パパ86日目 ベイビー服のサイズ選びが困難を極める

パパ86日目。ベイビー服のサイズ選びが難しい。とても難しい。なぜなら、したことがないからだ。自分の服のサイズ選びでさえ時々失敗する。シュッとしたコーデュロイパンツ、タイト目のシルエットだけれどストレッチの効いた素材だからとイカした店員さんに説明されて、お腹周りが余ると腰パンになりオシャレじゃなくなるだろう、とジャストサイズで購入したけれど、結局食後に尋常じゃなく窮屈になるから履く頻度が極端に低い。わりかし高価だったのに。あるいは妻に「このTシャツいいんじゃない」とありがたいアドバイスをいただき、心の中では「えーそうかなこれが?うーん、コーディネートが想像つかない」と思いつつも、「どちらかといえば固執しやすい性格の自分にとって新規路線開拓のきっかけとなる天啓かもしれないし」という考えが勝って購入した緑色のレイヤード、ワッフル素材のTシャツ。洗濯タンブラー乾燥したら一回り縮んで、ピタッとしたサイズになったところ、推薦した当の妻でさえ「少しゆとりがあったからかっこよかったのに、なんか違うね」とおっしゃる展開。聞くと、色や素材やレイヤードなど、その辺はどうもあまり重要じゃなかったらしい。サイズ感。それだけのためにチョイスされたおしゃれ目Tシャツ、縮んでしまっては役に立たない。これも少し高価だったのに。Tシャツも可哀想である。生地を両手でぐいぐい引っ張って伸びやしないかと試しもしたけれど、効果はゼロ。暖簾に腕押し、Tシャツに腕引っ張り。一度縮んでしまったものは戻らない、それが先人たちの教え。失われた信頼を取り戻すのが困難であるのと同じだ。知らんけど。とにかく、やはりサイズ選びは難しい。

そんな私が、自分の服ではなく、日に日に大きくなる赤ちゃんの服のサイズを選ぶのだから、難しくないわけがない。現在の体型、成長のペース、着用させたい期間、季節の変化。考えることがヴェスビオ山並にある。ポンペイに押し寄せた溶岩のように、最適ベイビー服サイズを求める関数式に変数の群れが押し寄せる。それらに加えて当然、妻の意見は全てを塗り替えるインパクトをもつ変数として存在する。お気づきの通り、妻はサイズ選びが得意かもしれないが(わからないが)、大事なところを見落とすこともある(もちろんそれは誰にでもあることだけれど)。妻が描く関数式は私の考えるものとは姿カタチを大きく異にするものである可能性すらある。いやおそらくその可能性の方が高い。

そんな我々二人がベイビー服選びの素人としての自覚と誇りを胸に、必死でYahoo!知恵袋や子育てブログなどを見て、あるいはユニクロなど利用者の多いブランドの製品を買うことに決めてクチコミを読み漁り、どうにか失敗しない買い物をしたいと奮闘している。

夫婦の意見が最も大きく食い違ったのは、私がタンブラー乾燥による生地収縮を危惧して大きめサイズを主張し、一方で妻は段階的なサイズアップによるスムーズな着衣感を優先して現在より一つ大きなサイズを主張した瞬間でした。そう、そこだよ。やはりTシャツはお蔵入りになるべくしてなったのである。

幸いにも、ユニクロのベイビー服を実際にタンブラー乾燥して、足、袖、首周りの各部分が何センチ縮んだか計測して写真まで載せてくれているブログ記事を見つけることができ、議論は収斂しました。めでたしめでたし。感謝の気持ちでいっぱいなので、ご参考までに貼り付けておきます。

こういう情報は本当にありがたい。ベネッセのたまひよ育児百科には載っていない。当然学校でも教えてくれない。私もこういった有益な情報を、後進の新米パパの皆様にお伝えしてゆければと思う。

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