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MCUはマルチバース化の前にドラマをどうにかしろ

 いやー楽しみですね、MCU版「スパイダーマン3」。「アメイジング・スパイダーマン2」でヴィランのエレクトロを演じたジェイミー・フォックスが同役を再演。しかもライミ版「スパイダーマン」シリーズでMJを演じていたキルスティン・ダンストや「アメイジング・スパイダーマン」でグリーン・ゴブリンを演じていたデイン・デハーンのMCU入りの噂まであり、「ドクター・ストレンジMoM」の監督はサム・ライミ。もうこれ実写版スパイダーバースをMCUでやるのほぼ確定でしょ。

・・・・・・


ちがーーーーーーーーーーう!!!!!!!!!!!!!!!

 そうじゃない。いや、それも嬉しいんですよ。でもね、もっと近いところに救済せなあかんもんがあるでしょうよ。マルチバースでMCUがどんどん広がっていくのはいいことよ。うんうん。トム・クルーズ演じるトニー・スタークとか出てきた日には映画館の椅子から転げ落ちると思うよ。
でも違うんだよ。マルチバースの前に、まずMCUのメインアース、アース199999の整合性をとることから始めろよ、マーベル・スタジオさんよぉ。

注意
この記事はマーベル・シネマティック・ユニバースに属する全作品のネタバレ及び噂を含みます。

「ホークアイ」にモッキンバード登場か

 2019年に制作が発表され、2021年中にDisney+で配信が開始されるとみられるドラマ「ホークアイ」。「マイティ・ソー」で初登場したアベンジャーズの一員、クリント・バートン/ホークアイを主人公とした物語で、2代目ホークアイとなる少女ケイト・ビショップを導くエピソードのほか、ローニンとしての側面も掘り下げられると言われています。

 先日、そんな「ホークアイ」のキャスティングコール(出演者募集)の1キャラクターに注目が集まりました。

”女性で30後半から40前半、超プロフェッショナルで野心的"

この条件にそこそこ当てはまり、なおかつホークアイと関係の深いキャラクターが存在します。バーバラ・”ボビー”・モースことモッキンバードです。原作コミックのボビーはS.H.I.E.L.D.のエージェント。紆余曲折ありクリント・バートン(ホークアイ)と結婚します。

さて、そんなボビーことモッキンバードの「ホークアイ」登場は数か月前からささやかれてきましたが、ここにきてこのキャスティングコール。これはかなり怪しい。ファンとしては嬉しい限りなのですが、しかしボビー、実はすでにMCUに登場しているのです。それがこちら

ドラマ「エージェント・オブ・シールド」シーズン2、シーズン3に登場しているんです。演じるのは「ジョン・ウィック」のエイドリアンヌ・パリッキ。フィル・コールソン率いる新生S.H.I.E.L.D.の中でも屈指の武闘派として元夫でパートナーのランス・ハンターと共に活躍。人気キャラクターでしたが、ボビーとハンターを主人公としたスピンオフドラマ「Most Wanted(原題)」制作のため途中降板しました。しかし「Most Wanted」は企画段階で立ち消えに。ハンターはその後シーズン5の1エピソードで再登場しましたが、ボビーはシーズン3を最後に登場していません。

さて、ここで思い出してください。
「ホークアイ」のキャスティングコールにモッキンバードらしきものが。しかしMCUにはすでにモッキンバード役としてエイドリアンヌ・パリッキがキャスティングされています。もし「ホークアイ」にモッキンバードを登場させるならエイドリアンヌ・パリッキに継続して演じてもらえばいいだけの話で、もし別の俳優が演じるとなったらユニバース内でリブートすることになるのです。

「エージェント・オブ・シールド」はれっきとしたMCU作品である

 MCUに興味のある皆さんは当然ご存じかと思いますが、「エージェント・オブ・シールド」は映画「アベンジャーズ」のスピンオフドラマとして制作されました。主人公は「アイアンマン」「マイティ・ソー」「アベンジャーズ」等に登場し、ロキにより殺されたシールドのエージェント、フィル・コールソン。

