なんて言って、いも天が美味しすぎて泣いた話をする人が他にいますかね。そんな話で、なんでこんなに多幸感を感じられるんですかね。天さんに着いていけば、もう少しだけ自分も頑張れる気がします。
またこの幸せな場所に帰ってこれるように、明日からの日常に戻って自分は自分なりに戦ってみたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?