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【地球劇場第3話 何も起きてはいない】

【地球劇場・第3話 何も起きてはいない】
https://kakuyomu.jp/works/16816700429597349565/episodes/16816700429631179597

何も起きてはいないのである。

赤が好きな人から見れば赤が善であり、

赤が嫌いな人から見れば赤は悪なのである。

ただそれだけである。

円柱の図形を、一方から見れば円であり、

他方から見れば四角に見えるのである。

視点に偽りは無い。

しかし、ここでは、正確か不正解かが問題なのではない。

何故意見が違うのか。

相手を認めなければ、永遠に答えが出ないものを、相手の答えを認め、自分の答えを信じ、そして両方を踏まえた上で、新しい視点が持てた時に、新たな正解が生まれる。

争えば答えが出ることは無い。

しかしお互いの言い分を活かして、

別の角度から見たならば、

新しい世界が生まれるのだ。

世の中は何も起きてはいない。

自分が
どのように見たいか
どの角度から見ているか
どの世界にいるか

ただそれだけなのである。

あちら側も、こちら側も、DSとやらも、宇宙空間も、月も太陽も時間も、空間も、大切な友人も家族も、過去の歴史も、
すべて自分が創作した、物語の一部なのである

何も起きてはいない。

病気も、お金も、学校も仕事も、すべて自分が創造した物語なのである。

確かに、アカシックレコードという共通の記憶、意識という、もともとの台本はある。

だから創作したのでは無く、『思い出した』と言ってもいいのかもしれない。

あなたと出会う事、あなたと一瞬だけすれ違う事、憎しみあう事、死別する事、すべて決まっていたと言えるのかもしれない。

きっと意味があるのだろう、遠い過去の記憶を知るために。

思い出していく作業は、フッと浮かんだ、直感の中にヒントがあるようだ。

それこそが遠い記憶を思い出した瞬間なのかもしれない。

しかし、これだけは言える。

一人一人、個々人は一つの受精卵から分かれて、

無数の細胞となったと言われているように、

もともとは一つであり、全体を構成する仲間であり、一連托生である事を。

そこには、上下などはなく、一蓮托生なのである。


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