「アベンジャーズ」のあと、コールソンの遺体を回収したS.H.I.E.L.D.長官ニック・フューリーはT.A.H.I.T.I.計画(本来は死亡したアベンジャーズを蘇生させるための計画)を実行し彼を蘇生させます。そしてコールソンは”騎兵隊”と呼ばれる凄腕のエージェントでパイロットのメリンダ・メイ、潜入捜査のスペシャリストであるグラント・ウォード、超天才科学者であるレオ・フィッツ&ジェマ・シモンズ、ヘッドハンティングした天才ハッカーのスカイをチームに迎え、アベンジャーズたちが行った戦闘行為の後始末を筆頭に怪事件を捜査していきます。

 シーズン1ではHYDRAによる”ムカデ計画”と呼ばれる事件を阻止、シーズン2では”インヒューマンズ”と呼ばれる異能者と対峙するS.H.I.E.L.D.ですが、シーズンを追うごとに規模が大きくなっていきます。シーズン3ではHYDRAの王ハイヴとの全面対決、シーズン4ではゴーストライダーの登場と仮想世界フレームワークからの脱出、シーズン5では地球が破壊された未来で過去の地球を救うためクリー人と敵対し現代に戻ってからはヒドラ最後の残党との戦闘や地球破壊の原因を取り除き、シーズン6ではサノスの指パッチン後の世界で地球荒廃を目論む宇宙人を止めるため奔走します。

よく「エージェント・オブ・シールドはシーズンを追うごとにMCUから離れていく」と言っている人を見かけますが、そんなことはありません。
確かにシーズン2までは「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」や「キャプテン・アメリカ・ウィンター・ソルジャー」、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」とのタイアップエピソードがあったり、ニック・フューリーやマリア・ヒル、レディ・シフ、ジャスパー・シットウェルなどの映画でもおなじみのキャラクターが登場していて結びつきを強く感じることができます。しかし「アベンジャーズ」に登場したギデオン・マリックがシーズン3で主要キャラクターになったり、シーズン3で「アントマン」の事件について触れられていたり、シーズン5でも「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のソコヴィア協定について触れられていたり、シーズン5で地球が破壊される原因となったのはサノスに対抗するパワーだったりとしっかりMCUの一部である描写が存在します。

↑「エージェント・オブ・シールド」のコールソンとレディ・シフ

 つまり、「エージェント・オブ・シールド」はれっきとしたMCU作品なのです。アース199999で起こっている出来事を描いたドラマですし、デイジーもフィッツシモンズもマックもメイもディークも、ソーやドクター・ストレンジやスパイダーマンのいる世界に生きているんです。当然ボビー/モッキンバードも。だから「ホークアイ」でモッキンバードをリブートしてしまうのは解釈違いどころか、世界観を破壊しかねないレベルの大ごとなのです。

冷遇されるドラマシリーズ

MCUに属するドラマ、実は結構多いんです。

ABC系列
「エージェント・オブ・シールド」
「エージェント・カーター」
「インヒューマンズ」
Netflix系列
「デアデビル」
「ジェシカ・ジョーンズ」
「ルーク・ケイジ」
「アイアンフィスト」
「ザ・ディフェンダーズ」
「パニッシャー」
Hulu系列
「ランナウェイズ」
フリーフォーム系列
「クローク&ダガー」
Disney+系列
「ワンダヴィジョン」
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」
「ロキ」
「ホークアイ」
「ミズ・マーベル」
「シーハルク」
「ムーンナイト」
「(ニック・フューリーのタイトル未定作)」

この中で現在すでに公開されている「ABC系列」「Netflix系列」「Hulu系列」「フリーフォーム系列」のものはすべてマーベル・テレビジョンが制作しています。対して「Disney+系列」の作品は映画と同じマーベル・スタジオ制作。実はこれが非常に厄介な現在の状況を生み出しています。さあ、ここからオタクの早口が始まりますよ。

