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リヴァイアサン



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜        青黒く、白に照らされた波は
なぜこうも駄々をこねるようにその身を叩きつけるのか
轟く景色の中、
一人船の欠片にしがみつくことしかできないような。
ただただ圧倒され、恐ろしい

これが皆の知る海か
これが嵐の海なのか

…〜〜〜〜〜〜〜〜……〜〜〜〜…〜〜                          

そうではない。
駆け巡る声。

私の腹を震わせる。
私の体を震わせる。
空気を引き裂いた電撃よりも、
山が気絶したかのような水の体当たりよりも、
板にしがみつき揉まれ始めてから聞いたどんな音よりも、
その衝撃が
太鼓の音となって私に響きわたった。

ザバァ…と透明に光るひれが
白い波を持ち上げた。

悠々と身を動かし、
その肌とうろこが
黒い波を鮮やかに照らし出す。

ああそうだ
これが海だ。

さあ呑まれよう、
大蛇の如き
このうねる大海に。




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