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「宅配クライシス」2024に向きあう

物流サービスを巡っては、昨今のEC市場の急拡大やドライバー不足に伴い、現在のサービスが維持できなくなる「宅配クライシス」が2024年に訪れると指摘されています。

また、各地の物流拠点から個人宅までの「ラストワンマイル」の混乱や、交通渋滞による二酸化炭素の排出増、過疎地域の配送インフラ維持など、差し迫った社会課題が山積みです。

「ラストワンマイル」物流の課題を解決する小口配送の自動化構想

FaroStarとともに、次世代航空モビリティや自律型ロボットを使った、ラストワンマイル物流の改革を構想しています。

2022年5月にはNEXCO東日本と福島県内のSAで、UMTCsを使った自動配送の実証試験が行われました。SAを計画飛行する宅配ドローンと、ほかの飛行物の情報を、各地にあるセンサーで検知。東京都内から妨害役の別のドローンを宅配ドローンに近づけましたが、宅配ドローンがUMTCsによる衝突回避指示を受信し、安全な配送を続けることに成功しました。

https://player.vimeo.com/video/805033492?h=9083e1c538

小口配送の自動化を見据えたプロダクトの展開

また、こうした物流の仕組みづくりに関連して、荷物の受け取りと給電が可能な「ドローンポート」付き住宅を、住宅大手ミサワホームとFaroStarで共同開発しています。2023年中に、屋上やバルコニーに設置可能なプロトタイプが完成する計画です。

さらに過疎地の配送を念頭に、歩行ロボットの活用も検討されています。2024年春には、AURORAを適用した4足歩行ロボットのプロトタイプを完成させる計画で、委託生産などによる実用化も視野に入れています。4足歩行ロボットとセットで利用できるスマート宅配ボックスの開発も行う計画です。


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