 そもそもMCUは映画「アイアンマン」から始まりました。その後「インクレディブル・ハルク」「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」を経て「アベンジャーズ」へと続きます。このシェアードユニバース構想がウケ映画は大ヒット。しかし「アベンジャーズ」で人気キャラクター、フィル・コールソンが死亡したことは多くのファンを絶望させ、コールソンの復活を望む声は次第に大きくなっていきます。
ファンの声をきいたディズニーはコールソン主役のドラマをMCUの一部として制作します。これが「エージェント・オブ・シールド」です。問題はその部門。映画を製作しているマーベル・スタジオの代表はケヴィン・ファイギ。現在ゲームなど一部を除きほぼすべてのマーベル作品を統括している超敏腕プロデューサーです。一方ドラマを製作するマーベル・テレビジョン代表はジェフ・ローブ。日本では「コマンドー」の脚本家として知られているローブですが、ドラマ「ヤング・スーパーマン」「LOST」のプロデューサーを務めている他、マーベルコミック、DCコミック等で執筆するコミック作者としても大変著名です。
 マーベル・エンターテイメントという会社があります。会長はアイザック・パルムッター。”スタジオ”も”テレビジョン”も”エンターテイメント”の傘下なのでファイギとローブはパルムッターの部下という構図になります。しかし人種差別やポリティカル・コレクトネスへの理解が全く無いパルムッターとファイギは次第に対立します。フラストレーションを溜め込むファイギをディズニーCEOのボブ・アイガーが救いました。”スタジオ”をディズニー直属にすることで、ファイギをウォルト・ディズニー・カンパニーCEOアラン・ホルンの部下としたのです。一方”テレビジョン”のローブはパルムッターの元に留まりました。この一連の流れによって、同じディズニーが統括しているにも関わらず指揮系統が全く違うふたつのスタジオが生まれてしまいます。2015年の出来事となりますが、「エージェント・オブ・シールド」がシーズン2以降映画のキャラクターをほぼ使わなくなったのにはこういった事情があります。

 2019年には再編によってマーベル・テレビジョンが解体。マーベル・スタジオに統合されジェフ・ローブの退任が決まります。実質的にケヴィン・ファイギが全権を掌握したことになりますが、Netflix系列、フリーフォーム系列のドラマはこの時点で終了しており、現在進行形で続いていた「エージェント・オブ・シールド」「ランナウェイズ」の2作も今年終了しました。パルムッター-ローブ体制で製作されたドラマはファイギの元で続きませんでした。(なお、「ヘルストローム」のみ企画継続となりましたが、これはMCUに属さないマーベル作品なので勘定せず話を進めます)
 またローブは映画の内容をドラマに多少なりともフィードバックしていましたが、映画はほぼドラマを無視し続けました。強いていえば「キャプテン・マーベル」でクリー人の血清の設定を「エージェント・オブ・シールド」から引き継いだ点、「アベンジャーズ/エンドゲーム」で「エージェント・カーター」からジェームズ・ダーシー演じるエドウィン・ジャーヴィスが逆輸入された点が挙げられます。後者はドラマからキャスト続投で輸入された初の例なので画期的ですが、そもそも「エージェント・カーター」はマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギやルイス・デスポジートが製作総指揮に名を連ねており、原案と1話脚本と製作総指揮を「キャプテン・アメリカ」シリーズや「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ/エンドゲーム」の脚本を担当したクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーコンビが手掛けています。つまりほとんどマーベル・テレビジョンの皮を被ったマーベル・スタジオ作品なんですね。まあ、ぎりぎり可能な落としどころだったのかな・・・・・・と思います。

↑「エンドゲーム」のジャーヴィス(画像左)

ドラマと映画で共通するキャラクター

ところでドラマと映画で共通するキャラクター、皆さんはどれだけご存じでしょうか。ザックリまとめてみました。
名前
初登場作品→輸入先作品
初登場作品画像
輸入先作品画像

