楽しいことを書こうとしてきたが悲しい事に上塗りされたので楽しい方を書く。悲しいこともちらっと書く。

最近は定時で帰れており、仕事場近くをプラプラして帰るのが日課になっている。駅に向かいつつ、急に変な道に折れたりと自由な散策をしている。

趣味は散歩、とまで散歩を極めていないが(散歩を極めるとは？)、2駅向こうの知らない駅で降りて家までぐだぐだ帰ってくる遊びを春やら秋やらの動きやすい頃にする。ちょっとだけ趣味。

通勤駅から数分歩くと某府でもトップに入るデカデカ観光スポットにつく。その駅周辺の商店街を歩いていると、大きめのガチャガチャショップができていた。

ガチャガチャ。正式名称はカプセルトイ。最近は巷でブームな様でこういうガチャガチャショップも珍しくない。小学校の頃はお小遣いが余ってれば近所のサティーに向かったものだ。興味のないのも引くぐらいには好きであった。

用事もないので中に入る。100以上はあるガチャガチャマシーン。お客も中々におり、特に外人が多い。外人って表現を嫌がる外人もいます！と仕事中に文字変換メソッドを作ってる時に書いてあったのを思い出したがまぁええか。数字を文字変換するんだけどFワードとかにならんようにした。これぐらいなら楽しい。

見てるとしたかったガチャを見つける。あるアーティストのデフォルメ？というか無駄を削ぎ落とした犬の作品のミニチュア。少ない情報で犬たらしめている。勿論回す。どれもほぼ同じで色だけ違う。グレーなのであたり。萩原亮って人の作品らしい。

もうちょいふらつくともっと探していたものを発見。トカゲのガチャ。作画資料といえば仰々しいが関節の動く生き物のガチャが好きで良く回す。藤田和日郎先生は作画用にマスケット銃とかサーベルの模型を買ったりする、というのを聞いて真似している。[ゴーストアンドレディ]2巻しかないのに僕のオールタイムベスト漫画なのでよければ読んでね。

1回の値段はなんと2000円。いきもの図鑑シリーズのプレミアムシリーズで、出来が良く関節がよく動く。今回のトカゲは4種類あり、トカゲ、トカゲ、レオパゲッコー、アルマジロトカゲ。狙うのは一番最後。

僕が爬虫類好きになったのは多分、アルマジロトカゲのせいだろう。ゴツゴツの背中、防御姿勢の丸まった姿、見た目はファンタジー世界のそれでして、いやぁメロメロ。本物はちょっと高すぎる(1,000,000)んで飼えないがフィギュアなら所持欲を満たせる。‥満たされるか？

回すか迷った。社会人とはいえガチャガチャに2000円である。いい酒が買える‥肉が買える‥などなど強引に言いくるめてその日は帰った。まぁ勿論次の日に回しに行った。

2000円なので500円を4枚必要らしい。財布には500円は2枚しかない。1000円を小銭化マシーンで崩し、店員をファミレスのブザー見たいので呼ぶ。500円換金は人を呼ぶしかないらしい。奥の方からひょこひょこと人が現れる。100円玉10枚、今思えば崩さなくても良かった気がする、を店員さんに渡す。念入りに数え、少々お待ちを」という言葉の後店員はどこかに行った。

30秒ほど待つ。遅くねぇか？と思う。もらったお金を数える→500円取る→僕に渡す、の工程しかない作業のどこに時間がかかるんだろう。もう10秒ほどしてふと思う。これは‥騙された？(騙されてないです。

店員と思しき人物に100円玉10枚を渡したが、その人物が店員という証拠はなかった。バックヤードで休んでいたであろうその人物は、ダウンを着ていた為、見た目では店員とは特定できなかった。ブザーの前で待っている僕に話しかけてきたとはいえ、僕がブザーを押した瞬間を見ていれば、換金待ちと言うのは誰でもわかる。なるほど、美味い詐欺だ。ものの数秒で1000円の儲けか。あぁどうしようかな。防犯カメラとかないかな。あー、しかし間抜けだなぁ。これが1000円で良かったし、ガチャなんてしに来なきゃ良かった！

と思ってると店員が現れて500円玉を2枚くれた。礼を言いつつ目的のガチャの前に店をもう一周し始める。あれだね、500円玉を持ち歩いてほしい。

2000円ガチャを回す。確率は4分の1。どうだろう。ままよ、と回すとお目当てのアルマジロトカゲが。イェーイ。チョキピース。チョキピースはケビンスの山口コンボイの持ちネタね。

家に帰って遊んでみる。すごい関節が動く。尻尾がうなうなと動くし口もちゃんと開く。小首を傾けたら愛らしい。十八番の防御姿勢のアルマジロ的丸まりもちゃんと出来る。素晴らしい。

蛇くんの小屋の前に置いた。ツノガエル、なんたらカニ、シルバニアのリスくんの隣にアルマジロトカゲ。でかいしクオリティが中々にすごい。

悲しいことを少々。

鋭児というバンドが活動休止してしまった。理由はメンタルケアとの事で、充電期間という風なコメントもあったので復活はまぁしてくれるだろうとは思うのだが、悲しい。

もっと供給してよ！という悲しさではなく、もしかしたら復活しないかもしれない、というifの悲しさ。あんなにも素晴らしいライブをする若手のバンドは彼らを置いて他には居ない。去年のSpotifyの聞いたランキングでは3位になるほどに曲も大好き。またパワフルでエネルギッシュでハートフルなライブをしておくれ。

song
Catch The Miracle - 鋭児

去年末のライブ行けば良かった〜〜