共感

僕が君を知った時には
すでに君の瞳は遠くを見つめてて
それが叶わない恋だということも
すぐに分かってしまった

仲良く微笑み合いながら寄り添う二人を
チラチラと見ては悲しそうに目を伏せた

そんな君が何故かとても儚げで
「僕ならそんな顔はさせないのに…」なんて
物語のヒーロー気取りで

そんな僕に君は笑って
「ありがとう」と呟いて
「あの人が幸せならいいの」って
とても綺麗に笑った


その時、気付いたんだ

僕も君と同じということに……



どうしても叶わない恋をしてしまったんだ
こんなにも近くにいるのに
心の距離は近付かない

彼を追いかけるその瞳は
僕を素通りしていく

それでも募るこの想いは
もう消せやしない

こんなにも切ない想いは
きっと同じなのにね…


*end*



(辛いのに諦められない想いもある)
お読み頂きありがとうございました。

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