の順でご紹介します。

【キャスト続投で映画→ドラマに輸入されたキャラクター】

ニック・フューリー
「アイアンマン」→「エージェント・オブ・シールド」

フィル・コールソン
「アイアンマン」→「エージェント・オブ・シールド」

マリア・ヒル
「アベンジャーズ」→「エージェント・オブ・シールド」

ジャスパー・シットウェル
「マイティ・ソー」→「エージェント・オブ・シールド」

レディ・シフ
「マイティ・ソー」→「エージェント・オブ・シールド」

ペギー・カーター
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」→「エージェント・オブ・シールド」「エージェント・カーター」

ティモシー・"ダム・ダム"・デュガン
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」→「エージェント・オブ・シールド」「エージェント・カーター」

ジム・モリタ
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」→「エージェント・オブ・シールド」

ハワード・スターク
「アイアンマン2」→「エージェント・カーター」

ギデオン・マリック
「アベンジャーズ」→「エージェント・オブ・シールド」

ドクター・リスト
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」→「エージェント・オブ・シールド」

マシュー・エリス大統領
「アイアンマン3」→「エージェント・オブ・シールド」

フェリックス・ブレイク
「マーベル・ワンショット アイテム47」→「エージェント・オブ・シールド」

パット・キアーナン
「アベンジャーズ」→「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」「ザ・ディフェンダーズ」「パニッシャー」

【キャスト変更で映画→ドラマに輸入されたキャラクター】

ティナ・ミノル
「ドクター・ストレンジ」→「ランナウェイズ」

【キャスト続投でドラマ→映画に輸入されたキャラクター】

エドウィン・ジャーヴィス
「エージェント・カーター」→「アベンジャーズ/エンドゲーム」

意外とたくさんいるんですよね。だからこそなるべくキャスト変更はしないでほしい・・・・・・。(ティナ・ミノルから目を背けつつ)(でもストレンジのティナはカメオだったし)

DCはドラマと映画の壁を壊したぞ

 マーベルコミックと双璧をなすアメコミレーベルにDCコミックがあります。DCコミックの映像化も幾度となく行われており、映画・ドラマ・アニメ問わず多くの世界観(ユニバース)があるのですが、その中で現在でも新作が作られているシェアードユニバースに”DCエクステンデットユニバース(DCEU)”と”アローバース”があります。

DCEUはスーパーマンを主人公とした「マン・オブ・スティール」にはじまり、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」「スーサイドスクワッド」「ワンダーウーマン」「ジャスティス・リーグ」「アクアマン」「シャザム!」「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」等次々に新作を発表しています。

一方アローバースはCWという放送局が制作しているドラマ群です。弓のヒーロー、グリーンアローを主人公とした「ARROW/アロー」からはじまり、「FLASH/フラッシュ」「SUPERGIRL/スーパーガール」「レジェンド・オブ・トゥモロー」「バットガール」等並行して放送しているシェアードユニバースです。シーズンに一度クロスオーバーエピソードを放送するのが特徴で、新作が登場するたびにクロスオーバーに出てくるキャラクターが増えていき、それを楽しみに見るファンも少なくありません。

 さて、2019年末から2020年頭にかけてもまたアローバースのクロスオーバーエピソードが放送されました。「クライシス・オン・インフィニット・アース」です。かつてない規模のクロスオーバーエピソードになるとかなり前の段階からワーナー/CWは情報を発信し続けていましたが、その内容は驚くべきものでした。上記のアローバースに属するキャラクターの登場は必然でしたが、なんとこの時点ではアローバースに含まれていないはずのドラマ「BLACKLIGHTNING/ブラックライトニング」からブラックライトニングの参戦、放送終了から9年経つドラマ「SMALLVILLE/ヤング・スーパーマン」からトム・ウェリング演じるクラーク・ケントとエリカ・デュランス演じるロイス・レーンの参戦が発表、さらには映画「スーパーマン リターンズ」からブランドン・ラウス演じるスーパーマンの登場が発表されたのです。

