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次世代モビリティを支える技術の実証試験棟 FaroStarLAB

こんにちは!ファーロスターnote編集部です。
花粉症対策に毎日明け暮れていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今回は、ファーロスターが本気で挑む社会実装試験場の構築についてご紹介します。

実証試験ばかりで社会実装が進まない!

ここ数年、ドローンによる配送など実証試験が各地で実施されるようになりました。しかし、ビジネスとして定着した例は聞こえてきません。

なぜでしょう。

法的・規制面の整備が遅れているから?
安全性が確保されていないから?
社会的受容性が得られていないから?
など、社会実装の手前の議論は聞こえてきます。

ファーロスターはまじめに議論して本当に必要なことは、「社会実装を自分たちでやってみる!」こだと気が付きました。やってみないと社会実装が進まない本当の原因は見つからないと考えたからです。

では、実際に社会実装してみましょう!

一度立ち止まる。

しかし、「いったいどうやってできるんだろう。」と立ち止まって考えました。結論、考えていても前に進まない。前に進もうと。

ということで、独自に場所を探すことに。

先ずは、住宅展示場を見てみよう

社会実装するためには、実際の住宅を知る必要がありました。構造、強度、配置など。そこで住宅展示場をめぐり、情報収集をはじめました。
そこで出会ったのがミサワホームでした。

ミサワホームとの出会い

なんと、ミサワホームでは高井戸展示場にドローンポート付き住宅を展示していました!早速、見てみることに…。

「・・・。」

私たちは自分たちでドローンポートを作るしかないと思った瞬間です。

場所探し

社会実装に適した場所を探しました。
条件としては、次を上げていました。

災害が少ない地域で、ハザードエリア周辺から離れている
試験場周辺でドローンを安全に飛ばせる環境
ロボットが走行できるくらい車や人の往来が少ない環境

2年かけてようやく埼玉県寄居町の場所を見つけることに。

そして構築へ。

現在、設計段階で5月からの着工を目指しています。
180坪(600平米)の敷地をどう活用するか、毎日脳内に汗をかいて考えています。

完成予定

2023年10月に建物は完成します。その後、インターネットの開設、サーバー設置、試験装置や試験機材を設置してお披露目できるのは年末から年始にかけてになる予定です。

ぜひ、見に来てください。

何の試験をするの?

試験するのは次の3点です。

1.ドローンポートの開発試験

ドローンポートは、次の3種類作成して試験します。

① バルコニー設置タイプ
② 屋上設置タイプ
③ 庭設置タイプ

2.4足歩行ロボットの開発試験

4足歩行ロボットには次の機能を搭載します。

① 配送機能(0.5~50kg程度を段階的に)
② 監視機能(見守り)
③ 自動追尾機能

3.スマート宅配ボックスの開発試験

スマート宅配ボックス内に4足歩行ロボットを「伏せ」の状態で格納。
荷物がボックス内に入ると、それを中で受け取った4足歩行ロボットが、指定された場所に運びます。

また、荷物がない時は、別に設置した監視カメラと連携し、入ってはいけない場所に人がいると監視カメラが認識すると、その場所に4足歩行ロボットが向かいます。

これで安心です!

4.衝突回避自動管制試験

航空局が検討中のプロバイダーとなるための様々な試験を実施し、正式なプロバイダーとなることを目指します。

5.ドローンによる配送試験

10km圏内からドローンポートに実際に配送します。
ここで何が必要なのかじっくりと検証します。

また、ドローンポート内にも4足歩行ロボットを配備し、スマート宅配ボックスと同様に、4足歩行ロボットが荷物を受け取ると、指定された場所に荷物を運びます。

試験で考察することは?

4点あります。

1.法的・規則面の整備
まだ見えていない「何か」があるかもしれません。騒音かもしれないし、景観かもしれません。多角的に検討して提案します。

2.安全性の確保
安全に離着陸できことが最重要だと認識しています。この離着陸の安全性を確保できるようにしっかりと検証します。

3.お客様目線でのニーズの掘り起こし
社会実装はビジネスにつながらなければ意味がありません。ドローンやロボットを活用することで、どのような課題を解決できるか今一度明確にしてサービスという形まで落とし込みます。

4.コストの削減
便利になるからといってコストがかかっては元も子もありません。一つ一つ丁寧に検討し、自動化による効率化だけでなく従来の方法よりも低コストで実施できることを模索します。

全国展開を目指す!

このFaroStarLABで研究した成果をもとに、全国展開を目指します。制度が必要であれば制度の提案もします。安全策が必要であれば、それも構築します。ここで課題を洗い出し、官民一体となって解決できるような環境作りも実施します。

完成したら見に行けるの?

もちろんです!
見て、触って、ご意見ください。厳しめでお願いします!

アイデア募集!

このFaroStarLABOで研究するテーマを募集します。
みなさんの意見こそ、「ぶつかれない世界」を実現する原動力となります。どんどんお知らせください。

お待ちしております。

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