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『ね、まとい、ひらり。』リサーチ開始!〜土を知る。〜

こんばんは。fatrripmの中身🦚石坂杏子です。

先月お知らせした、たびするはたけ第8の蒔き『ね、まとい、ひらり。』
今回のテーマは”ふるさとの土”
私にとって”ふるさと”を描くこと、”ふるさと”で上演することは、嬉しいワクワクと緊張のドキドキがあります。
長野県上田市は生まれ育った場所であり、一度離れた場所であり、戻ってきた場所です。どの時も違うことを感じたり、ずっと想うことがあったり。
その感覚を取り入れながら、いろいろな方の”ふるさと”の想いの力と共に、
”ふるさとの土”を感じながら創作をしていきます。

初回のリサーチ6月中旬に行い、長野県上田市の公演場所2箇所と関わりのある場所を、出演・共同創作の井上知優さんと訪れました🙌

1日目

まほろばの土。

最初に訪れたのは、公演場所である「パン食堂まほろば」さん (以下まほろばさん)。
2022年9月にオープンしたお店です。本作はまほろばさんの2Fで行います。

信濃国分寺「パン食堂まほろば」
「まほろば」看板

私たちはランチとデザートをお庭を見ながらいただき、ほっこりした時間を過ごしました。

本日のパンとスープランチ
ジンジャールイボスティーとまほろばオリジナルグラノーラのための小さなパフェ

そして、2Fへ。築110年の古民家でもあるので、人々の生を見てきた木のパワーを感じました。
2Fの様子は少しずつお見せしていきます👀

それぞれのふるさとを思い出しながら信濃国分寺駅付近も歩きました。
私は育ってきた場所なので慣れ親しんでるのですが、初めて訪れた井上さんの感じたことを聞けたのが新鮮でした。慣れてくると忘れてしまう感覚を、こうして土地を訪れた人(いわゆる旅人)から聞いて思い出す。これが出会い直しなのかと思いました。

信濃国分寺史跡公園

上田駅〜犀の角

信濃国分寺から上田駅へ。松尾町や海野街を歩きながら犀の角へ向かいます。

犀の角は〈シアター〉と〈ゲストハウス〉を備えた海野町にある文化施設です。長野県上田市海野町商店街の劇場/ゲストハウスを有する文化施設です。演劇・音楽・アートなど様々な表現活動や地域住民・アーティストの交流の場として運営しています。コロナ禍に入ると、近隣のNPO法人と「のきした」という活動を始め、「やどかりハウス」という雨風しのげるための宿を始めます。2021年より、「うえだイロイロ倶楽部」という参加者の子ども若者たちが地域の大人たちと出会い、やりたいことを自分で発見し、自分の意思で文化芸術活動に取り組める場づくりを行っています。

犀の角

夜は、犀の角のお向かいの檸檬で食事し、犀の角のカフェで初日のフィードバックをしました。それぞれ感じた音、匂い、風や自分の故郷や東京について。しっとりとした雨の空気を感じながら眠りました。

2日目

上田を巡る

2日目は犀の角をあとにし、上田を巡りました!
今思うと、地元を案内することが初めての経験でした。
地元の面白さは、身近にあると近すぎて気づけないものだなと思いました。

まずは上田城へ。眞田神社でお参りし、厄祓い風鈴で厄祓いもしました。

上田城
厄祓い風鈴

上田城をひと回りしたら、お蕎麦が美味しい草笛へ。長野県民なら誰しも知っている名店です。中でもくるみ蕎麦は絶品です。

草笛
草笛 くるみそば

お腹も満たし、続いては、柳町へ。350年の歴史を誇る酒蔵や、信州味噌の蔵元をはじめ、信州蕎麦の人気店、業界でも一目置かれる天然酵母のパン屋など、グルメな魅力あふれる城下町です。映画のロケ地にもなっています。

柳町

NPO法人リベルテ

午後からはNPO法人リベルテへ。(以下、リベルテ)

街を歩くその先々で眺める風景や、ふと手にとったペンで描く線や形、または自分の何気なく選んだ今日の服装も、大切な個性や自己決定であり自由です。
わたしたちリベルテは障害のある人たちとともに、そんな「何気ない自由」や「権利」を尊重していける社会や人、関係づくりを行っていきます。

(NPO法人リベルテのHPより引用)

この文章を読んだときに、「この場所に行きたい。」と直感しました。初めて訪れた時の”心が素直になる感覚”は今も残っています。メンバーさんをはじめスタッフさんも素直に楽しんでいるのを感じます。気づけば、この場にアーティストとして関わらせてもらっていることを嬉しく思います。

リベルテは三つのアトリエに分かれていて、今回は3つのアトリエをそれぞれの日常を訪れました。

最初に訪れたのは柳町にある新棟。メンバーさんにクッキー作りや創作場所を案内してもらいました。初めましての井上さんを受け入れてくれてすぐに溶け込むことができました。

リベルテ 新棟

続いては、丸堀のアトリエへ。
ここではメンバーさんそれぞれが創作に集中し、静かに熱い空気が流れていました。メンバーさん自身が作品や好きなものを紹介してくれて、小さなギャラリーに訪れた気分でした。

リベルテ 丸堀のアトリエ

rojiの土。

そして、公演場所である「roji 」
今回の公演場所である「roji」ではリベルテのアトリエ「路地」の庭を誰もが訪れ滞在することのできる公共の場、「公園」へと再生(re: クリエイション)する「路地の開き」という取り組みを行っている。2021年から始まった企画で、石坂も2021年冬より参加しています。

はじめに、副理事の黒岩友香さんからリベルテのお話を伺いました。私も改めてこの場所が生まれた意味をこの場をつくりあげてきた黒岩さんから聞聴けてよかったです。

リベルテ roji

中で過ごしもよし、外で過ごすのもよし、”公園”のようにふらっと訪れるこの場所。緑のパワー、土の匂いをいつも以上に感じました。ここで過ごすメンバーさんの素直さや暖かさもここから感じられます。きっと相互作用なんだと思います。

リベルテ roji


最後に2日間のフィードバックを行い、初回リサーチは終わりました!懐かしさと新しさを感じた初回リサーチでした。

次回は早いことに今月の半ばです。
引き続き、noteやSNSで記事を載せていきます◎お楽しみに!

(文:fatrripmの中身🦚石坂杏子/写真:井上知優)


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