 映画とドラマ、しかも放送が終了していたり配信媒体の違うドラマとのクロスオーバーが実現した「クライシス・オン・インフィニット・アース」ですが、放送されてみたらさらにサプライズが待っていました。ドラマ「LUCIFER/ルシファー」からトム・エリス演じるルシファー、ドラマ「Birds of Prey(原題)」からアシュレイ・スコット演じるハントレス、アニメ「バットマン」シリーズでバットマンの声優を務めてきたケビン・コンロイ演じるバットマンがそれぞれ登場、カメオ出演としてドラマ「タイタンズ」ドラマ「ドゥーム・パトロール」ドラマ「スワンプシング」ドラマ「スター・ガール」から各キャラクターの映り込み、ティム・バートン版「バットマン」についての新聞記事の映り込み等々・・・。
このままだとクロスオーバーしないDC作品は「ダークナイト」シリーズと「DCEU」だけなのでは、と思った矢先、ラストのラスト。アローバース版、グラント・ガスティン演じるフラッシュの目の前に現れたのはDCEU版、エズラ・ミラー演じるフラッシュ。現行の2大フラッシュがドラマでまさかの共演を果たしたのでした。

映画・ドラマ・アニメの壁を易々と(本当は関係者のものすごい努力のたまものなのだろうが)ぶち壊したDC。この勢いに乗るDCは、2023年公開のDCEU映画「ザ・フラッシュ」でティム・バートン版「バットマン」でバットマンを演じたマイケル・キートンを同役復帰させることを決定。さらに噂レベルですが、アローバース版フラッシュであるグラント・ガスティンもアース1(アローバースのメインアース)のバリー・アレン/フラッシュ役で登場するとの話もあります。映画とドラマ両方で垣根を壊そうとしているDC。ファンはついていくのに必死かもしれないですが、その必死ささえ喜んで受け入れるのがファンだと思います。マーベルは少しくらい見習ってくれ。

最後に

 ドラマと映画、その間にある溝。権利の問題や大人の事情でクロスオーバーが難しいのも事実だと思います。しかし私はひとりのファンとして、言いたい。それなら無理して出さなくてもいい。役者を変更してまで出すくらいなら、名前を出すとか、チラッと映る名簿に名前が載っているとか、そのレベルで構わないんだ。そのキャラクターはその世界のどこかで生きている。アベンジャーズやガーディアンズがインフィニティ・ストーンを巡る戦いをしているときに、S.H.I.E.L.Dはヒドラやインヒューマンズ絡みの戦いを強いられているかもしれない。アティラン出身のインヒューマンズはハワイに移住して安寧を取り戻しているかも。ディフェンダーズはヘルズキッチンでヤミノテに対処して、ランナウェイズはクローク&ダガーと共闘して魔女と闘っている。それでいいと思うんです。でもそれをなかったことにはしないでほしい。「ミズ・マーベル」で「インヒューマンズ」関連をリブートするとの噂もあります。でもアース199999におけるアティランのインヒューマンズはハワイで再興しているはずでは?ブラックボルトが最終回で「巨大な敵が迫りつつある」と言っていました。これはサノスのことですよね。ブラックボルトやマクシマスやメデューサの物語をなかったことにしないでほしい。私の中のブラックボルトはアンソン・マウントなんです。

ケヴィン・ファイギよ。今あなたの手の中には無限の可能性が広がっています。もうすぐデアデビルやジェシカ・ジョーンズすら自由に使えるようになる。だからファンを信じて。ドラマシリーズを追うのだってファンなら頑張れる。だからドラマをなかったことにはしないでください。クロエ・ベネットのデイジー・ジョンソンを、チャーリー・コックスのデアデビルを、アンソン・マウントのブラックボルトを、岡野りりかのニコ・ミノルを、オリヴィア・ホルトとオーブリー・ジョセフのタンディとタイロンを、そして、再びクラーク・グレッグのフィル・コールソンをどうか、スクリーンで見られる日が来ますように。

書いた人:FAQちゃん

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