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アイルランドサッカー観戦記(シャムロックvsダンドーク)

皆さま、ご無沙汰しております。横断バッグです。

日本では、来週のシーズン開幕に向けて各地で決起集会的なものが開かれているかと思いますが、アイルランドでは、2月16日(金)からFootballシーズンが開幕しました。日本と同様に春秋制で11月までシーズンが続きます。本日はその中でも前年度の1部リーグ覇者シャムロック・ローヴァーズ(ダブリン)の試合を見てきましたので、その観戦記になります。海外サッカーを生で見るのは初めてなので、とても楽しみです。日本から持ってきたこのThis is Footballタオルを忍ばせて、向かいます。

我がチームのThis is Footballタオル

2月16日、18時半。私はアイルランドの首都ダブリンの中心部にいた。これからシャムロック・ローヴァーズの本拠地タラートスタジアムへ向かう。市内の中心部からLuasという路面電車を使って40分ほどで終着のタラートへ向かい、そこから徒歩でスタジアムに向かう。本日は金曜日のため、人出が多い。そして、キックオフ時間は19:45と日本では見られない何とも微妙な時間だ。ただ、この金曜日の19:45キックオフはアイルランドでは一般的なようで、この時間に試合が組まれていることが多い。

今回見るシャムロック・ローヴァーズはアイルランドの超歴史的なクラブ(1899年創立)で前年の覇者クラブ、ユニフォームも緑色なので、Jリーグで言う東京ヴェルディのような感じだ。対戦するのは昨年5位で終えたダンドークというアイルランド北東部を本拠地とするチーム。ホームカラーは白だが、この日は黒を基調としたユニフォームのため、Jリーグではコンサドーレ札幌といったところか。

そんなことを考えていると、路面電車は終着のタラートに到着し、ほかの乗客について歩くこと5分。タラートスタジアムに到着した。こじんまりとしたスタジアムで収容人数は1万人ほど。(これでもアイルランド1部では収容人数が多いスタジアムだとか)座席は全席種20ユーロ(3,300円)でメイン、バック、サイドのブロックは決められているが、席は自由席になっている。今回はメインスタンドで観戦した。入場時には空港さながらのボディタッチによるセキュリティチェックがある。僕は飲料のペットボトルを持っていたため、これは持ち込めないとして、没収された...。席に着いた時にはキックオフ10分前に迫っていた。

タラートスタジアム

19:45、両選手が入場し、スタジアムのボルテージが上がる。ひっそりとThis is Footballタオルを掲げる。立ち上がる観客たち、そして焚かれる発煙筒。そして案の定、発煙筒がピッチ内に投げ込まれてあたり一面が煙たくなる。テレビでよく見た光景だが、実際に見れるとは思わなかった。これが海外のフットボールかと少しばかりの感動を覚えつつ、キックオフの笛が鳴った。

すごいことになってる

試合は、完全にシャムロックペース。ボールを支配して、攻撃を畳み掛けるが、3バックを敷くダンドークが何とか耐える展開。20分ごろに右サイドでチャンスメイクをしたシャムロックの選手が倒され、フリーキックを獲得。しかし、倒された選手がけがをしてしまい、負傷交代。攻撃の起点になっていた選手だったので、すごく残念。交代時には観客全員がスタンディングオベーションで迎えていた。ケガが深刻でないことを祈る。シャムロックがチャンスを決めきれない中、ダンドークが反撃に転ずる。交代選手のポジションを突き、ペナルティーエリア付近でフリーキックを獲得。これをキッカーが右足一閃。キーパーのパンチングもむなしく、ゴールに吸い込まれ、ダンドークが先制。盛り上がるアウェイ応援席、そして再び焚かれる発煙筒。前半はこのままダンドークがリードして折り返す。

盛り上がるダンドーク応援席

ハーフタイムにはマスコットのグリーティングもあり、子どもたちが写真撮影をしている。日本のマスコットと比べてカッコよさが際立つ、ナイスガイである。マスコットが観客をあおりつつ、後半キックオフの笛が鳴る。後半開始直後にダンドークのカウンターからバー直撃のシュートがあったが、その後はシャムロックがボールを支配する。後半15分ごろに左サイドでシャムロックがフリーキックを獲得。これを中央で味方選手が合わせて、シャムロックが同点に追いつく。スタジアムのボルテージが一気に上がる。全員が「もう一点取るぞ」とエールを送る。その後もシャムロックの攻撃が続くが、あと一歩のところで精彩を欠き、タイムアップ。1-1のドローゲームとなった。うーん、惜しい。

シャムロックのマスコット

試合終了が22時近くのため、一目散にスタジアムを後にして家に帰る。この時間では路面電車が15分に1本とだいぶ間隔が長くなる。運良く、待ち時間も少なく、日付が変わる前に家に着くことができた。金曜の夜遅くで試合どうこうというより、疲れたというのが率直な感想だが、海外のサッカーを生で見ることができ、日本と違う雰囲気を楽しめて感動した。20ユーロはとても良心的なため、機会があれば、また試合を見に行きたい。

今後も、気が向いたらあれこれ発信していくと思うので、見ていただけたら嬉しいです。

それでは、また。

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