痛みについて勉強しなおす (8)---関節、骨、DRGと痛みについて知っておくべきこと

骨と関節はよく”深部の痛み”とか”動くと痛い”ことの原因と考えられる。そしてその痛みは、しばしば人に動くことに対して恐怖感を抱かせる。多くの人が関節の中が痛いとか、骨が痛いという感覚は経験しているだろうし、よく”関節にオイルをささなきゃ”といった表現をする。

しかし実際は、骨は皆が思うように脆いものではない。衝撃を吸収し、日々の動きや姿勢によって少しずつ変形もしていく。骨は”生きていて”、また修復機能をも備わる組織。だから骨や関節にも危険を察知するセンサーは十分に備わっている。特に骨にはめっちゃくちゃ敏感な膜(骨膜)で覆われているのだ。その例としてスネを蹴られたらめちゃくちゃ痛いというのは誰でも知っていること。

もちろん関節にもセンサーは備わっている。頭蓋骨の縫合は別として、ほとんどの関節には滑液包があり、そこには危険察知センサーが豊富に存在している。関節を損傷したときには、その危険センサーがガンガン働くし、リウマチなどの炎症性疾患のときも痛みをガンガンだす。

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