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私は自分の感情に正直にしたがう 『「自分」を仕事にするためにまず始めること』

私はフリーランスにあこがれていた。子育てをしながら会社の都合に合わせてフルタイムで働くことは、私にはできないから。

いや、正確にはできないのではなくてしたくない。

子どもはすぐに風邪をひくし、熱を出す。昨年はだらだらと微熱が続いて3週間まともに出勤できないことがあった。毎月1回は必ず子どもの体調不良で仕事を休んだ。覚えていられないほど何度も早退した。

こんなとき周りに申し訳ないと思いながら休みをとったり、「病児保育」に預けたりすることはしたくないと思った。「病児保育」とは体調のすぐれない子どもを預かることだ。子どもが通っていた保育園では病児保育を実施していなかったので、体調の悪いときは別の施設に預けることになる。

自分が子どもの立場なら、体調の悪いときこそ慣れた場所で安心してゆっくり休みたい。だから「病児保育」を利用してまで働くという選択肢は私にはなかった。

こうなると責任のある仕事を任せてもらえないことは簡単に想像できると思う。

だから会社に頼らない働き方を目指したくなった。「自分」を仕事にする、なんてまさに理想の働き方。でも私にはお金を稼げるスキルも、やりたいことも持っていなかった。

プログラミングやハンドメイドなど、お金になりそうなことを試してみたけれどすべて挫折した。

色々試した結果、今は文章を書くことが楽しいと思える。

それなら文章を書いて生活していくことはできるのか。答えは「No」だ。それを目指すと、きっと稼ぐことが目的になってしまう。

今は純粋に楽しくて書いているが、その気持ちを忘れてしまいそうな気がする。そもそも私は感情を文章で表現しているので、心が動かなければ書けない。

だから私はアルバイトをしながら書くことを続けようと決めた。これが私が選んだ働き方だ。

好きなことを好きなように書いていたら、それがいつか仕事になるかもしれない。

こんな風に方向性が見えてきたときに読んだのがはあちゅうさんの『「自分」を仕事にするためにまず始めること』だ。

私が考えたのと同じようなことが書いてあって驚いた。

「自分を仕事にする」と考えるときには、お金にする方法を考えたり、世の中の役に立つような着地点から考えがちですが、それよりもまず自分が楽しいと思う方法やラクになることを考えると、きっと同じような考えを持つ人や、その姿から勇気をもらう人がたくさん現れてくるのだと思います。
自分のどんな個性を組み合わせていくかは、実際にやりながらでないと見えないもの。まず自分の感情や、やりたいことを他の人に伝えることで、必ず他の誰かがうまい発展方法を考えてくれるんです。そしてそれが、これからの時代のお金儲けのキモとなる考え方だと思います。

好きなことしかしないで稼ぎたいなんて、都合のいい考えだろうかと不安になる。でもそのまま続けていいんだと背中を押してもらえる内容だった。

書評の最終目的は本を読んでもらうことだと思うので、こんな言い方は良くないかもしれないけれど、この本を読んだだけでは「自分を仕事にすること」はできない。きっと何度も目にした言葉だとは思うが、とにかく行動しなければならない。

そう言われても何をしていいかわからない・・・という気持ちはよくわかる。私も同じだったから。それなら行動の第一歩としてこの本を読んで書評を書いてみるのはどうだろう。

書評を書く前提で読むと、情報がより深く自分の中に入ってくる。それに自分が書評を書いたあとに他の人の書評を読むのはすごくおもしろい。自分にはない視点から読んでいる人がいたり、人によって刺さる部分が違ったりすることががわかる。

そして書評を書いたら公開してほしい。どんなに下手だっていいんじゃないかな。始めは誰だって下手だ。現に私もこんなに下手な文章を晒している。

誰にも読んでもらえないかと不安?大丈夫。きっとはあちゅうさんは読んでくれる。それに同じ本を読んだ人も読むはず。

少なくとも私は読む。だから書いたらぜひ教えてほしい。なんだって小さな一歩から始まる。

こんな風に書くと上から目線に感じられるかもしれない。私だって何かを成し遂げたわけじゃない。私はこれを3ヶ月前の自分に向けて書いている。そしてもしも今似たような悩みを持っている人に届いたら嬉しい。一緒にがんばろう。

Photo by Nathan Anderson on Unsplash

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